田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

世界遺産を視る

2020-12-21 15:58:29 | その他

 11月から数度にわたって札幌市図書館から借り続けたDVD「世界遺産」の全シリーズ12巻をこのほど全て視終えることができた。来年度の「めだかの学校」の学習計画に立案することを見据えての視聴だったのだが、果たして学習対象として耐えうるのか否か思案のしどころである。

    

 私が札幌市図書館から借り続けたDVDは、EX-Q社が制作した「世界遺産夢の旅100スペシャルバージョン」というシリーズ物である。世界編が「南北米編」2巻、「ヨーロッパ編」4巻、「アフリカ・オセアニア・中近東編」2巻、「アジア編」2巻の10巻に編集されている。「日本編」は2巻にまとめられ、計12巻となっていた。

 図書館からDVDを借りる場合、やや不便なのが1度に資料2点しか借りられない点だ。そのため私は12巻を借りるために最低6度も西区民センター図書室に通わねばならなかった。(図書館の貸し出し状況によって1度に1点しか借りられない場合もあったので、実際には6度以上通ったのだが…)ともかくなんとか12巻に目を通すことができた。 

 全巻を視終えて感じたのは「やゝ、期待外れ」というのが正直なところである。その主な理由は全体的にクォリティが低いのではないかと感じたことだ。確かに現地に取材したカラー映像なのだが、現地を訪れたことがない者が視た時「行ってみたい!」と思わせる内容にはやや遠かったのではないか?ということなのだ。確かに外国編の場合全10巻で編まれているのだが、本編で104ヵ所、特典映像で47ヵ所、都合151ヵ所の世界遺産を紹介している。これでは細切れの紹介となってしまっても致し方ないのかもしれない。(1巻あたりの視聴時間はおよそ40分間だった)

 私が視聴していて分からなかったのが本編と特典映像の違いである。時代的な違いでもなければ、選定の基準も本編と特典映像での違いが明確とは言い難かった。違いとして明確に区別できたのは、画面比率の違いである。本編がスタンダードサイズなのに対して、特典映像の方はワイドサイズとなっていたことだ。もちろんワイドサイズの方が見慣れていることもあり、本編もワイドで制作してほしかったと思う。それよりは特典映像などというのは除外して本編の104ヵ所だけでよいから、もっと内容の濃いものにしてほしかったという思いが拭えなかった。

 制作したEX-Q社というのがどのような会社なのか検索してみたがよく分からなかった。

 さて、問題はこのように感じたDVDを来年度の「めだかの学校」の学習教材として使用できるか否かである。私はDVDを視終えて今、教材として推薦することに自信を無くしてしまった。ただ、学習の目的が「世界遺産をできるだけ数多く知りたい」という会員のニーズが大きいのだとしたら、ダイジェスト的に編集された「世界遺産夢の旅100スペシャルバージョン」もけっして捨てたものではないのだが…。う~ん??


映画 羊たちの沈黙 №296 

2020-12-20 20:06:06 | 映画観賞・感想

 サイコサスペンスの最高傑作とも称される作品である。主演のジョディ・フォスターの迫真の演技、アンソニー・ホプキンスの怪優ぶりがストーリーの素晴らしさと共に際立つ映画である。何度見ても惹き込まれる傑作である。

        

 去る12月14日に放送されたBS映画である。私がこの映画を観るのは確か3度目か?何回観ても新鮮で、惹き込まれてしまう映画である。

 ストーリーは複雑すぎて、簡明に紹介することは私の手に余るのだが…。全米各地で多くの若い女性が殺され、その皮膚を剥がされるという猟奇事件が頻発する。(バッファロー・ビル事件)その解決を担った行動科学科のクロフォード主任捜査官(スコット・グレン)は監禁中の凶悪殺人犯(元精神科医の囚人ハンニバル・レクター)の心理分析を試み、バッファロー・ビル事件の解決を図ろうとするのだが、レクターはクロフォードを拒絶するために壁にぶち当たっていた。そこでクロフォードは FBIアカデミーの優秀な実習生であるクラリス・スターリング(ジョディ・フォスター)にハンニバル・レクター(アンソニー・ホプキンス)への接見を依頼するのだった。

   

   ※ 映画「羊たちの沈黙」の主要な三人。左からアンソニー・ホプキンス、ジョディ・フォスター、スコット・グレン。

 ここからのクラリスとハンニバルの対決が見ものである。特にハンニバル(アンソニー・ホプキンス)の怪演ぶりはこの映画の不気味さを象徴するほどの見事さである。思わず背筋が寒くなるほどの表情が後々まで残るほどだ。情報では最初このハンニバル役はショーン・コネリーにオファーがあったという。もしそれが実現していたらショーン・コネリーなりのハンニバルを演じたと思われるが、ここはアンソニー・ホプキンスがまさにはまり役だったのではないだろうか?

   

   ※ 独居房内で怪優ぶりを発揮するアンソニー・ホプキンス

 クラリス(ジョディ・フォスター)の迫真の演技も見事である。特にバッファロー・ビルの犯人との対決の場面は彼女が最後は勝利すると分かっていても、彼女の迫真の演技は誰をも画面に惹き付ける力があった。

 ところで「羊たちの沈黙」という題名が印象的であるが、これはクラリスが幼少期に父母を亡くし、叔父に預けられていた。そのとき叔父が飼っていた羊をする残酷なシーンを見て、羊たちを助けようとしても羊たちは逃げようともせずに運命に従っていたシーンがトラウマとなっていたことをハンニバルは彼女から聞き出し、そのことが「バッファロー・ヒル事件」の解決に重要な意味を持っていたということから名付けられたようである。

 なお、本作は同年のアカデミー賞で主要5部門(作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞、脚本賞)を独占した作品であり、ホラー映画として唯一作品賞を受賞した作品としても有名である。

 


旧永山邸 音のインスタレーション

2020-12-19 18:53:35 | イベント

 インスタレーション?何それ?耳新しい言葉に誘われて昨夜(12月18日)旧永山邸まで足を伸ばした。意味については予め調べて理解したつもりで赴いたのだが、実際にその場に立ち会っても既に新しいものを受け入れ難くなっている年代となった私にはその良さを十分に感得することは無理だった…。

        

 インスタレーションとは、通常インスタレーション・アートというような使われ方をするようだ。

 昨日の新聞に次のような告知が載った。「札幌で活動するピアニスト林佳一郎さんの演奏とともに、明治・昭和時代に建築された館内を鑑賞できます。」つまり、簡単に言えばピアノの演奏を聴きながら歴史的建造物の内部を鑑賞することらしいのだが、イマイチその意味を図りかねた。

 そこでネット上でいろいろ調べたところ、最も理解しやすい解説を見つけることができた。それによると「絵画や彫刻といった具体的な作品のみならず、アートによって成り立つ空間も作品として捉えるといった意味があり、インスタレーションは空間をトータルで鑑賞するもの」とあった。

   

※ 旧三菱鉱業寮の外観です。旧永山邸は右側に繋がっていますが、光量が足りなく省略します。

 時間が18時からとあって、周りが暗くなった17時30分過ぎに、サッポロファクトリーの背後にある旧永山武四郎邸と併設する旧三菱鉱業寮を訪れた。告知された時間前なのでもちろんインスタレーションと称するピアノ演奏は始まっていなかった。邸内や寮内を巡ってみたが、特にいつもと変りなく清掃が行き届き静かな佇まいだった。旧三菱鉱業寮の2階のロビーにあたるところに電子ピアノが一台据えられていた。

   

 ※ 演奏は旧三菱鉱業寮の2階のロビー的なところで行われました。遠くに林氏が写っています。

 やがて18時になるとピアニストの林氏が登場してピアノを弾き始めた。特に曲紹介などはなく、耳に心地よい環境音楽のような、ゆったりとしたテンポの曲が次から次へと演奏された。座席などは設けないということから、訪れた人たちは各部屋を回りながら流れてくる音楽に耳を傾けるといった感じだった。中には和室にどっかりと座って聴いている人たちもいたようだ。

