初夏ですので、シリーズを変更します。暑くなるとフライものよりもさっぱりしょうが焼きなどソテーものと麺類を。<o:p></o:p>
梅雨の晴れ間で陽射しがきつい。竹の秋も過ぎた頃だし、早起きして嵯峨野の竹を楽しみにスポルティーフに、バイク・パンツとヘルメットで。(ヘルメットは涼しい)写真を撮りながら3時間ほど楽しみました。帰りに上七軒の七味唐辛子の長文屋で小辛を中缶(800円)購う。お腹が空いたので、夏の風物詩 山元麺蔵のカレーうどんへ。11時の開店前に間に合い、無事着席。お茶のポットが卓上に出るようになっていて、乾いた体にずいぶん頂きました。<o:p></o:p>
カレーうどんは炊いてあるお揚げの甘さ、斜め切りの葱の美味しさ、麺の旨さとおだしのからみがたまりません。麺は呆れるほどの量です。辛さは足りないので一味を一杯入れて良い感じですが、うどんなので黒七味をそこそこ、ついでに山椒も足して美味しさ倍増。ご主人が「(ふつうでも)辛くないですか」と来られたので「まだまだ」と答えると「辛目もできます」とのこと。「極辛」目指して精進するか。(庭大王も誘おう)<o:p></o:p>
七味のお話しでは原了郭の黒七味と長文屋の対比がある。黒七味には、唐辛子、山椒、白・黒ごま、芥子、麻の実、青のり 炒ってから(黒くなる)手でもみ込む特徴があります。<o:p></o:p>
ちなみに長文屋は唐辛子、山椒、白・黒ごま、芥子、麻の実、青のり、青しそ(これが特徴で本当は八味) 混ぜ合わせてから、軽くすり鉢であたるという内容です。<o:p></o:p>
一般に、唐辛子、山椒、ごま、芥子、麻の実の5種類が基本のようで、東京に多い陳皮や焼唐辛子、青紫蘇、生姜など色々あります。(神田のまつやで薬研掘をちょっとかけた「もり」も美味しい)<o:p></o:p>
原了郭の黒七味のお味は清潔かつ鮮烈で古楽器の室内楽のようだ。(アナログ時代のSEONを思い出す)長文屋も室内楽だが、青紫蘇が入っており、厚みと八重奏の深みがあり力がある。どちらも好き好きだろう。なお、長文屋の一味も普通、辛目、激辛があり、ご主人は普通がまろやかで美味しいとのことだが、いつも辛目を買う。豚汁に入れると、普通の一味は脂と寄り添って美味しさが増すが、辛目はお互いに引き立ててデュオのジャズを聴いているような感じになり楽しい。小口切りの太いお葱が入るとトリオになり大層良く合う。<o:p></o:p>
山元麺蔵の欠点は麺の量が多すぎて、美味しそうな野菜天ぷらまで胃の容量がない。出来れば、野菜天ぷらをお酒で楽しんでから、一寸、小さく冷たいきつねうどんなど食べたいのだが無いものねだりだろうか。野菜天だけ楽しんで、隣の岡北で絶品の和風中華そばをはしごするのも良いかもしれない。