金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

大河ドラマ「真田丸」#40

2017-10-27 20:45:25 | 大河ドラマ「真田丸」
大河ドラマ「真田丸」#40

ふいに信繁のもとに現れた、元宇喜多家家臣の明石。
驚いたことに片桐且元まで来ていた。
方広寺の鐘の件で徳川側に翻弄された片桐は、
大蔵卿局憎さに嘘をついてしまい、
それによって徳川との内通を疑われて
暗殺の危険性も出てきたため、大阪城を離れたのだった。
そして、取次役だった彼がいなくなったことを
徳川側は手切れだとみなし、
徳川と豊臣の戦が始まろうとしているのだという。

みんなにいびられて馬鹿にされ、追い出されたのに、
豊臣のために参陣してくれと信繁に頼みに来た片桐は
本当にいい人であるよ。
でも力のない善人は馬鹿にされるのよね……。
片桐をかばう体で「そんな度胸も知恵もない」と
本人の前で片桐をこき下ろした茶々が
いちばんひどいと思った。
家が危機に陥っていることを理解できていないから、
家臣のヘイトをためるとまずい、ということも
わからないんだな。

力にはなれないと助力を拒んだ信繁だが、
きりに発破をかけられて参陣を決意する。
今まであれこれやってきたけど、
何も成し遂げてない、ということがここで効いてきた。
何の役にも立っていない、何のために生きてきたのか?
というところから、
生きてきた意義をこれから作ろう、という
きれいな流れ。
信繁は、兄の捨てた「幸」の字と、
息子にくじでひかせた「村」の字を組み合わせ、
「幸村」と名乗ることにする。

きりは相変わらず、ずけずけとものを言い、
ずうずうしいのだが、以前ほどムカつかないのは
こちらが慣れたのか、彼女が成長して
分をわきまえてきたからなのか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大河ドラマ「真田丸」#39

2017-10-27 20:20:12 | 大河ドラマ「真田丸」
大河ドラマ「真田丸」#39

馨ママ、ナレ死。
借金に困窮する信繁たちは、
信之の送ってきた蕎麦を使ってそばがきを作って売り、
生活を立て直そうとする。

きりと信繁の関係を気にする春は、
またもや障子に穴をあけまくってて怖い。
10年以上同じメンバーで生活してれば
関係も膠着するよね。
そこへ突然、エキゾチックな商人となった
秀次の娘・たかが登場。
共通の敵が現れたせいか、春ときりは和解し、
たかの持ち込んだ異国の紐にヒントを得て、
信繁は百姓たちを使い、「真田紐」を売り込もうとする。

なぜか直接子育てをすることを避けている様子の信繁は、
自信を持てない息子・大助とちょっとだけ打ち解ける
……とホームドラマっぽい回であった。

佐助が信之の悪口を言いまくっているのだが、
「信繁ってそんなに面白い男か?」
という疑問がわたしにはずっとつきまとっているので、
その気持ちがよくわからんな……。

ラスト、宇喜多家の元・家臣が信繁を迎えに来て
不穏な展開がほのめかされたところで終了。

個人的には、小野於通が出てきたのがうれしい。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

97:川口明子 『大塚女子アパートメント物語 オールドミスの館にようこそ』

2017-10-27 19:47:04 | 17 本の感想
川口明子『大塚女子アパートメント物語 オールドミスの館にようこそ』(教育史料出版会)
★★★☆☆

【Amazonの内容紹介】

1930年、独身の職業婦人のために、日本で初めて建てられた
「同潤会大塚女子アパートメントハウス」。
ここは、元祖キャリアウーマンの城であり、
「オールドミス」と揶揄されながら
「個」の人生を生きた女性たちを守るシェルターでもあった。
さまざまな女性がやってきて、さまざまな人生が交錯し、
働く女性に新しいライフスタイルをもたらした
大塚女子アパートメント、その73年の物語。

