金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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95:ジェーン・スー 『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』

2017-10-23 21:53:03 | 17 本の感想
ジェーン・スー『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』(幻冬社)
★★★☆☆

【Amazonの内容紹介】

「女子会には二種類あってだな」
「ていねいな暮らしオブセッション」
「私はオバさんになったが森高はどうだ」
……誰もが見て見ぬふりをしてきた女にまつわる諸問題
(女子問題、カワイイ問題、ブスとババア問題……etc.)から、
恋愛、結婚、家族、老後まで――話題の著者が笑いと毒で切り込む。
〝未婚のプロ〟の真骨頂。講談社エッセイ賞受賞作。

*************************************

読んだのは単行本版。

タイトルの勝利。
著者のことはまったく知らなかったのだけども、
タイトルだけはもうずいぶん前から知ってたもの。

勝手に、
「世の中の女どもの行状を、
辛口でばっさばっさと斬りまくる痛快エッセイ」
だと思い込んでいたので、その点ではあてが外れた。
著者が決して自分を棚に上げず、他人を貶めず、
きちんと分析して理性的に綴っているという印象。
だから、「面白い」とはちょっと違う感じ。
合コンでの「北朝鮮」「脱北」には笑ったけど。


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大河ドラマ「真田丸」#33

2017-10-23 21:50:40 | 大河ドラマ「真田丸」
大河ドラマ「真田丸」#33

三成は家康襲撃を企てる。
大谷から「徳川とおぬしの戦に持ち込むな」、
あくまでも豊臣vs徳川にしなければならない、
と言われていた三成だったが、
スパイから情報を入手した家康が大名たちに
自らの屋敷の警護をさせてしまったために、
個人的な対立の図式が明白になってしまう。

上杉に助力を頼みに行った信繁は
直江から
「できぬ約束をさせて、主君の苦しむ姿を見たくない」
と取次を断られ、
どちらにつくか迷っていた加藤清正と福島正則は
寧に言われて徳川につく。
毛利の懐柔を三成から任されてたのに
何もしない小早川秀秋を、寧が
「この子はあまり難しいことを考えるのは得意じゃない」
と三成に言ってかばうのだが、
「この子は頭が悪い」
と言っているのも同じで、いたたまれない。

親友の大谷まで徳川についてしまった三成の孤独に
涙が出そう
やり方もまずいんだけど、
「何をするかより、誰がするか」
が問題だということがわかっていないのよね……。
いくら忠義から出たことでも、人望がないと
人は同調してくれないよ……。
こんなに慰めたくなる三成がかつていただろうか……

信繁は三成を思いとどまらせるために
父昌幸に徳川の警護に行ってほしいと頼む。
自ら刺客を放って家康を殺そうとしたのに
知らんぷりして警護の陣頭指揮をとるパパの
堂々たる様子。
発言のたびに伊達政宗たちが名乗りを上げ続ける
ギャグ要素も挟みつつ。

結果としては、後へ引けなくなった三成を
信繁が止めているところへ、
景勝が直江を伴って登場、
「徳川内府はわしが倒す」
「大戦をしかけるのだ」
と言って三成を説き伏せるんだけども、
ああ、このセリフの空虚さよ……!
直江は景勝が本気になったと言ったが、
「また空手形を出して……」
と見ながら悲しくなっちゃった……。

細川忠興がめちゃくちゃムカつく男だった。
三成より、こいつの方が嫌われると思うんだけど??
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大河ドラマ「真田丸」#32

2017-10-23 15:09:28 | 大河ドラマ「真田丸」
大河ドラマ「真田丸」#32

秀吉死す。
家康は嫡男秀忠を江戸にもどらせ、
本多正信は連日宴を開いて、縁組みを進め、
大名たちを味方に引き込もうとする。

それなら我らも! と三成が開いた飲み会に
人が全然来なくて、胸が痛い……
人望のなさが目に見える形ではっきりと……

朝鮮から引き揚げてきた加藤清正とも、
おたがいに文句はあるが殿下のために頑張ろう!と
言いあったのに、
「お前と飲みたいんだよー!!」
「私は飲みたくないのだ!」
と取っ組み合いに。
三成のこのコミュ力のなさ、
身につまされてつらい。
少なくとも清正は、それなりに友情を感じている様子なのに。
清正もまた徳川と縁組みをすることで取り込まれ、
三成側はあっという間に足場を崩されていく。