   

   ※ 演奏中の林佳一郎氏です。

 確かに由緒ある建物の室内に身を置きながら、静かに流れる音楽に耳を傾けるというのは気分が悪かろうはずはない。しかし、私にはその行為がどこか既視感のある行為に思えたのだ。つまり、今や私たちの周りには音楽が絶えずあり、どのような場にあろうとも音楽が耳に入ってくる環境にあるように思えるのだ。敢えてインスタレーションなどと称しなくとも、旧永山邸においても、旧三菱鉱業寮においても、日常から音楽を流しながら建物内外を鑑賞するようにすれば良いのではないか?などと思ったりしてしまったのは、新しいものを受け入れ難くなっているシニア年代の特徴なのだろうか?

   

   ※ 旧永山邸の一室です。      

   

   ※ 旧三菱鉱業寮の一室です。

        

        ※ 唯一美術品らしいものとして旧三菱鉱業寮の一室に展示されていた像です。

 もっとも、主催者に言わせれば「もっともっと奥の深いものですよ」と言われてしまうのかもしれないが…。

 

 サッポロファクトリーのクリスマスツリー

 サービスショットです。旧永山武四郎邸に向かう前にサッポロファクトリーに寄りました。そしてアクアリウム内に飾られている恒例の大きなクリスマスツリーをカメラに収めました。ツリーは昨年もレポしましたが、時間の経過とともにLED電球の色が変化するタイプですが、今回はその中の一色だけにします。また、アクアリウム内には光のトンネルがありましたので、そちらも一枚だけ載せることにします。

        

   


札幌ぶらり散歩 92 西区役所界隈

2020-12-18 15:59:37 | 札幌ぶらり散歩 & Other

 白い雪に真っ赤なナナカマドの実が映えますねぇ。二宮尊徳も今や忘れられる存在なのでしょうか?札幌では比較的古い街並みの琴似の西市役所周辺を歩いた。

 どうやら札幌においても「ぶらり散歩」は厳しい時期となってきたようだ。道内各地ではかなりの積雪のニュースが流れても、今年の札幌は小雪傾向が続いていた。それがようやくこの2~3日路上に雪が目立ち始めてきた。今日はその雪が路上からやや消えかかっていたので、西区民センター図書室にDVD資料を借り出しに行った帰途、西区役所の周辺を歩いてみた。そのときも雪がちらほら舞っていた。こうなったら、早く雪が積もってスノーシューの季節が到来してほしいと思っているのだが…。                                   

白い雪景色の中に真っ赤なナナカマドの実が…

 西区役所脇の道路の街路樹はナナカマドだった。そのナナカマドは葉をすっかり落としていたが、真っ赤な実は鈴なりだった。周りが雪景色だったこともあり、赤い実の色が とても印象的だった。しかし、雪模様だったこともあり光量が不足していて写真では目で見たほど鮮やかでないのが残念である。接写の写真はフラッシュ使ったのだが、かえって不自然な色になってしまった。真っ赤な実は想像でお楽しみください。

   

   

   

二宮金次郎像も日陰の存在なの?

 某小学校と記しても、“西区役所界隈”というと直ぐに特定されてしまうだろうが、ちょうど校舎の裏側を歩いていたら見慣れた“二宮金次郎像”が目に入った。そこは職員の駐車場の入口であり、学校プールの脇だった…。多くの児童の目に触れやすい場所とはお世辞にも言えない場所である。

 設置場所についてはいろいろと議論を重ねた結果が今の場所なのだと思われるが、年配の私としてはちょっと寂しい思いがしたのは事実である。像の台座には「まこと」と記されていた。

   

        

比較的古い町並みはやはり混在地域であった…

西区役所付近は札幌市内の中でも、早くから琴似屯田兵村として開拓が比較的早くから行われたせいもあって、さまざまな要素が混在した街と私には映った。特に目立ったのが小規模のマンションというか賃貸と思われるアパート群が目立った。これは周りを開拓した子孫が周囲の市街地化に伴い、土地の有効活用のために賃貸アパート(マンション)を建設したのではと思われた。周りは戸建て住宅や町工場などとともにこうした建物が目立った地域だった。 

   

   

                      

「札幌ぶらり散歩」が私自身の健康づくりにも有効なことを今さらながらに気づいた思いだったが、雪が降ってはそれも難しい。しばらくの間は休まねばなるまい。

 


PMF Connects LIVE! 時計台

2020-12-17 16:42:38 | ステージ & エンターテイメント

 一流のプロの演奏家の演奏を無料で楽しめるPMF Connects LIVE!はお小遣いの乏しいシニア族にとっては嬉しい企画である。アンサンブルの王道(?)弦楽四重奏を由緒ある札幌時計台ホールで楽しんだ。

   

   ※ 演奏会場となった札幌時計台の外観です。

 昨夜(12月16日)、札幌時計台ホールで「PMF Connects LIVE! 時計台」と題するクラシックコンサートが開催されたので参加した。参加するにあたってコロナの伝染が心配されたが、主催者から万全の体制をとっていると伝えられていたことから参加することにした。

 PMF Connects LIVEは以前にも説明したが、今年度札幌市においてPMF(パシフィック・ミュージック・フェスティバル)が開催されなかったことから、過去にPMFに参加した修了生(日本人)が来札し、数度にわたるコンサートを行っているものである。私は数えたところ今回で5回目の参加だった。

   

   ※ 演奏前のステージの様子です。クラーク博士の座像が見守っています。

 さて、今回は前述したように弦楽四重奏のアンサンブルコンサートだった。出演は、

 ◇ヴァイオリン 芹田  碧(PMF2015修了生)

 ◇ヴァイオリン 香田 早智(PMF2017、18修了生)

 ◇ヴィオラ   福井  萌(PMF2013修了生)

   ◇チェロ    中条 誠一(PMF2013修了生)

いずれもが中央でプロとして第一線で活躍されている方々ばかりである。       

 演奏された曲目を順に紹介すると…

 ① W.A.モーツァルト/ディヴェルティメント ニ長調K.136

 ② W.A.モーツァルト/アイネクライネナハトムジーク変曲(?) ※後述する

 ③ 久石譲/となりのトトロより「風のとおり道」

 ④ LiSA/鬼滅の刃 主題歌「紅蓮華」

 ⑤ フランツ・クサーヴァー・グルーバー/きよしこの夜

 ⑥ フレッド・クーツ/サンタが街にやってくる

 ⑦ ルロイ・アンダーソン/そりすべり

 ⑧ L.v.ベートーベン/弦楽四重奏曲第1番 へ長調 作品181から第1楽章

 ⑨ ヴィットーリオ・モンティ/チャルダッシュ

〔アンコール〕

 ◇ ロウェル・メイソン/もろびとこぞりて

       

       ※ この日の演奏会のパンフレットです。

 以上10曲をおよそ1時間の中で演奏してくれた。一応曲名を紹介したが、あらかじめ渡されたパンフレットと内容が違っていて、耳で聞いたものをメモしたものをもとにして紹介したので正確でないところもあるかもしれないことを断っておきたい。

 その中でも※印を付けた「アイネクライネナハトムジーク変曲」は、演奏者から「アイネクライネナハトムジークの旋律をメインにしていますが、途中から他の曲目も混じってきます」という案内があり、曲名の紹介が無かった。確かに主旋律は「アイネクライネナハトムジーク」なのだが、途中から他の曲が混入するという演奏だった。そこで私が勝手に曲名の最後に「変曲」と付け加えたことをお断りしておきます。

 演奏した4人は20代後半から30代前半の年代と見受けた。演奏家としてはちょうど円熟味を増しつつある年代といえるのではないか?伝統あるクラッシックあり、新たな試みをする曲あり、今風の曲あり、とサービス精神旺盛なプログラムを用意してくれた。

 クラーク博士の座像が見守る中、「演舞場」と大書された由緒ある時計台ホールに上質なクラシックの音が響き渡った夜だった。

   

   ※ 会場内は座席を離してコロナ対策をしっかりとっていました。

※ 演奏中の写真撮影はもちろんNGだったので、演奏会前の会場を写した写真を載せることにします。


年賀状 珍しく早々投函

2020-12-16 15:41:01 | その他

 私にとっては珍しく、年賀状を早々と作成し終えて昨日投函を終えた。こんなことは未だかってなかったことだ。このことはコロナ禍における数少ないプラス面と云えるのだろうか??

 日頃よりグータラを決め込む私にとって年賀状の作成はいつも気が重い作業であった。いつも年の瀬が押し迫ったころに、ようやく重い腰を上げるのが常だった。それなのにどこかのテンプレートを借用したような年賀状にするのは嫌だ、という困った性格だった。

だから私の年賀状には、その年の漢字を題材に自ら思いを語ったものが多かった。昨年は“災”を、昨年は“令”を題材とした。(今年の漢字は昨日“密”と発表されたばかりだが…)一

 例えば一昨年の“災”を題材とした年賀状は次のようなものだった。(なぜか図案が抜け落ちてしまった。苦肉の策で写真に撮って文案の後に付けることにした)

                     

 あけましておめでとうございます。

 健やかに平成31年の新年をお迎えのこととお察し申し上げます。

 さて、あなた様にとって昨年はどのような一年だったでしようか?

 国内的には地震や台風など多くの災害に見舞われ、昨年の漢字は「災」の字が選ばれました。私たちの先達はこれまで幾度も大きな災害に見舞われても、そこから逞しく立ち直って今日の日本をつくってくれました。まさに「災い転じて福」としてくれました。先達に見習い凶事を嘆くだけでなく、逞しく立ち上がり「福」を掴み取りたいものです。

 さて、私たちの昨年一年を表すと「凡」という一字になるようです。昨年もこれまでと同様日々平凡に暮らせたことが何よりでした。

 私は今年も登山に、講座受講に、コンサートに、コンサドーレの応援にと、これまで同様平凡に生きていきたいと考えています。妻もまた日々平穏に小さな楽しみに生きがいを見つけています。我が家は今年も「凡事徹底」をテーマに過ごしたいと考えています。 

 平成の世がまもなく終えようとしていますが、来たる世もあなた様にとりまして「福」の多い世でありますことを心より願いながら新年のご挨拶とさせていただきます。  

                                      元旦 

       

 

 図案も含め割合と気に入っているものである。(昨年のものは下に載せました。)

 さて、そこで本年の年賀状であるが、前述のように今回は「今年の漢字」を題材とはしなかった。ただ、今年のような未曽有の年の場合は割合スムーズに文章が紡げたようにも思っている。その年賀状だが、やはり年前に公開するのは ルール違反(?)だろう。歳が明けてから公開することにしたいと思っている。 

 明けましておめでとうございます。

 令和の新しい世になって八か月。皆さまにおかれましてはいかがお過ごしになったでしょうか?

 私たちは意外にもアクティブな八か月を、そして一年を過ごしました。私は冬にはスノーシューを駆って石狩川の河岸を遡り、夏には一五座の山に登頂を果たすことができました。妻も肥満しないようにと日常的にウォーキングに勤めるなど、それぞれアクティブに過ごすことができた日々でした。

 さて、昨年の漢字は「令」という字が選ばれました。大方の納得がいく一字だったのではと思います。「令和」と改元され、人々は新しい世に対する期待感が込められていると受け止めました。「令」という字から一見冷たい印象も受けますが、「よい、立派な」という意味もあるようです。世の乱れがいろいろと指摘されることも多い昨今ですが、改めてよい行い、立派な生き方を志向したいものです。

 私たちも本格的に坂道を下りる年代となりました。下りてゆく足跡を汚さずに、静かに下りてゆきたいと思っています。 

 あなた様にとりまして良い一年でありますように!

   

 

 

 


映画 愛と青春の旅立ち №295 

2020-12-15 19:00:16 | 映画観賞・感想

 映画は1982年制作のアメリカの空軍士官学校における士官候補生の青春を描く作品である。若者ザック(リチャード・ギア)が士官学校において人間的に鍛え上げられていく過程を縦糸に、ほんの出来心だったポーラ(デブラ・ウィンガー)との恋を育んでいくことを横糸にして甘く切ない青春を綴った佳作である。

          

 BS映画がばかりで恐縮だが、BS映画の良さの一つは途中でCMが入らない点である。さらに吹き替えではなく、オリジナルの音声に字幕が付いている映画ということで、映画館で観るのと同じように観ることができる点に良さを感じている。また、今回は録画してあったために、このブログを作成するために昨夜もう一度見直すこともできた。

 ザックの幼年時は母親が自殺し、父親は海軍に所属するも淫らな生活を送りザックを顧みようともせず、ザックは周りから虐められるばかり幼年期をおくったため、他人を信じられない性格の青年となってしまった。そんな彼は父親を見返してやろうとパイロットを目指し空軍士官学校に入校する。そこで待っていたのは鬼軍曹のフォーリー軍曹(ルイス・ゴセット・ジュニア)だった。

    

    ※ 士官学校入校時、早くもフォーリー軍曹に目を付けられたザックです。

 鬼軍曹の理不尽とも思える徹底的なしごきの中でザックは徐々に周りの人間とも溶け込めるようになり人間的な成長を見せていく。

 一方で訓練の息抜きくらいの軽い気持ちから地元の女子工員のポーラと親しくなる。ポーラの誠実な心はザックの心を捉え始める。

 しかし、ザックは厳しかった士官学校の過程を無事乗り越え、次の訓練施設に移らなければならなかった。さて、出来心だったポーラとの仲はいかに??

   

   ※ ザックがポーラをお姫様抱っこした場面はかなり有名になりました。

 主演のリチャード・ギアは映画出演時、計算するとすでに33歳とけっして若くはない。しかし、空軍士官学校生を違和感なく演じていたように思う。また、耳に懐かしい主題歌が良い。主題歌を歌ったジョー・コッカーとジェニファー・ウォーンズはけっして美声ではないが、リフレインされる歌の最後の部分「Love lift us up where we belong」が非常に耳に残る名曲である。

 なお、邦題は「愛と青春の旅立ち」だが、原題は「an officer and a gentleman」である。直訳すると「士官である前に紳士たれ」である。アメリカ人が邦題を聞いたらびっくりするのではないだろうか?


札幌ぶらり散歩 91 伏見界隈

2020-12-14 16:48:59 | 札幌ぶらり散歩 & Other

 藻岩山の麓に位置する「札幌市水道記念館」の背後に位置する住宅街である。 この伏見界隈もまたまた坂の街だった。ただ、これまでの二つの住宅街よりはやや歴史がある住宅街なのかな?という印象だった。

坂の街伏見3丁目

 住所的には中央区の伏見3丁目だということだが、住宅街の下には「札幌水道記念館」だけではなく、たくさんの鳥居が並ぶ「伏見稲荷神社」も鎮座している。

 その上の住宅街は藻岩山の麓ということもあり、相当に急な坂道に住宅街が広がっていた。

   

  ※ 水道記念館は冬季休館中となっていた。駐車場に駐車するはずが路駐になってしまった。

   

   ※ 鳥居がずらーっと並ぶ伏見稲荷神社。なぜか本殿は撮影禁止となっていた。

   

   ※ いやいやかなりの斜度で、歩き、登るのにも苦労しました。ハイ。

                       

   

   

   ※ 苦労して登り、後ろを見ると札幌市中心街が目に入りました。

やや歴史を経た住宅街かな?

 これまでの坂の街の住宅街が新たに宅地開発された住宅街といった印象だったのだが、こちらは売り物件の住宅があったり、空き地があったりと、一度は住んでみたものの年齢を重ねるに従い、あまりにも急な坂道のために生活するのが困難になったのではと思わせる光景だった。

 また、住宅街を繋ぐ舗装道路のひび割れが目立ったことも歴史を感じさせてくれた。

   

   ※ 住んでいた人がすでに出られた住宅です。(空き家はそれほど目立ちません)

   

   ※ 売物件の空き地です。こうした空き地はけっこう目立ちました。

   

   ※ こちらは売り物件の住宅です。

   

    ※ このような空き地と、アスファルトのひび割れが目に付きました。

   

最奥部には教会とカフェが!

 住宅街の最も奥の高いところには「ローズガーデンクライストチャーチ」という教会が建っていた。実は私は昨年11月初旬にこの教会で開催されたミニライブに参加したことがあった。開催が夜だったこともあり、ナビに導かれて教会に着いたこともあって、今回始めたその位置関係を把握することができた。

   

   ※ 広い敷地を有したローズガーデンクライストチャーチの建物です。

 そのすぐ下には「High Grown Café」と称する宮越屋珈琲が出店していた。三階建てのビルの最上階を店舗にしているようで、眺望は抜群に思えた。せっかくなのでちょっと休もうと考えたのだが、入口へ向かうと開店時間がなんと15時となっていた。完全に夜景を楽しむカフェのようだった。残念ながら入店は叶わなかった。

   

   ※ 宮越屋珈琲「High  Grown Cafe」店のエントランスです。

   

   ※ その建物の反対側(谷側)が写したものです。三階が店舗部分と思われます。

   

   ※ なんと!開店時間は15時からでした。

札幌がこんなに坂の多い街だったということを今回のぶらり散歩で改めて教えられた思いである。


北の歴史を彩った人たち

2020-12-13 19:11:19 | 講演・講義・フォーラム等

 新選組副長の土方歳三、白虎隊生き残りの飯沼貞吉、秩父事件の井上伝蔵、等々…、ノンフィクション作家の合田一道氏のお話は何時聴いても興味深く、お話に惹き込まれる。北海道の歴史の中で生きた伝説の人たちの話を聴いた。

          

 「ほっかいどう学」かでる講座は、コロナ禍のためリアル講座が開催できないため、オンライン講座で開催されているが、その第4回目の講座がアップされた。その講座が「北の歴史を彩った人たち」と題してノンフィクション作家の合田一道氏が担当されたのだ。

 これまで私は合田氏の講演を数えられないほど数多く拝聴してきた。合田氏の歴史を広く深く研究されてきた(特に北海道に関わって)お話はとても興味深く、いつもワクワク しながらお聴きしてきた。

 今回は短い一時間のお話の中で、①函館でアメリカ貿易事務官ライスの妾となった(タマ)、②新選組副長で辣腕をふるい、函館戦争で逝った土方歳三、③会津白虎隊の生き残りとなった飯沼貞吉、④同じく白虎隊関係者だった丹羽五郎、⑤開拓使ビール(サッポロビールの前身)を創り出した村橋久成、⑥秩父事件の首謀者の一人井上伝蔵、⑦「五寸釘寅吉」と呼ばれた西川寅吉、の7人の足跡を興味深くコンパクトに次々と紹介された。

 7人のエピソード全てを紹介するには紙幅がないので、特にお話の中で印象に残ったことを記すと…。

 まず土方歳三が俳句に造詣があったという意外な一面が紹介された。一つは、彼がまだ若い時代で新選組に入る前に詠んだ句として紹介されたのが、「しれば迷い しなければ迷わぬ 恋の道」。評価としてはあまり褒められた句ではないようだ。

 さらに彼の辞世の句が紹介された。彼の辞世の句は諸説あるようだが、合田氏は函館戦争の際に肌に巻いていた布の中に記された句だとして「たたかれて 音のひびきし 薺(なずな)かな」を紹介された。

   

   ※ 土方歳三の像の写真を背に講演する合田一道氏です。

 続いて、秩父事件の首謀者の一人、井上伝蔵である。彼は自由民権運動に共鳴し秩父事件を起こすが、事件の後死刑を宣告された。しかし、世間の目を逃れて石狩に移り住み「伊藤房次郎」という偽名で代書屋を営み生計を立てていたという。しかし、やがて石狩において危険を感知したため、さらに北海道の奥地の野付牛町(現在の北見市)に移り住み小間物屋を営んでいたという。やがて死期が近づいた時に初めて息子に「自分は秩父事件の井上伝蔵である」ことを明かしたという。秩父事件の首謀者の一人が北見市に在住していたと世間に伝わった時は彼の死の直前だったそうだが、新聞記者たちが大勢詰めかけ大変な騒ぎだったそうだ。

 合田氏のお話を興味深く聴ける要因の一つは、先述したように合田氏が北海道の歴史について、広く深く研究されていることを背景にして、私たち受講者に対してより分かりやすくという観点をいつも大切にしながら語ってくれることである。

 今回、合田氏からはまだまだ興味深いお話をたくさん聞けたが、その全てを紹介するには私には荷が重すぎた。もし興味がある方はYou Tubuチャンネルに「道民カレッジ かでる講座」と入れると、本講座を視聴することができる。

                               

 


札幌ぶらり散歩 90 旭ヶ丘界隈②

2020-12-12 19:50:46 | 札幌ぶらり散歩 & Other

 前日レポした「旭ヶ丘町内会」の下方、「市立旭丘高校」の周辺に広がる住宅街を歩いた。藻岩山山麓通に近いこともあり、「旭ヶ丘町内会」と違い、早くから拓けたためか特に特徴のある街とは言い難かった。そんな中、私の目に止まった何件かの光景をレポしたい。

円形の家 えっ?ゲルじゃないよね?

 あまり特徴のないありふれた家が立ち並ぶ通りを歩いていた。すると突然円形の家が目に入った。しかも屋根まで帽子を被ったように円錐形である。外観からはちょうどモンゴルの草原で見られるゲルのような形をした家である。家を設計された方は、おそらくゲルからヒントを得たのではないだろうか?

 ところで円形の家というのは使い勝手はどうなのだろうか?家具などは壁に沿っておくことができないのではないだろうか?一度伺ってみたい気もするのだが…。

   

   ※ ご覧のような円形の家はとても目立ちました。

   

   ※ このお宅の暖房は薪暖房のようですね。

私だけが珍しがっている松?

 もしかしたら珍しがっているのは私だけなのかもしれない。ヒバのような葉を付けた松の並木があった。その松をよく見てみると、高さ1mくらいのところから、全ての木が枝分かれしたように数本の幹となって伸びていたのだ。そんなもの何も珍しくない、と言われそうだが、私には初めて見た木のように思えた。

   

   ※ 遠くからは何の変哲もない並木に見えるのですが…

   

   ※ 近づいてみると、幹が途中から3~5本くらいに分かれています。

コンクリート壁の装飾になっているツタ?

すでに枯れてはいたが、ツタのような蔓性の植物がコンクリート壁を埋めるように列になって生えているところがあった。いわゆるツタとはちょっと違う種のようだった。細い蔓が一列に並ぶように植わっていたのだ。もしかすると、ツタの亜種なのかもしれない。

   

   ※ 私が注目にしたのは、このお宅の右側の壁です。

   

   ※ 写真のように見事にコンクリート壁を覆っていました。

コタン・コㇿ・カムイ

 とある住宅の庭先にシマフクロウの彫刻が一対置いてあった。そこには「コタン・コㇿ・カムイ」という表示があった。調べてみるとコタン・コㇿ・カムイとはアイヌ語で「村を守る神」という意味だそうだ。そのお宅がアイヌ民族に関わるお宅なのか?それとも彫刻家のお宅なのか?住宅の外観からは判断がつかなかった。

   

   ※ 家のエントランスのところに一対のシマフクロウの彫刻が置いてありました。

   

   ※ 近づくと威厳のある姿で一対のシマフクロウの彫刻が鎮座していました。

 と、「札幌ぶらり散歩」の話題としては今一つパンチに欠ける話題だったかもしれない…。