田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

平和について考えた

2024-08-15 21:30:46 | 講演・講義・フォーラム等
 若い人たちの瑞々しい感性に触れることのできたひと時だった。「終戦記念日」の今日、札幌市が主催する「平和のつどい」に参加して、平和ボケしている我が頭をリフレッシュすることができた。

 本日午後、札幌駅前通地下歩行空間で開催された札幌市平和都市宣言普及啓発イベント「平和のつどい」に参加した。参加した動機はオープニングイベントの弦楽四重奏団「クァルテット・ポッポ」の演奏を聴くのが目的だったのだが、せっかくだったので全日程に参加することにした。
 日程は次のようになっていた。
 □オープニング 弦楽四重奏団「クァルテット・ポッポ」ミニコンサート
 □令和6年度「平和へのメッセージ」優秀賞受賞者表彰
 □令和6年度「平和へのメッセージ」ミュンヘン賞紹介
 □派遣報告 平和訪問団による長崎県への派遣報告
 □講和 長崎県の被爆体験伝承者による講和
 □合唱 HBC少年少女合唱団ジュニアクラスによる合唱
とかなり盛りだくさんの内容だった。
 オープニングの「クァルテット・ポッポ」の演奏は◇モーツァルト/弦楽四重奏曲 第21番ニ長調の第一楽章、◇久石譲/「菊次郎の夏」から、の二曲を披露した。PMF修了者を中心に組織されたポッポはレベルの高い演奏をサラッと演奏してくれた。

  
   
 ハイライトは平和訪問団による派遣報告だった。「平和へのメッセージ」に応募した児童生徒の中から優秀賞を受賞した小・中・高校生の6名が8月初旬長崎市に派遣され、そこで見たこと、感じたことを報告した。
 派遣された6名の皆さんは、「平和へのメッセージ」を作成する過程で、それぞれが「平和」に対する学びを重ねていたこともあり、長崎の街に立ち、長崎の方々と交流する中で、さらに「平和」への思いを強くされたようだ。その思いをそれぞれの言葉で瑞々しく、そして力強く語ってくれた。それを聴いていた平和ボケをしたお爺さんは、若さが発する真っ直ぐな思いを聴きながら、「平和」の尊さを新たにした思いだった。

    

 実は私はその次の「講和」に期待していたのだが…。戦後80年を迎えようとしている今、長崎の被爆体験者が少なくなってきた現状の中で、被爆体験者に取材し、体験者に代わって原爆の悲惨さを伝える役割を担っている人を「伝承者」というのだそうだが…。やはり伝え聞いたことを、他に伝えるということは難しいのかもしれない。聴いている方も実体験者ではない、という思いで聴くためかどうしても真剣に聴くという姿勢に欠けてしまったところがあった。これからは「伝承者」という方が増えてくるのかもしれないが、その伝え方に工夫する必要があるのでは?と私は思ったのだが…。
 最後はHBC少年少女合唱団が◇鈴木慎哉/手を伸ばして、◇村松宗継/いのちの歌、という平和に関わる歌を披露したて「平和のつどい」は幕を閉じた。

  

 さて、せっかく「平和」について考える機会を得たのだから、多少は私見を述べねばならないのかな?と思ったのだが、私はこの問題にはやや悲観的な見方をしている一人である。核兵器の数は今や世界で一万個を超えると云われている。これらを所有する国々がいつ暴発するのか?そうした思いを拭いきれない私である。
 これ以上、今夜は言及したくない。私の思いが笑止ごとであってほしい…。

  


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