金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

大河ドラマ「おんな城主直虎」#39

2017-10-01 20:50:05 | 大河ドラマ「おんな城主直...
大河ドラマ「おんな城主直虎」#39

タイトル変更したほうがいいんじゃない?

ってレベルで主役が直虎から虎松に移ってる……。
最終章は「虎松、井伊家再興のために頑張る」を
メインにして通すのかしらん。
直虎のドラマは政次の死でピークを迎えてしまったので、
この切り替えも、これはこれでいいのかもね。
十五歳らしい幼さも見せつつ、
変顔で楽しませてくれ、雰囲気も変わった感じ。

しかしまあ、虎松の身勝手さよ。

松下のお父さんがめちゃいい人っぽいだけに、
あわれだよ~。
血がつながらないのに大事に育ててきた恩を
見事に仇で返されちゃったわけだし。
ショックで倒れるのもやむなし。
せめてお父さんに直接話してお願いしろよ……。

そして、六左が相変わらず役立たずでつらい。
虎松の非を指摘して、裏切らないように諭すところまでは
まともだったのに、思いとどまらせる力はない彼。
政次に雑巾でおでこ拭かれてたときと同じ顔で
十五歳の虎松に脅されてビビるとは……。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画:『ドリーム』

2017-10-01 18:06:22 | 映画の感想
映画:『ドリーム』(セオドア・メルフィ監督)
★★★★☆4.5

【シネマトゥデイの内容紹介】
1960年代の初め、ソ連との宇宙開発競争で
遅れを取っていたアメリカは、
国家の威信をかけて有人宇宙飛行計画に乗り出す。
NASAのキャサリン・G・ジョンソン(タラジ・P・ヘンソン)、
ドロシー・ヴォーン(オクタヴィア・スペンサー)、
メアリー・ジャクソン(ジャネール・モネイ)は、
差別や偏見と闘いながら、宇宙飛行士ジョン・グレンの
地球周回軌道飛行を成功させるため奔走する。

****************************************

上映館が限られているのと、映画の日だったのが重なったためか、
いつも行く映画館(マイナー作品が多い)が
見たこともないほど混んでいた。

人種差別が横行しており、バスの座席も図書館もトイレも
「白人用」と「非白人用」に分けられていたアメリカで、
黒人蔑視と女性蔑視という二重の差別にさらされながら、
たぐいまれな才能を持つ女性たちがその実力とガッツで
自らの人生を切り開いていく実話ベースの物語。

ヒロインたちの高い能力を示すために、
周囲の白人男性がバカに見えてしまうような描き方をしているのは
気になったが(一応、みんなエリートのはず)、
ここかしこに張り巡らされた差別に足を引っ張られながらも
自らの実力で能力を認めさせていくのが痛快。
IBMが導入されると知るやいなや、
ドロシーがこれまで計算に携わっていた自分たちの仕事がなくなると予想し、
いち早くプログラミングを勉強し始めたり、
自らも女性蔑視で苦労しているはずの白人女性たちが
ヒロインたちに対して無意識のうちに差別していたりするのを
描いているところが、リアリティを感じさせて
「調子よすぎ」の批判を回避している。

個人的には、キャサリンの恋愛話はなかったほうがすっきりしたけど、
仕事に対する情熱とプライド、家族愛に友情、盛りだくさんの要素を
うまくまとめた良作だった。
人種差別に関する不穏な世情もときどき差しはさまれるのだけど、
問題提起をしながらも深刻になりすぎず、バランスがいい。
キャサリンが差別に対する不満をぶちまけたところでは
ちょっと泣いてしまった。
何より、ヒロインたちの知性とプライドが魅力的。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする