石原さんが都知事時代にいっていたが「そんなに出たけりゃ10万円はらってチャリティランナーとして参加すりゃいいでしょう。諸外国の大きな大会ではチャリティという意識がすごく高い。日本人にはもう少しチャリティ精神が向上してほしい」といっていた。確かに一理ある。でもこれは「不公平選出」の問題をすり替えただけである。まあでも「うちの大会は厳正なる抽選というのはしていませんよ」と公に言うはずがない。厳正なる抽選なのだと思い、夢をもって応募する人にはかなりの冒涜なのであるが、「この世の中信ずる者は騙される」と思っていたほうが被害は少ないだろう。連続7回当選の自分の元同僚開業医は、前回はディズニーの着ぐるみを着て走ったが、今年は一転本気モードで走ったそうだ。そして今年は3時間半のタイムであったようだ。すごいものである。すごい脚力である。これなら秘密裏に大会側から選抜されてもおかしくない。あのような大会である。ランダムに抽選して鈍足ランナーばかりに偏っても大会編成上困るだろう。それでもなおかつ運営側が「厳正だ」と言い張るなら、彼の当選倍率は1/1000万人である。こんな倍率の人が自分の周りにいること自体がこれまたすごい確率なのであるから、最初から「厳正」という言葉はかなり疑わしくもなる。<o:p></o:p>