*************************************

仕事の関係で読んだ本。

「職業婦人」が働いている女性全体を指すのではなく、
女医や教師、芸術家などの「精神労働者」に限って
使われた言葉だというのは初めて知った。

駅近で、レストラン(食堂)とサンルームが
ついているなんて、夢のようなアパートだ。
外部の人もレストランには入れるけど、
居住スペースには入れない造りになっていて
防犯面もしっかり。

著者の個人的な反発のように受け取れる記述が
邪魔くさく感じられる部分もあったけれど、
初めて知ったことが多く、
谷崎潤一郎など意外な有名人が関係者として登場するのも
おもしろかった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大河ドラマ「真田丸」#38-2

2017-10-27 19:38:41 | 大河ドラマ「真田丸」
大河ドラマ「真田丸」#38-2

感想を見てすぐに書いていないうえ、続けて数話見ていたため、
第37-39話あたりは、どのエピソードが
どの回に収録されていたのかあやふや……。
第39話のつもりで書いてたこの感想は
どうやら第38話っぽい。

信繁の妻である春に向かって、
「大丈夫よ~。あなたもお梅ちゃんも
 私みたいに垢抜けてないでしょ?
 源次郎さまはそういうタイプが好きだから!」
みたいなことを平気で言うきりの、ずうずうしさに笑った。
ぶれないね……。
そして、
「あの人(きり)はどうでもいいんです。
 私、負ける気がしないから!」
と言って、障子に穴をあけまくる春の異常行動と
娘に前妻の名前をつけようとするヤンデレぶりにも参った。
まあ、ここは動きのない蟄居期間の小イベントという感じ。
佐助はきりのことがすきなの??

信之が正信経由で何度嘆願書を送っても、
決して昌幸を赦免しない家康。
立派に成長した秀頼の姿を見せれば
家康も豊臣に重きを置くと考えた加藤清正は
秀頼と家康の対面の場を設けるが、
結果は逆効果で、立派になった秀頼に危機感を抱いた家康は、
豊臣をつぶすことを決意する。
なぜ清正が秀頼の側近になってるの?? と思ったら、
三成から頼まれていたとのこと。
清正はあっさりと暗殺でナレ死した……。

昌幸パパ、書き記した合戦の奥義書と
考え続けていたという打倒家康の策を信繁に託し、
ついに死す。
この無念を信繁が晴らすという展開になるのだろうけども、
物語序盤の生き生きとしたパパの印象が強いだけに
やるせないね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大河ドラマ「真田丸」#41

2017-10-27 08:46:33 | 大河ドラマ「真田丸」
大河ドラマ「真田丸」#41

家康が信繁の名前を忘れているのは、
関ケ原から14年も経っているせいもあるけど、
家康自身が老いているということも
表しているんだろうな。
本人に力がなくても「安房守の息子」というだけで
豊臣方に力を与えてしまうと、
家康は幸村の大阪方への合流を警戒する。

信之は手のしびれに悩まされ、体調も思わしくない様子。
一か月ちがいで生まれた男の子ふたりのうち、
どちらを嫡男にしようかと迷っている。
稲の息子・信政は剣術に優れ、
おこうの息子・信吉は剣術が苦手で書が好き。
意外なことに正妻たる稲は、兄に無礼な態度をとるわが子を叱り、
嫡男には信吉を推す。
おこうも信吉にけがをさせた信政の方を気遣い、
妻二人は互いに支え合っている様子。
結果として信吉を嫡男に定めるのだけれども、
「信吉が後を継げば信政はそれを支えられるが、
 逆はできない」
という理由がね……
本人が知ったらますます自信をなくすんじゃないだろうか……。

見張り役の増えた浅野家の目を欺くため、
幸村は村人たちとの宴を催し、そのにぎわいにまぎれて
家族で村を脱出する。
途中でばれるきっかけになったのに、なぜ酒ではなく
米のとぎ汁をまぜていたのか謎……。
そして佐助が応戦した伊賀者の、まったく強くなさそうな感じは
いったいなんだろう……。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする