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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

冬至@岐阜、そして天皇誕生日

2009-12-23 15:39:02 | よしなしごと
 昨日は冬至だった。
 ここ数年前から、岐阜の長良河畔ではこの冬至の宵を飾る面白いイベントが行われる。
 その概略を「朝日新聞」の報道から見てみよう(写真も同紙から)。

  長良川に流れる過ぎ去った月日(見出し)

         

 1年で最も夜が長い冬至の22日夜、「1」から「12」までの数字などをかたどったあんどんをのせた屋形船を見て、1年を振り返る祭り「こよみのよぶね」が岐阜市の長良川であった。
 静かに流れる水面が、赤や青、黄色のあんどんの光に照らされ、あたりには幻想的な雰囲気が漂った。
 高さ2、3メートルほどのあんどんは、金華山周辺で採れた竹で編んだ骨組みに、美濃和紙をかぶせて色をつけた。約半年かけて地元のボランティアらのべ数 千人で作ったという。川岸で眺めていた岐阜市の主婦奥田りつ子さん(61)は「長良川が華やか。明かりってすごくいい」と話した。
 祭りは岐阜市出身のアーティスト日比野克彦さんの企画で2006年に始め、今年で4回目となる。(引用終わり)

 さて、この巨大な行灯(あんどん)、どんなものかお分かりだろうか。
 それらが以前、柳ヶ瀬の商店街に展示されていた折りに撮したものを以下に紹介しよう。

 

 


 明けて今日は天皇誕生日、もう20年ほど前からそうである。
 最初、この日が休日と分かった折、結構話題になったものである。
 とりわけ私もそこにいた飲食業界にとっては衝撃的だった。年末の稼ぎ時に、営業日が一日なくなるようなものだったからである。
 確かに休業せず、営業するのも勝手だったが、何しろ肝心の会社関係が休みだから忘年会などはない。
 当時はまだ景気がよく、とくに年末は営業チャンスさえあればいくらでも顧客を呼び込めた時代だったから、マイナスになったことは事実である。

 
      岐阜駅のイルミネーションを見る姉妹?友達? 昨夜撮す
 
 同業者で、けっこう天皇を崇拝している人が、「ああ、これじゃぁまるっきり一日分、損だ」と嘆くのを聞いて、「そんなことを言うと罰が当たるぞ」とからかったりしたものだ。

 もっとも、そうした世間の人々の利害得失を考えて天皇は生まれてくるわけでもないし、また、何日に生まれようがそれなりに利害得失のある人々が居るわけだから、それを問題にしても始まらないのも事実である。
 また、天皇の誕生はそうした世俗の利害得失を超越したものだと目に角立てるむきもあるだろう。

 
          今日はどんよりとした曇り空 山は雪か

 まあ、今述べたのは天皇誕生日が年末になった当初の話で、今はそれですっかり定着してしまった。逆に休日前が一日増えたということで、昨夜など街は結構賑わっていたようだ。
 今、暮れが暇なのは忘年会やクリスマスを迎える私たちの生活スタイルの変化によるものであり、それにこの不況が追い打ちをかけているというのが実情だろう。

 というわけで、あまり天皇誕生日にこだわっていると、その筋の人たちから「不敬」だなどと決めつけられそうなので、この辺で退散することとしよう。
 


コメント (6)
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