マル鉄回顧録

鉄道写真・鉄道模型を始め、バスやトラックなど、乗り物中心のブログです。昔の写真はマル鉄鉄道写真館で再編集しています。

EF66牽引:グレードアップ「あさかぜ」

2007-10-16 06:55:38 | ブルートレイン:機関車・客車
昨夜は更新せずに寝てしまいましたので、取り急ぎアップいたします。

1枚ものですが、グレードアップを施した「あさかぜ」の雄姿です。

新幹線博多開業により徐々に九州夜行が傾き始めてきた頃、ロビーカーを連結したりカルテットなど個室寝台の連結により旅客減に歯止めを掛けようとして様々な工夫を行われてきましたが、その中でも陳腐化しつつある25型車輌を思いっきりリフレッシュし、かつての「動くホテル」として絶賛された時代を取り戻そうと施工されたのが車輌の「グレードアップ化でした。

「北斗星」が誕生する前でしたので、金帯を3条巻いたグレードアップ車輌は、それまでの銀帯と比べて違和感を伴いましたが、高級感はかなり出ていたように感じました。


昭和62年2月15日 東海道本線 根府川~早川間にて EF6653牽引「あさかぜ」

何とかその後も生き延びた「あさかぜ」でしたが、スピード優先の時代には勝てず、結局は力尽きてしまいました。同車に使われていた700番台客車が尾久客車区に留置され日に日に色褪せていく姿を見て、ブルトレ時代の終わりを寂しく感じていた記憶が蘇ってきます。

しかし、20系から始まった高級寝台列車「あさかぜ」は、永遠に心の中の”スター”である事に変わりはありません。 

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781系「ライラック」(6両編成:国鉄特急色時代)

2007-10-15 01:03:00 | 特急型電車(交直流・交流)
こんばんわ。
日付が変わり、昨日14日は鉄道の日でした。大宮では新しい鉄道博物館が開館し、さぞや大フィーバーしたことでしょう。ニュースで流れることを楽しみにしていたのですが、あまり大きく取り上げられることが無かったようで少々残念です。

世間一般では鉄道の日はまた1年後となりますが、私の脳内は1年中鉄道の日ですので、カレンダーや行事に影響されること無く運営を進めて行きたいと思います。

今日は、まだ過去ログで取り上げたことの無かった国鉄「781系交流型特急電車」を集めてアップしたいと思います。

781系は、昭和51年に誕生した道内初の電車特急「いしかり」に投入された485系1500番台の実績があまり思わしくなかっため、先に投入され実績のあった711系の技術をベースに作られた、国内初の交流型特急電車です。
試作車の781系900番台は、試験運用として特急「いしかり」時代に6両編成1本が投入されました。その実績が認められると、千歳線・室蘭本線電化から量産車を投入、名称を「ライラック」と変え、旭川~札幌~室蘭の都市間を電車特急としての俊足を生かし、後に「ホワイトアロー」の誕生、後輩785系の投入、4両編成化の変遷がありながらも、今日まで活躍を続けてきました。

今日は、20年以上前にキハ82を追いかけ北海道を訪れた際に撮影した画像を中心にお届けいたします。


昭和56年3月 札幌駅にて 
高架化される前の札幌駅に停車中の「ライラック」。旭川~室蘭の直通運転では、札幌で折り返し運転が必要となる。



昭和56年3月11日 函館本線 白石~厚別間にて

雪煙を巻き上げて驀進する781系。加速性能・最高速に優れた電車特急781系は、711系急行列車にもディーゼル特急にも勝り、都市間の速達輸送に貢献した。





昭和56年3月19日 千歳線 恵庭~島松間にて

「ライラック」は、それまでの旭川~札幌間の都市間輸送に、さらに千歳線電化により室蘭への輸送も担うようになった。支線である東室蘭~室蘭は、普通列車として支線へ乗り入れた。



平成2年9月6日 函館本線 豊幌~上幌向間にて

C62の復活により久しぶりに訪れた電化路線。目的は51系客車を引くED76500だったが、「ライラック」もためらわずに撮影した。4両化された781系は、どことなくチカラがなくなったように見えた。785系の走りがそのように映したのかもしれない。

つい先日、後進の新型特急車輌の誕生により、残念ながら引退となってしまった781系。試作車の誕生から数えても約30年。583系や485系が未だに頑張っていることからしても、車齢的には未だ早いと思われますが、電化区間の限られた北海道では存続が難しかったのでしょう。

さよなら・・・781系

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EF58155~169(浜松区、最大の連番グループ?)

2007-10-14 01:00:31 | EF58のアルバム
今日は、EF58の中でも末期に最大の連番グループで浜松区に配置されていた、155号機~169号機のうち、写真を撮ってあったものを一気に公開したいと思います。

EF58は、直流区間のうち房総・信越・中央を除くほとんどの直流区間を守備範囲にしており、平坦区間のあらゆるところに配置されていました。しかも、戦後の混乱期から製造が始まり、SG(蒸気暖房発生装置)搭載のためのボディー乗せ替え、長期にわたる製造などにより多数の機関区に配置され、転属も数があったため、まとまった番号で最後まで残ったケースはかなり稀だったと思います。

そんな中で、昭和58年現在で浜松区に155~169(168を除く)が連番で配属されていて、しかもEF62と交代準備まで残っていたことは特筆に値すると思います。
新製当初は、155~160号機が浜松区、161~169(実際には172まで)号機が沼津区に配置され、後に浜松区にまとまったようです。

外見的な特徴は特に無く、正面窓Hゴム、ヨロイ戸形フィルタ、PS15パンタグラフ、ツララ切りやスノープラウは無しと、あまり面白さはありませんでした。

では、写真があるだけご覧いただきたいと思います。


昭和58年12月1日 東海道本線 早川~根府川間にて 155号機牽引の荷物列車
※ 最末期に下関区へ移動。



撮影年不明 田町駅にて 157号機 単機回送


昭和54年8月 品川駅にて 157号機牽引の荷物列車
現在もJR東海に引き継がれて動態保存的に使用されている幸運なカマ。
※ 昭和58年度~59年度くらいに下関区へ移動し、また戻ってきたようです。



昭和59年3月23日 東海道本線 保土ヶ谷~戸塚間にて 158号機の牽引する荷物列車
※ 最末期に下関区へ移動。この写真の時点では、既に下関区配置の可能性があります。



昭和56年5月 東海道本線 保土ヶ谷~戸塚間にて 160号機牽引の荷物列車
※ 最末期に東京区へ移動。



昭和58年12月1日 東海道本線 早川~根府川間にて 163号機牽引の荷物列車
※ 浜松区に配置のまま59.5.2付廃車。



昭和58年7月24日 東海道本線 戸塚~保土ヶ谷間にて 164号機単機回送


昭和54年5月 品川駅にて EF65トップナンバーと並ぶ164号機牽引の荷物列車
※ 最末期に下関区へ移動。



昭和56年10月 品川駅にて 構内入換中の 166号機 単機
※ 浜松区に配置のまま59.5.2付廃車。


写真を撮っていなかった号機についても、参考のため資料を載せておきます。
※168号機は、新製時に沼津区に配置されましたが、最終期は宇都宮区に配置されており、比較的早いうちに兄弟と離れ離れになっていたようです。

156号機  最末期は下関区へ移動。(昭和59年8月1日現在稼働中)

159号機  浜松区配置のまま 59.3.12付 廃車

161号機  浜松区配置のまま 59.2.7付 廃車

162号機  浜松区配置のまま 59.2.7付 廃車

165号機  最末期も浜松区において稼動。(昭和59年8月1日現在稼働中)

169号機  最末期も浜松区において稼動。(昭和59年8月1日現在稼働中)
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新幹線はやっぱり 0系!(品川界隈にて)

2007-10-13 18:05:44 | その他電車
こんばんわ。

風邪もただいま小康状態で、治ってはいないけどいつもみたいに悪化しないという、過去にあまり例がない症状です。皆様にご心配させ、またお見舞いのコメントをいただいてしまい、大変申し訳なく思います。寝たきりというわけでもなし、特に出かける用事もないので、ブログに使う写真を整理しながらまったりと休養させていただきますので、どうぞご安心くださいませ。

このところEF58シリーズを重点にお届けしておりますが、皆様の飽き具合も深刻になってきそうなので、裏では別方向の車輌写真の準備を着々と行っております。
今日は、その中から東海道新幹線を颯爽と走っていた0系の写真をお届けしたいと思います。

基本的には、在来線特急を廃止に追いやる原因の「新幹線」を敵視していましたので、まず過去記録でも写真にほとんど撮ったことがありません。精々「○○系が無くなる」くらいになって撮りに行くかどうか。しかし、新幹線に関しては、そんな内容の話には動じませんでした。なので、本当は1枚も無くてもおかしな話ではないのですが・・・ありました。

