黒板の裏側で~おうみ進学プラザの毎日~

おうみ進学プラザは滋賀県の学習塾。困って、喜んで、泣いて、笑って、そして時々怒って。塾のドラマを実況中継します。

走れ、ロンドン号。

2012-08-18 08:59:11 | Weblog
小学生の「夏の勉強合宿」では、ポンポン船を作りました。ちゃんと実験キットがあって、解説書もついている。理科の専門家の竹中先生が解説をして、いよいよ作業開始。理科の実験というのは意外に難しいものです。「今の理科教育の欠点は、実験が少ないこと」などと指摘されますが、現実には中学生でも「その実験は学校でやった。面白かった。けど、何をしたのかわからん。結果も…忘れました」と、ゲームのようなことになりかねない。ましてや小学生。安全という課題もありますから、濃硫酸などは使えない。難しいのです。竹中先生の説明を聞きながら、子どもたちは「早く作りたいー」という待機状態。竹中先生は粘りましたが、子どもたちは物質の状態変化と熱という科学の解説を、しっかり聞いてくれたかな。
パイプを巻く作業など、簡単なところで悪戦苦闘の小学生。自分の手で物を作った経験が少ないのでしょう。はじめのうちスタッフは最小限のサポートで、後には相当頑張ってサポートしました。子どもたちが熱中したのは、出来上がった装置に絵を描くところ。「黄色のマジックありますかー」「もういっぺん青色かして」などなど、科学よりも芸術に熱中していましたよ。ま、楽しそう。
小学校5年生には手強い。でも、健闘しました。小さなポンポン船が「ポ、ポ、ポ、ポ」と可愛く走りました。「琵琶湖で走らせたい」と言い出した子もいました。琵琶湖を渡るには、う~ん、ちょっと小さいかも。でも、見てみたい。
写真は、造船所で完成した「ロンドン号」など。これがきっかけになって理科に興味をもってくれたらいいな。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする