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きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

男のロマンチシズムには要注意

2007-07-23 | 女だから思ったこと
昨日、TVを見ていたらSEAMOという人が歌っていた。
なんて歌が上手い人なんだろう・・・カッコいい。。。

ボォ~と見ていると次の曲が始まる。あれ??この曲は聴いたことがあるぞ。
そうだ!前の会社の男達がよく歌っていた歌だ!

タイトルは「マタアイマショウ」(歌詞はここにある)

そうか・・この人の歌だったのか。。。
私の記憶によると、この曲は今日を最後に別れる恋人達の歌なのである。
そして、別れを前にして過去を振り返り今を見つめ、あーでもないこーでもないとキレイごとを端から並べていくのである。
私はこの歌詞のテロップを見るたびに「そんなにスキなら別れなきゃいいじゃん!!」と思っていた。(そして、それはこの歌ばかりではない。最近の男の流行曲は私から見ると女々しい綺麗事の別れ歌ばかりのような気がする。)

私はそれを歌っているのがこの彼だと知って、一つの謎が解けた気がした。

つまり、これは男がふられて別れる歌ではないのである。
この歌の主人公の男はもう女に愛想をつかし、いい加減に別れたかった。もう他に新しく付き合い始めた女だっている。しかし、この男はモテ男で経験上、女を一方的に手ひどくフルと後でどう言う事になるのかをよく知っていた。だから、この男はあえて時間をかけ少しづつ疎遠になり、自分がふられるように仕向け、女から別れを切り出させたのである。

そして、今日のデートでこの男はこの恋の集大成を試みる。今までの思い出をふりかえり、二人ナミダナミダで劇的なるお別れをする時の歌がこれなのだ。(もちろん女にも新しい男ができて、こう演じた所でヨリがもう戻らない事も、主人公は計算済みだ)
本当に別れがしんそこ辛かったら、こんな歌詞にならないはず。

と言うより、男は一体失恋で堪えるのだろうか。
彼らは「辛い」などと言ってみせるが、実際にはさほど堪えてないのではなかろうか。その証拠に失恋が原因で仕事に支障が出る女性タレントは時々聞くが、男でそんなのは聞いたためしがない。

女はそうでないから、叩きのめされ打ちのめされ「なら自分でやるっきゃねぇ!」と地獄から生還するような面がある。男はそれを見て「女は強い」と勘違いするが、実際に強くてタフで平気のヘーなのは男の方だ。
平気だからこそ昔の恋を懐かしみ憐れみ、いつまでもいつまでもロマンチックに語り、懐かしい頃には「マタアイマショウ」なのである。
本当に辛ければ、過去は思い出したくもないし、こんなにグツグツ言えないだろう。
(しかしこれはあくまでモテ男の話。モテない男はこんな風に別れを演じる事ができず、女にしつこく復縁を迫るであろう。)


私はこの歌を聞きながら、ぼんやりそう思った。
この曲は、男の男による男のための歌なのだ。(しつこいが男は男でもモテの方の!)
別れた日の晩に、これを歌い別れに酔いしれながら次の女をナンパするのが男ってヤツなのだ。

しかし、本人は悪気は無い。本人は心から「オレはこんなにせつないよ。。」と思い込んでいるのだろう。
私はそれを今まで「男のナルシストめが」と呼んで来たが、それはむしろ「男の生理」に近いのかもしれない。治す事はできないのだよ。

前の会社の人達が毎回この歌を歌っていたのも、きっと彼らの生理とピッタリあった曲なのだろう。(実際にヤツラがモテかどうかはビミョウだが生理的にはマッチしていたと思われる)

最近この手の切ない系=男の流行歌が多いが、それを真に受けては要注意である。切ないは切ないでもこれは彼ら自身の姿ではなく、彼らが「オレはこうなんだよぉ・・」と想像し次の女にアピールする仮の姿なのだから。。。

前の会社といい、Iさんといい、その姿を見ると、男のロマンチシズムは割引して考えた方が良さそうだ。