2018年12月21日 18:00 時事通信社
神奈川県大井町の東名高速道路で昨年6月、「あおり運転」を受けて停止した夫婦の車にトラックが追突、夫婦が死亡した事故で、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)罪などに問われた無職石橋和歩被告(27)の弁護側は2018年12月21日、懲役18年の実刑とした一審横浜地裁判決を不服として、東京高裁に控訴した。
一審公判で検察側は、被告が高速道路上に自分の車を止めた行為が、同罪の「重大な交通の危険を生じさせる速度での運転」に当たると主張。弁護側は、悪質な運転を対象にした同罪は、被告の停止行為に適用できないと反論していた。
地裁判決は、同罪の条文の「運転」に、停止まで含まれると読み取るのは無理があるとした一方、被告のあおり運転と追突事故との因果関係を認め、同罪が成立すると判断した。
弁護人は控訴後、「被告の妨害運転と死傷事故との間の因果関係を認めてしまっているところを問題と考え、職責として控訴した。本人は反省していないわけではない」と話した。
神奈川県大井町の東名高速道路で昨年6月、「あおり運転」を受けて停止した夫婦の車にトラックが追突、夫婦が死亡した事故で、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)罪などに問われた無職石橋和歩被告(27)の弁護側は2018年12月21日、懲役18年の実刑とした一審横浜地裁判決を不服として、東京高裁に控訴した。
一審公判で検察側は、被告が高速道路上に自分の車を止めた行為が、同罪の「重大な交通の危険を生じさせる速度での運転」に当たると主張。弁護側は、悪質な運転を対象にした同罪は、被告の停止行為に適用できないと反論していた。
地裁判決は、同罪の条文の「運転」に、停止まで含まれると読み取るのは無理があるとした一方、被告のあおり運転と追突事故との因果関係を認め、同罪が成立すると判断した。
弁護人は控訴後、「被告の妨害運転と死傷事故との間の因果関係を認めてしまっているところを問題と考え、職責として控訴した。本人は反省していないわけではない」と話した。