久しぶりの寅さん映画である。前回観たのは2020年1月の第50作「お帰り寅さん」だから3年ぶりということになる。本作は第11作で昭和48年8月公開の映画だから実に50年前の映画だったが、画面は少しも古さを感じさせないクリアな画面だった。
3月17日夜、サツゲキにおいて「AFC『映画と握手』上映会」なるものが開催された。
AFCとは「アサヒファミリークラブ」の略であるが、朝日新聞のPR部門を担っている部署のようだが、そこの招待という形で実施された映画会だった。
※ サツゲキのスクリーン前に掲げられたポスターです。
「映画と握手」とは、映画好きのエッセイストの新目七恵さんが朝日新聞上に定期的に映画に関するエッセーを寄稿する際の題名ということだった。さらには、AFCが今回映画上映会を開催するにあたり、今回の「男はつらいよ「寅次郎忘れな草」」を取り上げることを推薦したということだった。
映画会では、上映の前に短い時間だったがAFCの事務局の方と新目さんの対談が行われた。その中で新目さんは「「映画と握手」という題名が思いついたのは渥美清さんが映画について語った時の言葉からヒントを得たものだ」と語っていた。
※ 上映前にお話するエッセイストの新目七恵さん
新目さんがこの「寅次郎忘れな草」を推薦したのは、ロケ地が網走だったことがその理由だったようだ。網走は私の地元でもあったから、ロケ地となった網走市呼人の農場風景は懐かしかった。また、この回のマドンナ役は当時人気を誇った浅丘ルリ子だったことも話題だった。寅さんとリリー(浅丘ルリ子)が網走港の浜辺で語り合った場面も懐かしい。
※ 寅さんとリリーが網走港の浜辺で語り合う場面です。
ストーリーについては割愛するが、寅さんと浅丘ルリ子のコンビは人気で、この後も3作制作されていて「リリー四部作」とも称されていたようだ。
映画は4Kデジタル修復版ということで、前述したように画面は非常のクリアだった。そのクリアな画面を札幌シネマフロンティアやシアターキノの画面の3倍以上はあろうかと思われるサツゲキの大画面で見るのはいささか面食らう思いだったが、やはり映画は大画面で見るからこその良さを感じさせてくれた。
そして50年の時代を感じさせてくれたのは、女性のスカートの短さだった。浅丘ルリ子も、寅さんの妹役の倍賞千恵子はどちらも30代になっていたと思われるが、どちらも膝上までしかないスカートを着用していたところに時代を感じた。あの頃は「ミニスカートの女王」と呼ばれたツイッギーが活躍していた時代だったのかなぁ?
いずれにしてもシリーズ「男はつらいよ」がシリーズ化しはじめた頃の作品で楽しく、幸せに映画を楽しむことができた一夜だった。
WBC情報 Vol.10
いや~、かつて野球観戦でこれほど興奮し、感動したことは記憶にないと言って良いほどの素晴らしい侍ジャパンの逆転劇だった!
さすがに対戦チームのメキシコは一筋縄ではいかない相手だった。強豪メキシコに終始リードされる展開の中、「あるいはダメかな?」と頭をよぎった瞬間が何度もあったが、素晴らしい粘りを見せ、勝ち切った侍ジャパンに素直に拍手を送りたい。
今日の試合内容について、私のつまらぬ論評は省略するが、投手陣も打撃陣も素晴らしい働きをしてくれた。そのような中、不振を極めた村上選手が最後に試合を決める決勝打を放ったことがとても嬉しかった。
さあ、ここまで勝ち上がってきた侍ジャパンには明日もなんとかアメリカ戦に勝利して大願成就を果たしてほしい。
実は私は明日の午前、半年前から楽しみにしていた講演があったのだが、その講演をキャンセルして侍ジャパンの戦いを見届けたいと思っている。ガンバレ!侍ジャパン!