11月から数度にわたって札幌市図書館から借り続けたDVD「世界遺産」の全シリーズ12巻をこのほど全て視終えることができた。来年度の「めだかの学校」の学習計画に立案することを見据えての視聴だったのだが、果たして学習対象として耐えうるのか否か思案のしどころである。
私が札幌市図書館から借り続けたDVDは、EX-Q社が制作した「世界遺産夢の旅100選 スペシャルバージョン」というシリーズ物である。世界編が「南北米編」2巻、「ヨーロッパ編」4巻、「アフリカ・オセアニア・中近東編」2巻、「アジア編」2巻の10巻に編集されている。「日本編」は2巻にまとめられ、計12巻となっていた。
図書館からDVDを借りる場合、やや不便なのが1度に資料2点しか借りられない点だ。そのため私は12巻を借りるために最低6度も西区民センター図書室に通わねばならなかった。(図書館の貸し出し状況によって1度に1点しか借りられない場合もあったので、実際には6度以上通ったのだが…)ともかくなんとか12巻に目を通すことができた。
全巻を視終えて感じたのは「やゝ、期待外れ」というのが正直なところである。その主な理由は全体的にクォリティが低いのではないかと感じたことだ。確かに現地に取材したカラー映像なのだが、現地を訪れたことがない者が視た時「行ってみたい!」と思わせる内容にはやや遠かったのではないか?ということなのだ。確かに外国編の場合全10巻で編まれているのだが、本編で104ヵ所、特典映像で47ヵ所、都合151ヵ所の世界遺産を紹介している。これでは細切れの紹介となってしまっても致し方ないのかもしれない。(1巻あたりの視聴時間はおよそ40分間だった)
私が視聴していて分からなかったのが本編と特典映像の違いである。時代的な違いでもなければ、選定の基準も本編と特典映像での違いが明確とは言い難かった。違いとして明確に区別できたのは、画面比率の違いである。本編がスタンダードサイズなのに対して、特典映像の方はワイドサイズとなっていたことだ。もちろんワイドサイズの方が見慣れていることもあり、本編もワイドで制作してほしかったと思う。それよりは特典映像などというのは除外して本編の104ヵ所だけでよいから、もっと内容の濃いものにしてほしかったという思いが拭えなかった。
制作したEX-Q社というのがどのような会社なのか検索してみたがよく分からなかった。
さて、問題はこのように感じたDVDを来年度の「めだかの学校」の学習教材として使用できるか否かである。私はDVDを視終えて今、教材として推薦することに自信を無くしてしまった。ただ、学習の目的が「世界遺産をできるだけ数多く知りたい」という会員のニーズが大きいのだとしたら、ダイジェスト的に編集された「世界遺産夢の旅100選 スペシャルバージョン」もけっして捨てたものではないのだが…。う~ん??