むかしむかし、ブルトレなどの撮影に行った際に何となく撮っていたもの、「流し撮りの練習」と称して撮っていたものが数枚ありましたのでアップしたいと思います。



昭和53年9月 田町駅にて 大窓の0系編成

夕方のブルトレ撮影の際に撮っていた写真。普段は撮らないのに、待ち時間が暇だったんでしょうね(笑)。性能の良くないレンズで撮っていたので、解像力も悪いし、夕方だったのでブレて鮮明には写っていませんでした。
(ネガカラー写真)



昭和55年頃 品川駅にて 300mmレンズによる流し撮り実験。

品川駅で臨時列車などを期待して張り付いていたときに、やはり暇と見えてこんな写真も撮っていました。自分でも驚くほどピタリ止まっている写真で、画像では分かりにくいですが、表示の小さい形式-番号も見事に止まってハッキリ見えます。(ちなみに22-81となっています。)
このころは視力もそんなに悪くなかったので、300mmレンズを手持ちで振り回してバシバシ撮っていました。今では絶対に不可能ですが・・・。
(エクタクロームからダイレクトプリント)



昭和56年9月 品川駅にて 小窓の後期0系

こちらも暇つぶしの流し撮りでしょうか。上下にブレてしまい成功といえる写真ではありませんが、小窓車であることは判りますので、まぁ何とか・・・といったところでしょうか。
(モノクロネガTry-Xから紙焼き)


敵視していた新幹線ですから、いつでもゴロゴロたくさん走っていた0系ですから、撮っていなくて当たり前なのですが、日本を、いや世界を代表する車輌だったと考えれば、今になって「もっとカッコ良くと撮っておけば良かった」なんて思ってしまいます。
100系もスタイルは良かったし、500系も近未来的なスタイルがカッコ良いと思いますが、東海道新幹線はやっぱり「0系」・・・なんですね。
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EF5888・124(可変式スノープラウ装備車)

2007-10-13 01:45:13 | EF58のアルバム
タモリ倶楽部を見ていて更新が遅くなってしまいました。

今日は、またEF58に戻ります。

今日ご紹介いたしますのは、東京機関区所属で2両存在したスノープラウ装備車の88号機と124号機です。

東京機関区のEF58は、その運用エリアから基本的に暖地型が配置されていました。、例外として、上信越・北陸方面の雪害時における東海道経由迂回列車の運転を想定、その際の関が原通過を考慮して、常時2両の寒冷地仕様車を配置していました。その中で、その2両に指定されていたのが88号機と124号機でした。

共通仕様は、正面Hゴム窓、原形エアフィルタ、PS15パンタグラフで、ともに排雪向きを変えられる可変式スノープラウを装備していました。可変式スノープラウは、上越仕様のそれとは違い、天地方向に高さがあるため、スマートなスタイルの上越仕様車に比べ、ややゴツいイメージがあります。


昭和52年 上野駅にて 単機回送で上野駅に現れた88号機

当時、上野~東京間の回送線が生きていたため、上野駅では東京区のEF58やEF15ちょくちょく目にすることがありました。
中古の一眼レフを買ってもらい、確か最初に通したフィルムだったと思います。マニュアルカメラなので、イマイチ露出調整とか良く分からなくて、暗い画像になってしまいました。



昭和56年1月 上野駅にて 現金輸送車マニ30とシナ座(81系お座敷)を牽く88号機(再掲)

以前、過去ログで「現金輸送車:マニ30」の項でご紹介いたしました写真の再掲です。
この頃もまだ、上野~東京間はつながっていたようですね。品川客車区から尾久客車区への回送と思われます。現金輸送車とお座敷・・・異色の組み合わせですね。



昭和54年8月 品川駅にて 客車区構内で入換運転中のEF58124単機

品川駅のホームにいると、結構色々な車両・列車を見ることができました。特に東北線沿線で生まれ育った私からすれば、東海道を走っている列車はどれでも目新しかったので、1日中いても飽きませんでしたね。
124号機は、最末期はHゴム化されてしまったようですが、写真は未だ原形小窓で大変美しい姿をしておりました。

両機の外観上の決定的な違いは、88号機がツララ切り装備で、124号機は元々暖地型だったことですね。88号機は、上越仕様化されたカマでありながら、何故か124号機と同様にホイッスルカバーが付いていません。比較的未改造で取り付けたままの車輌が多かったのですが、やや珍しい形態といえるのではないでしょうか。

結局、私が物心ついた頃から、鉄道が何日間も止まるような大豪雪はなく、北陸急行が東海道経由で運転されたという記憶はなく、常備されていた割りに本来の活躍はできなかったようです。
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