田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

車中泊体制をバージョンアップ

2020-04-20 16:52:18 | その他

 私にとっての車中泊シーズンが近づいてきた。密かに第1回目の遠征も計画中である。それに合わせて、ほんの少しではあるが車内の居住性をアップするために工夫を加えた。

   

  ※ 我が愛車Volkswagen Touranです。やや小ぶりですが、私だと十分に体を伸ばせます。

 私が車中泊を始めたのは確か4年前の2016年からである。それまでは車中泊は一部マニアの方々がするものであり、私のような一般人には関係ないものと考えていた。ところが、山岳愛好家として有名な坂口一弘氏と知己を得る幸運に恵まれ、氏とお話させていただく中で、坂口氏が車中泊を積極的に取り入れて全道はおろか東北各地の山々を車中泊を重ねながら多くの山に登られていることをお聞きした。「あゝ、そのような方法もあるんだ」と学んだ私は早速それを真似て車中泊を始めたのだ。とはいっても私の場合は、これまで年間4~5泊程度なのであるが…。

 坂口氏からは「車内の遮光をしっかりすること」とアドバイスされていた。

   

   ※ 車体後部のウィンドウを黒いボードで覆ったところです。

 これまでの私の場合、車中泊予定地に車を停めたら、車のリアウィンドウの部分はサンシェードという折り畳み式の遮光板を内側から貼り付けていた。サイドウィンドウの後方部分は運転に差し支えないため黒い画用紙をウィンドウの形に切り取って常時貼り付けていた。そしてサイドウィンドウの前方の方は、ホームセンターで買い求めた黒いカーテンを使用していた。前方部分は運転席との間に手製のカーテンを引いて外界との遮断を図っていた。

 この方法で不便を感じていたのは、リアウィンドウのサンシェードは購入したものをそのまま使用していたので、サイズが合わないために吸盤で貼り付けた後にテープですき間を塞がねばならなかった。サイドウィンドウのカーテンも完全には遮光できないので、こちらもテープで補修しなければならなかった。テープでの補修は毎回しなければならず不便だった。今回はその部分の補正を行った。

   

   ※ リアウィンドウの形に切り揃えたサンシェードです。今考えると、ウィンドウに

    貼り付けたところを写真の撮ると良かったですね。

 まず、リアウィンドウのサンシェードを私の車のウィンドウに合わせて切り揃えた。(こんな簡単なことを今までしてこなかった)さらに、サイドウィンドウの黒いカーテンの部分もサンシェードをウィンドウの形に切り揃えて吸盤を付けて貼り付けることにした。そして合わせて黒い画用紙で覆っていた部分は、100円ショップでカラーボードなるものを見つけてきて、やはりウィンドウに合わせて切り揃え、窓枠に埋め込むことで以前より見栄えが良くなった。前面だけはこれまで同様に手製のカーテンを使うこととした。

   

   ※ サイドウィンドウの形に合わせて切り揃えたサンシェードです。

 さて、これでどうなるか?できれば今月末、あるいは来月初めにでも使い心地を試してみたいと思っているのだが…。


星置緑地のミズバショウ群生地を見る

2020-04-19 15:15:16 | 環境 & 自然 & 観察会

 札幌市内で随一のミズバショウの群生地が星置緑地であると言われている。陽気に誘われて車を走らせること約40分、ちょうど見頃を迎えたミズバショウと共に、湿地に生える春の花たちを観賞してきた。

   

   ※ 星置緑地入口の案内板です。(黒い線が木道が設置されているところです)

 星置緑地にミズバショウが群生していることについて、札幌市内ではかなり知れ渡っている。私も過去に2度ほど訪れた記憶がある。場所はJR函館本線の星置駅の近くの住宅街の中にポツンと残された形で、市街地には珍しい湿性林が存在する。貴重な自然を残すために周辺の住民の方たちがボランティアで活動しているとも聞いた。

