きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

はじめてのソ-メン

2007-07-26 | 前の会社
今の会社では、社員がお茶場でそうめんをゆでて食べる光景は当たり前なのだが、それをIさんがするのはあまりに珍しい光景だった。
Iさんは二つのやかんに水を入れて二つのコンロでお湯を沸騰させていた。そのお湯を鍋にうつすのに「sakeさん、水はこのくらいでいいの?」「そうめんはこのまま(鍋に)入れればいいの?」「このままザルに直接あければいいの?」と訊きながら、Iさんはそうめんをゆでていた。

「料理をするのはとてもいいことです!私も5年前までろくにできなかったんですよ。」
「うそ~??sakeさんいつ離婚したんだっけ?」
「9年前です。子供が小学生のうちは慌しくて料理はできなかったんです。Iさんも次の結婚では料理もできる旦那さんになりましょう~」
(・・・・と、ついついお調子づいてしまう私・・)

「sakeさんの旦那さんはすぐに再婚したの?」
「たぶん、すぐだと思いますよ。」
「旦那さんのコト嫌い?」
「そりゃそうですよ。今のアナタと同じです。」
「普通に話せない?」
「去年の暮れから話せるようになりました。あまりにも悲惨になったのでカワイソウにもなりました。別居もしてるみたいだし。それでもお金の話しかしませんがね。」
「・・・・・自分のした事は自分に・・・。」
「あぁ・・うぅ・・・。いやぁ、Iさんは今の奥さんにちゃんと償いをすれば、うまくいく・・んじゃないかなぁ・・・。」

「彼女は受け入れてくれるかなぁ・・・。」
「はぁ?」
「オレとの結婚。」
「結婚してるって知って付き合ってるんでしょ?喜ぶんじゃないですかねぇ。フツウは。」
「そう思う?^^」
「そりゃぁ結婚してるって知ってて付き合うくらいですから、そうじゃないのかなぁ?結婚してるの知ってたんですよね?」
「うん。」
「離婚に向けて話し合ってるのも知ってるんですよね?」
「知らない。」
「え!知らないのぉ~?じゃ、彼女の反応はどうなるかフタを開けないと分からないんですか?!」
「これから借金もするし・・・」
「借金してまで慰謝料を払うのぉ~?幾らぁ?!」

・・・と言うところで、K女史が戻ってきたので、私達は話をやめた。

お金を節約したくて、この人は初めてそうめんをゆでて食べようとしていたのだろうか。
このお騒がせな恋の成り行きはこれからどうなるのだろうか。
初めてそうめんをゆでるIさんを見て、物悲しくなる私なのだった。