突然であるが道南を旅して来ようと思い立った。といっても、それが第一の目的ではない。第一の目的は、今年2月に突然逝去された函館市の故坂口一弘氏の霊前に、生前お世話になったお礼に参らねばと思い立ったのだ。
故坂口一弘氏のことについて拙ブログでも何度も取り上げてきた。坂口氏とはリタイア後に知己を得た方だったが、アウトドアの達人の坂口氏からは多くの教えや刺激をいただいた。そのことで私のリタイア後の生活はそれまでとは比べものにならないほど豊かなものとなった。坂口氏の後を追って(いや、実際にははるかにレベルは違っていたのだが)山旅、歩き旅に道内はおろか、全国に足を伸ばすことになった。坂口氏との語らいは、私にとっていつもいつも楽しいものだった。
※ 故坂口一弘氏の写真を奥さまが投稿した際に掲載したものをお借りしました。
それほどお世話になった坂口氏にしっかりお礼をしたいと思いながら、コロナ禍の中、なかなか実現することができなかった。現在もまだ緊急事態宣言下であるが、二度のワクチンも摂取したことから、奥さまにお伺いを立てたところ “快諾”(?) していただいたので、明朝に念願を実現できることになった。
さて、函館まで遠出するのでできれば函館周辺の未登の山を登りたいと思ったのだが、最近の体力低下を自覚する私には山へ向かう気力が湧いてこない。そこで無理はせずにこの機会に未知の道南を旅してみようと思い立った。その時思い出したのが10数年前に妻と旅した沖縄旅行だった。この時私たちはレンタカーを駆って、沖縄島の全市町村を巡りその市町村に関わるサムシングを収集することを自分に課した。これが妻からは非常に不評を買ってしまったのだが、それをまた自分に課してみようと思い立った。幸い今回は妻の同行はなく私一人の旅である。自由にふるまえる気楽さがある。
コースは中山峠を越え、噴火湾沿いを通って函館を目ざし、函館からは松前、江差を通って日本海側を北上して岩内町から札幌へ戻ろうと計画した。その途上、私にとってこれまで通過するだけの町や、初めて訪れる町の観光的名所的なところを1~2ヵ所は必ず訪れようと計画してみた。
例えば、◇長万部町「植木蒼悦記念館」、◇八雲町「噴火湾パノラマパーク」、「山越内関所跡」、◇森町「北海道電力森地熱発電所」といった具合に私の視点から見て、ぜひ訪れてみたいとところをピックアップして訪れてみたいと思っている。
旅先での宿泊方法は、これまた坂口氏直伝の車中泊を予定している。しかし、この車中泊も私の年齢ではかなり辛くなってきている。狭い車内で体を移動するのが大変なのだ。今回は無理をせずに大変さを感じた時には宿を取ろうとも思っている。ということで車中泊も「今回が卒業旅行かな?」との思いが強い。
旅先からは「道南旅日記」と題してレポしたいと思っている。あるいはいつもお付き合いいただいているブログ子の方たちのブログに「いいね」ポチを付けることができないかもしれないがご容赦いただきたい。それでは “故坂口氏の弔い&道南の旅” に行ってきます!
ブログにも記しましたが、無事にお悔やみと生前のお礼をして参りました。これで私も一区切りついた思いです。
どうぞ来たるべき時に函館を訪れられますこと祈願いたします。