 今日(4月19日)は昼近くになって気温がぐんぐんと上がり、13時には16℃を記録して、春の陽気だった。できればアウトドアへ!といきたいところだが、意気消沈してしまった私にはそんな気が起こらない。でも、陽気の中で家の中で鬱々としているのももったいない。そこで閃いたのが「星置緑地にミズバショウを見に行こう!」というアイデアだった。

 星置緑地は小さな緑地である。その面積は資料によって違いがあるが、おおよそ12,000㎡程度だそうだ。それは100m四方より少し広い程度ということだ。

 緑地内に整備されている木道に入ると直ぐにミズバショウが緑の葉に囲まれて白い花をいっぱいに咲かせていた。(実は白い部分は仏炎苞と呼ばれ花ではなく、葉が変形したものだそうだ)狭い緑地ながら、その中いっぱいに白い仏炎苞が広がっている様は、野幌森林公園の群生地も及ばない豪華絢爛(?)さだった。

   

   

   

   ※ ミズバショウにはやはり水があるところの方が映えて見えます。

   

   

   

   

 ※ ピンボケですが、白い仏炎苞の中の黄色の一粒一粒が花だそうで、花序というそうです。

   

 ※ カモのつがいが水草を啄んでいました。きれいな羽毛に包まれているのが雄ですね。   

 片道40分もかけて見に行ったかいがあった星置緑地のミズバショウだった。

 緑地には、その他キクザキイチゲ、エゾノリュウキンカ、バイケイソウの群落などが目立った。特に、キクザイチゲは白色の花が一般的であるが、星置緑地では白色に混じって薄紫色の花が混じっていて私たちの目を楽しませてくれた。

   

   ※ キクザキイチゲの白い花です。

   

   

   ※ 薄紫色のキクザイチゲです。

   

   

   ※ エゾノリュウキンカも緑地内のあちこちに咲き誇っていました。

   

   ※ バイケイソウの大群落です。

 星置緑地…、小さな面積ながら貴重な自然が残る札幌の宝ともいえる緑地である。


スポーツのない日常

2020-04-18 15:40:18 | スポーツ & スポーツ観戦

 スポーツのない日常がこれほど無味乾燥なものだったとは…。贔屓チームの成績に一喜一憂する毎日が我々の生活にどれほどの潤いを与えてくれていたか…。スポーツ好きの私は今そのことをしみじみと味わわされている…。

          

 人によってそれは必ずしもスポーツとは限らない。ある人にとってそれは音楽であったり、ある人にとってそれは観劇であったり、と人それぞれであろう。

 今それらはコロナ禍の感染拡大を食い止めるために“三蜜”を避けるということで全てが自粛を要請されている。その措置や要請に疑問をさしはさむ気持ちなど毛頭ない。スポーツや音楽を犠牲にしたとしても一日も早いコロナ禍の鎮静を願うばかりである。

 ただ一方で、こうした状況下において初めて見えてきたことを記録として残しておきたいとも思った。そこでここでは私が好きなスポーツに限ってその思いを綴っておきたいと思う。

 まず、朝である。朝起きて新聞に目を通すが、ざーっと紙面の各頁を眺めて、気になったところチェックして精読するのだが、私が決まって隅から隅までチェックするのはスポーツ欄である。プロスポーツにしろ、アマスポーツにしろ、私はそのほとんどをチェックする。プロスポーツの動向が詳しく報じられるのは当たり前であるが、案外地方紙(私が購読しているのは北海道新聞)の場合は、地元高校生などのアマスポーツの戦績や動向に興味深い記事を見出す場合が多く、私は密かな楽しみにしていた。それらが今は皆無である。

 週末である。週末になると、テレビではスポーツ中継が盛んに放送される。それらをテレビ観戦するのが楽しみだった。近年は週末に限らず、世界的なイベントになると平日でも、夜でも生中継されることが多くなってきた。このような状況はスポーツファンにとってはとても嬉しい状況であった。それが今は皆無である。

 さらに、札幌においては野球、サッカー、バスケットとプロスポーツチームが本拠地を置いているために、スタジアムで観戦しようと思えばいつでも駆け付けて声援を送れる環境にある。特に私の場合は、「北海道コンサドーレ札幌」に対する思い入れが強い。けっしてコアなファンというほどではないが、コンサの誕生からずーっとかの球団を追い続けている。しかし、それも今はサッカーを含めて全てのプロの試合が開催されていない。

 このような日常が私にとっていかに無味乾燥な日々であるか、今痛いほど実感している。

 いかにスポーツが私の日常に潤いを与えてくれていたか、そのことを今改めて思い知らされている。スポーツに限らず、現在の状況の中で多くの方々が不自由な生活をせざるを得ない日々の中で、改めてそうではなかった日々に思いをいたしている方が多いのではないだろうか?

 報道を聞くかぎり、この災難は当初考えられていたよりはかなり長期間にわたる忍耐が必要とも伝えられている。いつになったら「スポーツのある日常」が還ってくるのか?じーっと待つのは辛いことであるが、じーっと待つしかない日々を耐え忍ぼうと思う。


コロナ禍の拡大で身も心も委縮して…

2020-04-17 19:53:17 | その他

 北海道ではこのところ連日コロナウィルスの感染拡大が“過去最高”を更新し続けている。今日はついに北海道で33人、札幌で20人と伝えられた。コロナウィルスが身近に迫ってきた恐怖を感じている。そうなると私は…。

   

   ※ 北海道内の感染状況を伝えるテレビ画面です。最近の増大が顕著です。

 数日前、私はこのような状態を「委縮するとは正確な表現ではない」と強がって見せたが、今やそんな強がりも、その恐怖の前に身も心も委縮している状況である。

 昨日までは自らを奮い立たせながら、山やフィールドに向かわせていたが、それも春の旅「道南花と山と島を巡る旅」を目指していたからであった。今やそれを断念したことで、私のモチベーションは急激に落ち込み、今日などは何をする気も失ってしまった。

 そんな中、伝えられるのが北海道の、札幌のコロナウィルス感染者の増大のニュースである。特に今日(4月17日)は北海道で33人、札幌市で20人が新たにコロナウィルスの感染者となったと発表があった。特に札幌市の感染者の増大が著しい。感染された方のプライバシーに配慮して詳しい情報が伝わっていないこともあり、あるいはウィルスがすぐ近くまで忍び寄っているのではという恐怖に駆られてしまう。

 これまでも山やフィールドに向かう以外はどこへも出向くことはなかったが、これからもし山にもフィールドに向かうことがなくなったら、完全な巣ごもり状態となってしまう。

 そうならないように、委縮せずに戸外へ出なければ…。


エゾエンゴサクに会いに野幌森林公園へ

2020-04-16 17:33:21 | 環境 & 自然 & 観察会

 薄い青紫色の楚々とした色合いのエゾエンゴサクの花が好きである。今年はまだ目にしていなかった。野幌森林公園で咲いているとの情報を得たので、さっそく車を走らせた。併せてミズバショウの成長具合も確かめたかった。

   

   ※ 昭和の森「大沢コース」に入って直ぐに目にしたエゾエンゴサクです。

 お二方のブログに野幌森林公園でエゾエンゴサクが咲いている写真が掲載されていた。それを見て、一日も早くエゾエンゴサクに会いたくなった。

 たくさんの山野草を知っている方は、もっと魅力的な山野草をたくさんご存知の方がいらっしゃると思われるが、それほど詳しくない私にとっては今のところエゾエンゴサクが魅力№1と言ってもいいかもしれない。名前に“エゾ”と付いているのもいい。また、花びらの付き方が他の花とは少し違っているのもいい。ともかく早く会いたかった。

         

       ※ 「大沢コース」の入口に立てられている「昭和の森」の案内標識です。

 野幌森林公園の大沢口に車を置いて、「大沢コース」に入ると直ぐにエゾエンゴサクに出会った。道端に青紫色の楚々とした花があちこちに咲いていた。ただ、あちらこちらにポツポツと咲いている感じで、群生しているとは言い難かった。「大沢コース」、「四季美コース」と歩いているうちに何ヵ所か小さい規模だけれど花が群がって咲いているところがあった。満足、満足である。

   

    

   

     

 さらに前回(4月5日)訪れた時にはまだ小さかったミズバショウがどのくらい成長しているか、「四季美コース」に入って直ぐの群生地へ行ってみた。前回よりは成長していたが、あれから10日経ったわりには想像していたほど大きくはなっていなく、今がちょうどよい大きさと言えるかもしれない大きさだった。

   

   

   

   

 その他の山野草はまだ花の時期ではなかったが、目に付いた山野草をカメラに収めたのでその写真も掲載したい。

   

   ※ フクジュソウは前回と違い、すでに盛りは過ぎていたような印象でした。

   

 ※ ザゼンソウも盛りは過ぎていた印象だった。写真は花包の中を撮るためフラッシュを使用。

   

   ※ この日もただ一つだけ目にすることができたナニワズです。

   

   ※ 常緑樹のエゾユズリハ(下の写真はそのアップ写真です)

   

   

   ※ 常緑樹のハイイヌガヤ(幹の下部は地上を這い上部は斜上する特徴がある)

   

   ※ ハイイヌガヤの葉   

   

   ※ オオウバユリの若い芽

   

   ※ バイケイソウ(毒草)の若い芽

   

   ※ 昭和の森のカツラの木(新北海道名木100選に選ばれているらしい)

「大学村の森」のエゾエンゴサク

 ネットで検索していたら、エゾエンゴサクの群生地の一つとして札幌市内の「大学村の森」が紹介されていた。そこで野幌森林公園へ行った帰りに寄ってみることにした。

 「大学村の森」は、森の周囲が北海道大学の第三農場として使用され、周囲に大学の官舎があったことからその名称が付けられているそうだ。森はその当時の敷地の一部を保存し公園化しているようだ。

   

   

   

 「大学村の森」へ行ってみると、直ぐにエゾエンゴサクが目に付いた。それもかなりの規模で群生していた。周囲は宅地化されているが、そうした市街地に山野草が自生しているのは貴重なことである。ぜひとも永く保存してほしいものである。

   


コロナ禍で委縮する生活…

2020-04-15 17:30:53 | その他

 “委縮する”とは、正確な表現ではない。私はむしろ北海道と札幌市が発出した「緊急共同宣言」に積極的に協力し、自らも新型コロナウィルスに感染しないように気を付けようと、自らの生活を見つめ直してみたという話である。

 私が住む北海道(札幌市)は、残念ながら12日(日)に3月に続いて二度目の緊急事態宣言を「緊急共同宣言」という形で、北海道と札幌市が共同で宣言を発出した。全国に先駆けて北海道知事いちはやく発した緊急事態宣言によってコロナの感染拡大は終息の方向に向かうと思われたのだが、どうやらウィルスは道民の気の緩みを突いて再び猛威を振るっているようだ。

 終息の方向が見えたことから、私たちは例年どおりに近美前歩道の清掃活動を開始したばかりだった。しかし、こうなっては会員の健康が第一である。過日、会員向けに「活動をしばらくお休みにします」という連絡の会報を届けたところである。

        

 二つ目はまったく個人的なことではあるが、第一次の緊急事態宣言が解除になったことから、個人的な旅を計画していた。名付けて2020道南山と花と島を巡る旅」という欲張った旅の計画だった。昨春は函館や北斗市の桜を見ることができたので、今年は松前の桜を見ることメインにしてその前後に登山を入れ、併せて未体験の奥尻島にも足を伸ばしたいという計画だった。スケジュールも4月28日に札幌を出て、「知内丸山」登山、「松前桜」見物、「大千軒岳」登山、「江差町観光」、「本山」登山、「笹山」登山、「奥尻島」観光、「八幡山」登山と9泊10日のスケジュールを立てていた。登山のためのトレーニングもそれなりに行って準備していたつもりだったのだが…。

