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学習成果実践講座 in 十勝

2024-10-26 15:31:00 | 講演・講義・フォーラム等
 いろいろな形の生涯学習があることを知った。特に「儲けるための生涯学習」という言葉は新鮮であり、ある種衝撃的でもあった。そうした中、私も「めだかの学校」の代表として私たち「めだかの学校」の実践を発表させてもらった。

 昨日(10月25日)、帯広市において道民カレッジが主催した「学習成果実践講座」において「めだかの学校」の実践を発表してほしいという依頼があり、帯広市まで出向いた。
 実践講座の内容は、
 ①「フレンズ十勝塾」というシニアのグループの学習の実際を見学
 ②内閣府地域活性化伝道師の福留強氏による講義
 ③そして、私たち「めだかの学校」の実践発表
という構成だった。

   
   ※ 「学習成果実践講座」の趣旨について説明する道民カレッジの生涯学習推進課長さんです。(右に座っている方が金田英雄さんです)

 「フレンズ十勝」の学習は、会長の金田英男さんという方が講師となり、金田さんが日本中を見聞して歩いたことを、特に歴史的視点から考察しまとめたことを受講者に伝える形の講座を続けているグループで、今回が実に175回目ということで、今回のテーマは「街道をゆく 長州(山口県と島根県)」編だった。詳しくはお聞きできなかったが、市民の誰もが参加できる塾のようだが、今や固定客のような形で10数名の方が受講されているようで、この日も10名前後の方が受講されていた。

    
    ※ 講義をされる金田英男さんです。

 続いて福留氏が「生涯学習・まちづくりはいま~学習成果を活かし、まちづくりを楽しむ~」と題してお話された。実は、私は福留氏とは若い頃に一度お会いしたことがある方だった。というのも、私が一時社会教育の仕事をしていたとき(1982年の話である)、東京・上野にある「国立社会教育研修所」において一か月間の研修を受けたことがあった。その際、福留氏は主任指導教官だった方なのだ。私の記憶にあった当時の面影はすでになく(お互いさまだが…)白髪のお爺さんになられていた。
 福留氏は全国の生涯学習の事情やまちづくりに精通していて、各地の事例をたくさん紹介してくれた。そのお話の中で出てきたのが「儲けるための生涯学習」という言葉だった。私などは生涯学習というと、「自らを高める、深めるための生涯学習」と捉えていたのだが、 福留氏はそれでは限界があると述べられた。つまり、学んだことをもとに “利益を得る” ことを考えようというのである。そうすることが “まちづくり” にも繋がると主張された。その事例として、九州において生涯学習で学んだ集団が独自に焼酎のブランドを起ち上げ、それを販売し、地域に貢献している事例を紹介された。う~ん。目から鱗が落ちるような話だったが、今後ますます高齢者が増える中においては、そうしたことも視野に入れながら生涯学習に励む必要があるのかもしれない。

   
   ※ 講演をされる、私が若い頃にお世話になった福留強氏です。

 最後に私の方から、「めだかの学校」の現状や実践についてお話させてもらった。「フレンズ十勝塾」とは違った形の実践を続けてきた「めだかの学校」であるが、「フレンズ十勝塾」に集う方々にはどう映っただろうか?
 生涯学習にはきまった形があるわけではなく、その土地や集う人たちによって、さまざまな形があって良いのだと思う。あるいは北海道内ではいろいろな形態で実践しているグループがあると思われるが、それらの方々と今後機会があれば交流してみたいと思わせてくれた「学習成果実践講座」だった。


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