遺言を守らない家康を糾弾する場を設定したのに、
家康のほうが一枚も二枚も上手で、
いつの間にか三成が悪者になって孤立してしまう。
「我らにまかせておけ!」
と大見得きった景勝がやっぱり弱くて、
家康に対して
「ごにょごにょ……何でもない!」
になっちゃうの、情けなさを通し越して
だんだんいとおしくなってきてしまった……。
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大河ドラマ「真田丸」#31

2017-10-23 14:07:19 | 大河ドラマ「真田丸」
大河ドラマ「真田丸」#31

秀吉の死期が近づき、三成は徳川を牽制すべく
彼に力を集中させないシステムを考案するが、
三成の留守中にやってきた家康と正信が
無理やり秀吉に新しい遺言状を書かせる。
三成はさらに文言を秀吉に書き足して
家康の目論見を阻止し、秀吉の死を間際に
攻防が進んでいた。

「家康を殺せ」と秀吉から命を受け、
三成は昌幸に話を持ち掛ける。
表向きは「聞かなかったことにする」と答えたものの、
出浦を家康暗殺に差し向けることに。
暗殺の邪魔をしたのが、たまたまその場に来ていた
信幸だという皮肉よ……。
出浦さまが死んでしまうのではないかと
ハラハラしたわ。

「秀頼のことを頼む」という秀吉に
「できる限りで」とエクスキューズつきの
返答をした小早川秀秋が、
秀吉の命の象徴である火を消してしまうの、
のちの展開を知っているとかなりブラックなギャグに思える。
秀吉が信繁に
「佐吉を支えてやってくれ」
「淋しい男でな」
と頼んだのも、伏線だと思うと切ないね。
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大河ドラマ「真田丸」#30

2017-10-23 13:05:33 | 大河ドラマ「真田丸」
大河ドラマ「真田丸」#30

地震で建設中の伏見城が壊れた上、秀吉の体調不良も重なり、
「戦のための城はもうよい」と申し渡された昌幸は
がっくり。
秀吉の行動は常軌を逸する一方。
三成は五歳の拾を元服させて秀吉を安心させることにするが、
秀吉の不安は収まらず、上杉を会津に転封し、
徳川の見張りをしてほしいと頭を下げる。
醍醐の花見の最中、秀頼の望みをかなえようと
「花咲か爺」の真似をした秀吉は木から落ち、
それ以降寝たきりになってしまう。
ここでも茶々の「不幸を呼ぶ女」設定が発揮されているわけね。
形見分けの際、片桐と三成の金額にあからさまな差をつけて
笑いを呼びつつも、秀吉が信繁のことを忘れてしまい、
初対面の日の再現をさせるエピソードは切ないね。
悩みに悩んだあげく、信繁はこれまでずっと
異常はないと言い張って隠していた秀吉の状態を
兄に打ち明けるのだった。

馨ママが公家の出ではないとわかっているのに
その話を持ち出す稲は意地悪……。
しかし子どもが生まれてから、稲は正信からの密書を信幸に見せ
間者であったことを打ち明ける。
子どもができるとやっぱり変わるのね。

昌幸が通っていた吉野太夫が、偽物だと気づいた
出浦さまは、鮮やかな手口でくのいちだった女を殺害。
相変わらずの仕事人ぶり。
そして、浮気相手がいなくなってから奥さんにくっつく昌幸。

意気揚々と
「畳の上で死ぬわけにはいかん!」
とはしゃいでいた矢沢のおじさんが、
次のシーンで即畳の上で死んでたの、
不謹慎すぎるギャグだが笑ってしまった。
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