    

 しかし、人出が予想される松前の桜見物や、ゴールデンウィークの奥尻島観光は、現在のような情勢だと避けねばならないだろう。このような時に強行して、もしものことがあったときには物笑いの種どころか、大いなる顰蹙を買ってしまうことになる。あえなく計画のとん挫である。

 松前の桜も、奥尻島も、まだ私には時間が残されているだろう。いつかまた、の思いを温めておきたい。

    

 問題は山の方である。“三蜜”の状況が生まれない登山は、この時節には最適なレクリェーションであり、ストレス発散方法である。さりとて、花と島が欠けた旅で道南まで遠征する理由が希薄となってしまった。さて、どうしよう?今のところアイデアはない。これから考えてみよう…。

※ 松前と奥尻島の写真はウェブ上から拝借したものである。

 


盤渓山はまだ雪の中だった

2020-04-14 16:19:03 | 北海道低山紀行 & Other

 今日も空は快晴だった。迷うことなく近間の盤渓山登山を決めた。盤渓山は小さな山(604m)だが、一の壁、二の壁(私が命名)と五の壁まで、次々と急坂が訪れる山だ。登山道はほぼほぼ雪道だった。

   

   ※ けっこう苦労してゲットした「盤渓山」の山頂標識です。

 「のってるね!」と言われそうだが、そうではない。ぶっちゃけ、することがないのだ。私たち年金族にとって外出自粛要請が出されてからは予定が何も立てられないのだ。今朝も朝起きて、「さあ、今日は何をして過ごそうか?」と考えながら空を見ると、昨日同様快晴だったので「そうだ!眺望の良い盤渓山に登ろう!」と急遽立てた計画である。

 というわけで、やや疲れも残っていたが三日連続の近間の小さな山の登山となった。

   

 ※ ゲートというほど大げさな物じゃないですが、この二つの柱の間を通って登山道に入ります。

 盤渓山はほぼほぼ雪道だった。登山口のゲート(というほど大げさなものではないが)を通過するとすぐに雪道となった。雪解け水が勢いよく流れる沢の流れを超え、最初の壁に取り付くと雪道だった。面白いことに壁を越えて尾根道になったとき、確かに登山道は雪道なのだが、山道の脇には雪がない。ということは、登山道は冬の間に登山者たちによって踏み固められ、そこだけが融けずに残っている状態だったのだ。

   

   ※ 登山口から直ぐ沢に下りると、雪解け水が勢いよく流れていました。

   

   ※ 沢を過ぎると直ぐに第一の壁に取り付くと、ご覧のような雪の壁でした。

   

   ※ 壁を上り尾根に出ると、写真のように登山道のところだけ雪が残っていました。

 昨日と比べると風が付いていたが、空はド快晴だった。やや肌寒かったものの、汗をかきたくないので今日もシャツ一枚で行動した。

   

  ※ 登り続けて20分経ったころ、樹間から「妙福寺」の赤い屋根が見えました。

   

  ※ いくつかの壁を登って背に出たとき、木の間から目指す「盤渓山」の山頂が見えました。

 二の壁、三の壁、四の壁と次々と急坂が立ちはだかった。雪道にスパイク付き長靴が小気味よく嚙みつき、私の重い(?)体を押し上げてくれる。急登が私の体力を奪っていき、「もう堪忍してくれ~」と叫びたくなる中、最後の五の壁が現れた。長い斜行を続けた後に直登が待っていたが、喘ぎ喘ぎなんとか山頂に立った。

   

   ※ 何番目の壁でしょうか?かなりの疲れを覚え始めた雪の壁でした。

   

   ※ 山頂直下の最後の壁は南向きのせいでしょうか?雪がまったく見えませんでした。

 途中、下山する男性が「素晴らしい眺望だよ。日高山脈も増毛連山もきれいに見えますよ」と言っていたが、そのとおり昨日よりさらにくっきりと遠くの山々を見ることができた。

   

   ※ 山頂から増毛連山を望んだところです。

   

   ※ 上の写真をズームアップすると、鮮やかに増毛連山を望めました。

   

   ※ こちらはやや霞んでしまった夕張岳とそれに続く日高連峰の山々です。

   

   ※ グッと手前に昨日登った藻岩山山頂が望めました。

   

   ※ こちらは手稲山山頂です。

   

   ※ 眼下には盤渓スキー場のゲレンデとその右は三菱山です。

 盤渓山は標高差が383mと、昨日の藻岩山より標高差が小さいが私にとっては十分に登りがいのある山だった。登行時間は登りが1時間10分、下山が50分だった。

 明日は残念ながら所用があるため、4日連続の登山とはならないが、スパイク付き長靴にはまだまだ活躍してほしいと思っている。


眺望に恵まれた藻岩山

2020-04-13 17:10:57 | 北海道低山紀行 & Other

 私にとっては昨日の三角山とは違い、標高差440mの藻岩山は結構負荷のかかる登山だった。しかし、その苦労の先に待っていたのは?!これまで何度も登った藻岩山では見ることの出来なかった素晴らしい眺望だった!

   

   ※ この日の山頂から札幌市内を一望。中央付近がJRタワーです。

 もちろん今回も「スパイク付き長靴 de 藻岩山登山」である。登山道は一週間前とはやや異なった様相だったが、それでも泥道、雪融け道の連続だった。威力を発揮したのはスパイク付き長靴である。泥道も避けて通ることなく泥の中に突入し、雪融け道の斜面でもスリップすることなく歩くことができた。

   

   ※ 昨日、靴底を見せなかったので下山後に泥を洗って靴底のスパイクを写しました。

 天気はド快晴!気温も心地良い気温で、私はスタートからシャツ一枚で通した。つまり足元と上体とではまったく異なるコンディションの中の登山となった。

 登山口は藻岩山の中でも最もポピュラーな「慈啓会病院口」である。この慈啓会病院コースは大きく分けて三つに分かれると私は見ている。最初は登山口から旧米軍が設置したスキーリフト台まで、第二区間がリフト台から馬の背まで、そして最後が馬の背から山頂までと…。

 私はちょうど一週間前の4月6日にも途中まで(馬の背まで)登っているが、その時と比べると登山口付近は割合乾いていた。何か花は咲いていないかな、と目を凝らしたが一つも見当たらなかった。目に付いたのは幼芽である。何の幼芽かは分からなかったが、もう一週間もするといろいろな山野草が花を付けるのではないだろうか?

   

   ※ 山麓の登山道脇にはこのような幼芽が顔を出していました。

 道はリフト台近くになると泥道と化した。こうなると長靴の本領発揮である。私は乾いた部分を探し回ることなく泥の中に突入した。

   

   ※ ところどろこにこのような泥道が待っていました。

 リフト台を後にし、馬の背へ向かって斜面がきつくなってくると階段登行が待っている。そこを過ぎると雪融け道である。今度はスパイクが活躍する番である。底面全面にスパイクが打ち込まれているのでスリップすることなく登り続けることができた。

   

   ※ リフト台跡を過ぎると雪融け道に変わりました。

    

   ※ 馬の背近くの階段は乾いていましたが…。 

 馬の背を過ぎると、ほとんど雪の斜面だった。コースは岩場を直登するところと、斜面をジグを切りながら登るところが入り交じり、最後の胸突き八丁を登りきると藻岩山山頂である。

   

   ※ 四つの登山口から合流する「馬の背ハイウェイ」(私が命名)はまだ雪道でした。

   

   ※ 山頂付近の最後の頑張りどころ。

 山頂に立ってみると、晴れ上がった空のもとに見事な眺望が広がっていた。いつもは山頂の展望台になど寄らずに下山するのだが、今日は珍しく展望台まで上った。すると、近くは恵庭岳や空沼岳、遠くには増毛山地や日高山脈まで遠望できた!

   ※ 左から紋別岳、樽前山、風不死岳です。   

   

   ※ 左恵庭岳、真ん中高いのが空沼岳です。

   

   ※ 真ん中手前が神威岳、右の高いのが烏帽子です。左の山は不明。

   

   ※ ちょっと遠くて霞んでいますが左が夕張岳、右側全体が日高山脈です。

   

   ※ こちらも写真がボケていますが、暑寒別岳などの増毛山群です。

   

   ※ 左の高いのが狭薄山、中央が札幌岳(だと思います)

 こんなご褒美が時にはいただけるから登山は止められない。しかし、どうやら北海道にはコロナ禍の第二波が到来したようだ。すると私の春山登山の計画も怪しくなってきた。さあ、どうしょう?それでも近間の山に登るトレーニングは続けましょうか?

 なお、今日の登行時間は登山が1時間20分、下山が50分でした。2013年当時と比べると登山は20分も余計にかかっています。今の私の体力はこれくらいですね。


スパイク付長靴 de 三角山登山

2020-04-12 17:50:14 | 北海道低山紀行 & Other

 靴底のスパイクが雪面を嚙み、気持ち良く登り続けることができた。“窮すれば通ず”というほど大げさなことではないが、「そうだ!スパイク付き長靴がある!」と思い付き、早速購入して雪融け期の軽登山に臨んだ。

   

   ※ ホーマック山の手店の駐車場から見た三角山です。

 連日ウォーキングに取り組んでいたが、どこか物足りなさを感じていた。「やっぱり山を登らねば、春山登山のトレーニングにはならないなぁ」と…。「あの融け出した雪道で、泥だらけの藻岩山になんとか登れないものか?」と考えていた時に、ふっと「そうだ!スパイク付き長靴がある!」と思い付いた。

 今朝、藻岩山に向かい、その麓にあるホームセンター(ホーマック旭ヶ丘店)でスパイク付き長靴を購入しようとした。ところが!陳列棚にスパイク付き長靴はひとつも無かった。店員にも聞いたが、「すでに春物に陳列替えをしてしまった」という答えだった。

 そこで比較的近くにあるワークマンに電話を入れたが、答えは同じだった。

 諦めきれない私はダメモトでホーマック山の手店に向かった。すると何とスパイク付き長靴がたくさん並んでいるではないか!(どうして同系列のホーマックでこんなに違いがあるの?)内心狂喜しながら早速買い求めた。(税抜き2,980円)

   

   ※ 購入したスパイク付き長靴です。

 さて、ここから改めて藻岩山へ向かうのは精神的にきつい感じがして、近くにある三角山に目的を変えた。三角山は藻岩山に比べると小ぶりではあるが、それなりに登山気分を味わえることもあり、たくさんの車が駐車していた。

 早速、購入したスパイク付き長靴を履いて三角山登山を開始した。ところが三角山の麓部分は登山道が乾いていて、夏靴でも登山ができるような状態だった。「これでは購入した意味がないかも…」と思いながら登り続けた。

   

   ※ 登り始めの登山道はご覧のように乾いていました。   

ところが最初の登りが一段落する「こぶし平」まで上がると、突然登山道が融けた雪道に変わった。そしてしばらく行くと「四の坂」(4合目と同義語?)からいよいよ本格的な登りとなった。スパイク付き長靴が本領を発揮する場面が訪れた。軽アイゼンのように爪が長くないためにスパイクが効いているのかどうか、体感としてはイマイチ分からないのだが、斜面において滑ることがなかったので確かに効いていたのだと思われる。なにせ靴の裏全体にスパイクが打たれているのだから…。

   

   ※ 「三の坂」を過ぎると登山道はご覧のように融け出した雪道に変わりました。

   

   ※ 「四の坂」から始まった本格的な登り斜面です。

 「四の坂」からの登りは背中に汗を感ずるほどの登りで、負荷もそれなりに感ずることができた。今日は日曜日の上、天気も良かったので小さな子どもを連れた家族連れが目立った。コロナ禍のため家で過ごす時間が多くストレスを感じることが多い中、親子でストレスを解消する良い手段となっているのかもしれない。

   

   ※ 好天も手伝って多くの家族連れの方々と出合いました。

 山頂で一休みした時に、長靴に打たれているスパイクの数を数えてみた。(暇ですなぁ)するとかかと部に14本、足部に26本、計40本のスパイクが打たれていることが分かった。以前から山登りのベテランの方がスパイク付き長靴を愛用しているところを目にしていたが、なるほど安価な割に有効な雪道の登坂アイテムである。心強い味方を得て、雪道も泥道も気にせずに山に向かいたいと思う。

   

   ※ 三角山山頂から札幌市街を眺めた図です。

   

   ※ 同じく山頂からは「円山」(左)と「藻岩山」(右)が望めます。

   

   ※ 下山時に唯一目にした「ナニワズ」の黄色い花です。

 さて、いつ藻岩山を目指そうかな?


孫に会いに行こう!ウォーク

2020-04-11 17:28:37 | 札幌ウォーク & Other Walk

 我が家から2時間半、11.8キロの道のりを歩いて行ったのに孫たちは不在だった…(ガクッ)父親(息子)が留守番をしていたが、孫たちは習い事に出かけていたのだ。間もなく帰宅した孫たちと無事に再会できた。(ホッ)

   

 最近の私はまるで自転車操業のような日々を送っている。朝、起きたときに、その日をどう過ごすのか何のアイデアも持っていないのだ。今朝も同じだった。

 私の喫緊の課題は、春山登山に備えて体力を付けるということについてはこれまで何度も述べている。最も効果的なのは近間の小さな山に登ることなのだが、雪融け期とあって登山道が泥道になっているため近づく気になれない。そこでここ数日ウォーキングでごまかしているのが実状である。

 今日もどこかを歩くしかないかなぁ、と考えていた時「そうだ!孫たちに会いに歩いて行ってみよう!」というアイデアが浮かんだのだ。孫たちの家は都心からやや離れていて、私のところから車で約30分はかかるところにある。歩いて訪れるのは初めての体験だったが、それが私にワクワク感を抱かせた。

 今日も昨日同様、晴れてはいたが風は冷たかった。道中は私が住む都心から郊外へと住宅街を往くウォーキングだから見るべきところはあまりなかった。そうした中でも家々の小さな庭に春の兆しを感ずることができた。札幌の街中でもようやくクロッカスの花が見られるようになった。函館在住のsakagさんによると4月1日付のブログで見事なクロッカスの群落の写真が掲載されている。やはり札幌は函館と比べると10日前後春の訪れが遅いようだ。

   

   

   

 ※ 写真のパンジーは園芸店から購入したものと思われます。スイセンが膨らみかけています。

   

   

   ※ これは菜の花??

   

   ※ この花は分かりません。

 その他、道すがらの公園ではどこでも親子で遊ぶ姿が目立った。また、私からみて面白いと思われる建物をカメラに収めながら孫たちの家へ向かった。

   

   

   

   ※ 店内(?)の排気ダクトがキリンの首になっています。

   

   ※ 人間の顔?それとも猫の顔を意識したものかな?

 スタートから2時間半後、なんとか家に辿り着くことができた。

 孫たちは相変わらず元気そうだった。姉は5年生、妹は今年1年生に入学した。二人とも女性の担任だという。コロナ禍のために学校の授業が継続されるのか不透明な状況であるが、二人とも元気に学校生活を送ってほしいと思う。

   

   ※ 妹の方はカメラを避けて布団の中に隠れています。

 私はさすがに帰路もウォーキングとはいかなかった。帰路はJRを利用して、駅から我が家までさらに2.9キロ歩き、併せて今日は13.7キロのウォーキングとなった。