きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

男の子の謎を解く

2005-05-08 | 息子keke
朝早くから練習試合があると言う事でkekeさんが仕方なく起きようとしていた丁度その時、洗濯機が洗い終えたので、ハンガーを取りにkekeさんの部屋に入って、「今日はお昼は家で食べるんだよね?」と話し掛けてみた。

「いいや、(お昼は)いらない。」
「え!!今日の部活は弁当持ちだったの?」
「そう。」
「そんな事言ってないじゃない!何も作ってないよ。」
「いいんだよ!別に!無くても!」

これが旦那の言葉であれば、この後夫婦喧嘩間違いナシなのであるが、息子だと、そそくさ台所に行き、パカッと炊飯器を開けて昨日のご飯があるのを確かめるや、冷凍食品のシャケをチンして、鮭のおにぎりを二個即効作る。ペットボトルのお茶をドボドボ水筒に入れて、氷を入れて、ハイよ、とkekeさんの部屋に持って行く。

「朝、パンでも焼こうか?」
「もう要らない!」

しかし、今日はまだ食べる時間がありそうなので、冷凍庫からパンを取り出し(ちょっと甘い生地のパンだ)オーブンで温めて、いつもなら食卓に置く所を試しに今日はkekeさんの着替えている目の前の勉強机にプーンと匂いをさせたまま置いてみた。

そのまま黙って洗濯物を干したりしているうちに、玄関でゴトゴト音がするので、「いってらっしゃ~い」と送り出して(子供の方は無言)、その後でチロリとkekeさんの部屋を覗くと、おにぎりも水筒も無く、あの焼いたパンも全て平らげてあった。

これが男の子なんだなぁ、と今日は朝から新しい発見をして(宇野さんの本風に言うと)愉しくなった。
私には男兄弟が居なかったので、また一つ男の謎を解いた気分になった。

昔、元旦那の実家に帰省してビックリした事に、せっかくお義母さんが夕飯を作っているのに、元旦那が作っている傍から、「これから友達と夜食べてくる」と行って出て行ってしまう事があった。そして義母さんが「そうかい」と言って暢気に送り出している光景だった。

私の実家だったら、あり得ない光景だった。まず「今、せっかく夕飯を作ってるのにお前は何を考えているんだ!」と母が半狂乱になるので、友人関係がどんな状況であろうと、「これこれこう言う理由なので、どうすればいいんでしょうか」と母にお伺いを立てないとならないのである。それでも、夕飯作り最中に遊びに出るなんて、たぶん私の母では不可だったと思う。それなら夕飯を作る前に「今日はこれこれこうなので、夕飯は家では食べません」と許可を得るべきだったのだ。

そう言えば、妹も(私の元旦那と)同じ光景を旦那さんの実家で見て、唖然としたそうだ。二人で何かの時にこの話題になって「やっぱり~???」と笑った事があった。妹の旦那さんも男3人兄弟なので、お義母さんがこの現象に手馴れていたのだろう。

でも、今こうして息子を育てていると、これはアリなんだなと感じる。例え、夕飯を作っている最中に遊びに出てしまっても、そのうち戻ってくれば、一番上手いのは(たぶん)母の手料理なのだ。それがもう解っているから「そうかい、いっといで」と言えるのだろう。そこに居るのは、どんなに遊びに行っても、結局糸をたぐれば、自分の予想通りここに戻ってくる我が息子なのだ。

今まで不思議だったものの一つが、今またスルスル解決しようとしている。何だか男の子って面白いな。