金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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91:泉ハナ 『外資系オタク秘書 ハセガワノブコの華麗なる日常』

2017-10-11 23:39:37 | 17 本の感想
泉ハナ 『外資系オタク秘書 ハセガワノブコの華麗なる日常』(祥伝社文庫)
★★★☆☆3.5

【Amazonの内容紹介】

人生のすべてをオタク活動に捧げた、
ハセガワノブコの胸アツ・時々バトルな日々!

アメリカの名門大学卒にして、外資系銀行秘書の
ハセガワノブコ(32歳・独身)。
華麗なる帰国子女の実体は、筋金入りのオタク!
週末は録りだめたアニメ鑑賞や、
オタ友とイベントに繰り出すのが至福の時間。
セレブのホームパーティーもイケメン外国人も、
恋愛も結婚も眼中になし!
なのに、最近公私ともにトラブル&横槍が……
今こそ真のオタク魂が試される!?

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面白かったよ。

筋はあってないようなものだし、
章タイトルは中身と関係なくない? って感じだし、
人名がカタカナばかりで誰が誰やら状態なんだけど、
語り口が楽しく、展開に緩急がついてて、
飽きさせない工夫がきちんとしてあって。
話の方向性が見えない分、退屈に感じるところもあったけど、
はっきりしたストーリーがないぶん、気軽に読める。

ただ、終盤の降ってわいたような恋愛要素、
伏線もないしにそっちを選択したらキャラ設定が覆って
台無しなのでは?

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90:伊吹有喜 『情熱のナポリタン―BAR追分』

2017-10-11 23:23:19 | 17 本の感想
伊吹有喜 『情熱のナポリタン―BAR追分』(ハルキ文庫)
★★★☆☆

【Amazonの内容紹介】

かつて新宿追分と呼ばれた街の、“ねこみち横丁”という
路地の奥に「BAR追分」はある。
“ねこみち横丁”振興会の管理人をしながら
脚本家を目指す宇藤輝良は、コンクールに応募するための
シナリオを書き上げたものの、悩んでいることがあって…。
両親の離婚で離れて暮らす兄弟、一人息子を育てるシングルマザー、
劇団仲間に才能の差を感じ始めた男―
人生の分岐点に立った人々が集う「BAR追分」。
客たちの心も胃袋もぐっと掴んで離さない癒しの酒場に、
あなたも立ち寄ってみませんか?大人気シリーズ第三弾。

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シリーズ3冊目。
2作目の『オムライス日和』も既読なのに、
いま確認したら、感想書いてなかった……。

主人公?の宇藤くん、物書き志望というわりに
物を知らなさすぎでびっくりする。
読んだことなくても、『ノルウェイの森』の表紙なんて
みんな知ってると思ってた。
世代の問題? 若い子は知らないのか。

そして、自分ひとりで闘いたいという心意気は立派だが、
なんだかんだ理由をつけて作品を仕上げないような
「作家志望」と似たようなムードを感じる。
貪欲にチャンスに食らいついていけばいいのに。

宇藤くんよりも純くんが気になる。
そして、ごはん系パンケーキは食べたことないけど
ソーセージとパンケーキの組み合わせはおいしそうだな。

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