マル鉄回顧録

鉄道写真・鉄道模型を始め、バスやトラックなど、乗り物中心のブログです。昔の写真はマル鉄鉄道写真館で再編集しています。

ローカルな風景 第21回 (筑波鉄道)

2007-06-24 01:58:29 | ローカルな風景
今日は、すご~く久しぶりなのですが、ローカルな風景の第21回目として、筑波鉄道の風景をご覧いただきたいと思います。

以前にもお話させていただいておりますが、旧型国電の終焉とともに、興味の方向は年に1・2度のSL(当時は山口線)や身近ではEF58と、ローカル私鉄などには向いていなかったのですが、撮り鉄の悲しい性で、「廃止になる」とか言われるとあとで後悔したくないもんだから、最初で最後の撮影に行ってしまうんですね。

筑波鉄道もそんなローカル私鉄の一つで、運転免許をもっていなかったこともあり、交通不便な茨城県内の私鉄は敬遠していたと言えましょう。
そして、運転免許を取得して1年半、初めて茨城県方面に出撃することとなりました。

撮影は、すべて昭和62年3月22日 筑波~常陸小田間にて。

筑波鉄道のオリジナル車504。モヤに霞む筑波山を横目に、土浦へと道を急ぐ。


元国鉄キハ30型のキハ301単行。


筑波駅での交換風景。両方の列車とも廃止を惜別するヘッドマークを付けています。筑波駅は、国鉄からの直通列車が乗り入れていたため、ホームの有効長にかなり余裕があり、停留するための留置線も備えていたようです。


キハ761。国鉄のキハ20型に類似した外観ですが、元雄別鉄道の車両ということです。


2連のローカル列車が夕暮れ迫る彼方に向かってひた走る。
元国鉄キハ10型のキハ821。遠くから見ても一見してキハ10系と判る姿が非常にうれしかった記憶があります。その昔、キハ10系に何回か乗ったことがあるにも拘らず、当時あまり興味がなかったために、現役時代の写真を全くといって良いほど撮っていなかったからです。


冒頭に述べたとおり、最初で最後の筑波鉄道となってしまいました。生まれたのが少し早ければ、国鉄からの乗り入れ快速「筑波」や元キハ04も撮りたかったですね。
筑波鉄道の廃止は昭和62年3月31日、折りしも国鉄の最期の日でした。
私も1月の終わり頃には既に国鉄の退職が決まっており、受入れ先の研修を受けるなど退職・転職のための準備をしていた頃で、その1週間前に撮影に行っているなんて、それどころではなかった筈です。おそらく、どうしても筑波鉄道が撮影したかったと言うより、本意ではなく退職しなければならなかった自分の気持ちを紛らわせるため、何かをしていなければ耐えられなかったのかもしれません。
あれからもう20年ですか・・・。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする