きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

女性の結婚観が変わった?

2005-05-11 | 母子家庭だから思うこと

ある小さなコラムを読んでいたら、こんなことが書いてあった。

「去年は非婚で子供が無い30代女性が負け犬と言われたが、それから一年経たないうちに「一人でも幸福な人生を送れる」と思う女性が70%以上になった。今は負け犬の方が幸福だと、結婚観がこの1年で大きく変わったようだ。」

果たして女性の結婚観がこの1年で大きく変わったのであろうか。私はそうは思わない。
あの『負け犬』と言う言葉も、一説に作者の方は「私達は30代で未婚で子無しであるが、思いっきり開き直って堂々と生きちゃいましょう!」と言う面持ちで書いたそうだ。しかし何故か負け犬の
負けと言う単語だけが、一人歩きしてしまいバラエティ番組その他で、未婚女性を嘲笑する迷語に生まれ変わってしまったのである。私が憤慨したのは、もちろんこの迷語になった後である。

私の母は「女は結婚して子供を産み旦那さんに仕えるのが一番の幸せ」と言っていたが、父が私ら娘に「お前達は公衆便所と呼ばれるような女になってはいけないな」と口をすべらせた時に、『女だけ公衆便所とは何事か、それなら男のソレは何なんだ』と怒り狂うような人でもあった。

今まで多くの女達が心に思っても、それ以上口を開けて言えない言葉が実はたくさんあったのだ。最近の女性のあり方が変わって来た一つの理由は、それを女性が公に言うようになったのではあるまいか。

私は元夫に「不倫相手と結婚するからお前と離婚」と言われた女である。あまりにも当時の彼の言葉の暴力が激しく、私は「こうなったのは私が悪いから=何度結婚しても失格=世の中で一番使えない女」だと自覚した。いっその事死んでしまいたかったが、子供が居た事と両親や妹が救いの手を差し伸べてくれたお陰で、どうにか復活する事ができた。

その後で偶然ネットで同じように夫の不倫に遭遇したたくさんの友達ができた。友達達は誰もが全く同じ暴言を受け、みんなが傷ついていた。「あなたも?」「私も全く同じよ」「みんな同じなんだ」
不倫をして離婚に至る旦那のほとんどは同じような言葉で同じように相手を責め、そして離婚を導いているようだ。全部が全部そうだとは言わないが、かなり高い確率で同じ言動を経験しているのは偶然だけでは理由がつかない。(もっとも不倫している者が100%悪とも言わない、精神状態がイッパイイッパイになってしまって、そう言う相手の非ばかりを責める言動になってしまうのだろうと思う)

ありがちな不倫ドラマは、あたかも相手が悪いから不倫せざるを得なかったような構成になっている。しかし実際は、自分試しの火遊びからでも、都合が悪くなるにつれて「自分が家庭を壊した」とは認められず相手にその非を求めて行くのである。やがては相手が何をしても軽蔑しかできなくなる。そしてその相手は心を壊して行くのだ。そのような裏側は公には語られる事はない。私も偶然ネットで同じ体験をした友達に出会わなければ、「私が人間としてふさわしくないから、こう言う仕打ちに遭ったのだろう」とずっとあの事を封印して今でも苦しんでいたと思う。

そう言う誰もが口に出せなかった言葉が、ポツリポツリ一人歩きできるようなご時世になったような気がする。

私の今のポジションで聞きたくない言葉の一つに「そろそろ再婚でもしたら」と言う類の言葉があるが、この言葉を口に出すのは既婚男性が多いような気がする。どうしても「女は結婚して子供を産むのが幸せ」と言う価値観を取り払う事ができないのだ。女性でも居るには居るが、女性のそれはただのお節介、男性のそれは本気で「人間が一人で幸せのはずがない!」と思っているようで、「いいえ、私はこれで幸せなんです」なんて言おうものなら、次の言葉でこれでもかと逆噴射される事、数多し。

私のような者が一人で幸せそうに子供を育てている事が、『父親の存在』を否定する事になってしまう事になるから、許せないのかもしれない。

でも、その点はご無用。私は今どんどん中性化していて女を捨てている真っ最中。家では私自身が母親でもあり父親でもあるのだ。家で怒った時は「ふざけんなよ、おめー」って感じですから。父親は居ない、だったら私が父親になればいいじゃないか、どうしてよそから誰かを頼みにしなければならないのか。
いや、「女を捨てて幸せ」と言うのも彼らには許せないかもしれない。でも、それはその家の個性だもの、しょうがない。できればそっとしておいて欲しい。キミには関係ないだろうと言いたい。

それは根本的な求め方の違いだろう。
男の人は、常に何かを手に入れて行くのだ。例えば課長になった、部長になった、結婚した、子供が生まれた、と。基本は社会に出て働いて、自分の価値を高めて生きていく。
女は、仕事に励めば子供を預けねばならない、専業主婦になれば社会人の生活を諦めねばならない、子育てと仕事を両立すれば休みたくてもに休めない、子供を産まなければ自由だけどハンパ者とみなされる、何かを得れば何かを諦めねばならない。そこで「今のポジションで私は幸せ」と言う概念が生まれるのだ。
(もっともバブルがはじけて、男の人でも「今のポジションで満足」と言う概念がだんだん降りてきたようにも思う)

女の人の結婚観は、それほど変わっていないと思う。単純に「結婚するのとしないのと、どっちが幸せか」と尋ねたら多くの女性が「そりゃ結婚する方でしょ」と言うと思う。ただ「結婚しない女性は幸せか」と尋ねられたら、「結婚しなくても幸せでいられるでしょう」とも言うのだ。
幸せは、○○を得たからではなく、余計なストレスが掛からない事だから。

「○○だから幸せ」「○○じゃない女は幸せじゃない」と言う発想に私は反発を覚える。そんな○○なんてものはどこにもない。それを堂々と(女同士で)言えるようになり、理解ある男性が「そうかもしれないよね」と言ってくれるご時世になった事が、この数年の大きな変化ではないだろうか。

また、今の子供達の世代になると変わって行くのだろう。どう変わっていくのか。
女が強くなったり一人で開き直るよりも、男の子が理解するようになるのではないか。そうなれば女性も変わるだろう。もう強がる必要はどこにも無いのだから。

見切りパン荒らし現る!

2005-05-10 | 私の倹約術

昨日も又見切り品狙いで、スーパーに行った。
パン売り場では予想通り、店員さんが賞味期限を見ながら半額シールをペタペタ貼っている。しかし、半額の見切りパンがその割りに少なすぎる。

レレレと思って見ていると、シールの貼られた見切りパンを次々に買い物カゴに投げ込んでいる中年男性を発見。買い物カゴにはもう既に8~9つの見切りパンが入っていた。なのにまだまだ見切りパンを見定めている。よくよく観察を続けると、見切りパンを一度手に取って、親指で強く押して、固いパンだと又売り場に戻しているのだ。ゆ・・・許せん。そんなに強く押したパンこそ自分のカゴに入れるべきではないのか?
私は、その見切りパンをひたすら求める男を(やだよぉーこの人ったら自分で買いもしないパンをあんなに指で強く押してるよ)と言わんばかりに蔑んだマナコできっ!と睨んだ。それがせめてもの、必死の抵抗だったと言えよう。

しかし、私もこのスーパーの見切りパンゲッターの意地がある。店員さんがシールを貼ったクロワッサンの袋詰をオジサンに盗られないように即効カゴに入れて、(私はそんなに欲張りませんのよ、オホホ)とでも言わんかのように、その場を疾風のように立ち去るのであった。

しかし、強力なオジサンが現れたものだ。これからは要注意だ。

こうして得た見切りパンは、賞味期限が近いため、ビニールの内部がもう湿っぽくなっている。なので、袋を開けて、少し風を通し、パンの個数が多い場合は本日食べられるだけ残して、あとはトレイに乗せて冷凍庫に放り込む。後は食べたい時に冷凍庫から出してオーブンで4~5分温めるだけ。

kekeさんが小学生の頃はあまりに料理をしていなかったので、引越しの際(当時keke小6)にはオーブンを処分しようかどうか悩んだほどだった。あまり要らない物がガタガタあるのが好きでない性格なので、あわよくば処分しようとしたが、何かで思いとどまった。(何の理由で思いとどまったのかは忘れました)
その思いとどまったお陰で、パンプリン、ピザ(ピザ台は市販物)、最近はグラタン、ドリアまで作れるようになったのだから、判らないものだ。

使い慣れるとオーブンの方が使い易くて、オーブントースターは餅を焼く以外はほとんど使ってないです。オーブンは大きいので、トースターと違って焦げ目がゆっくりつくので放っておけるのです。ゆっくりジワジワ焦げていくのを見ながら、一番いい感じで取り出した時の満足感がたまらないのです。^^

私は、「迷ったら何でもかんでも捨ててしまう」方なのですが、これは唯一捨てなくて良かったと言う例でもあります。
今日は話題がどんどんズレて、いつしかオーブン自慢になってしまいましたが、メインはあの「見切りパンの荒らし現る!」の話題です。

父の旅行

2005-05-09 | 父の記録と母の思い出

昨日実家に寄ってみると、妹が父の薬を小さな袋に3日分の朝昼夜に仕分けしていた。

「明日から叔父(父の兄)さんと友達と旅行に行くって言うんだけど・・・」
「あぁ、薬をちゃんと飲むかどうか心配なんだ・・」
「ううん、それは叔父さんに言ってあるから平気だと思うんだけど・・また待ち合わせ場所にちゃんと行けるかどうか・・・」
前回、新宿を間違えて小田原まで父が行ってしまい、とんでも無い事になったのだ)

妹もできればついて行きたいが、明日は娘の幼稚園のお誕生会があって、これが娘の最後の主役の誕生会なのだ。園児の誕生月だけは親が参加できると言う事で、今回は行きたいと言う。
「パパは休もうか?と言ってくれたんだけど、最近何度もだから・・」

(うーん、ここは私が休むべきだろうか・・でも、事務所がカラだと又社長が・・
しかし、あまりに妹が気の毒になって「ダメかもしれないけど、明日休めるかどうか訊いてみるよ。」と言い出してみた。
「ううん!そう言う事じゃないの。仕事を休むような事じゃないもの。さっき行く先と待ち合わせ場所も何度もおじいちゃんと復唱したし、携帯の使い方も何度も教えたの。行く先紙も持って行けば、おじちゃんは『判らなくなったら人に訊くから平気』だって。でも、おじいちゃんも・・明日になると又どうだか・・・でも、大丈夫だよね?」
「うん・・行く先さえ紙に書いてあれば、誰かに訊けるものね。」
「ただ、おじいちゃん、その紙がどこに入っているかも忘れる事があるから。。」
「そうか・・・。」

最後まで妹は「うーん」と心配していた。

翌日。

仕事をしながら恐る恐る上司BRさんに申し出てみた。
「あのぉーBRさん今日は一日中事務所に居ますか?」
「午後になると現場に出ちゃうけど、どうして?」
「(上の内容)かくかくしかじか、こう言う訳で父を送りに行きたいなぁーと思いまして。」
BRさんはその状況には同情はしてくれた。しかし、やはり自分は今日の午後はどうしても現場に出なくてはならないんだ、と言った。

しばらくすると、妹からメールが来た。
行き先の書いた紙も持たせて、携帯も何度も出る練習をして、後は(亡き)母に祈って、ホームまで一緒に行って見送った事が書いてあった。

幾ら何でもたぶん大丈夫だろう、と思いつつも、いつも傍に居る妹があれほど心配している事を思うと、やっぱりそうなんだろう。。私も父が無事に待ち合わせ場所に到着する事を祈った。(あぁ、母の日に墓参りをサボってしまった事を反省もした。)

そして、先ほど、妹からとても嬉しそうなメールが届いた。
妹が待ち合わせの時間を少し過ぎた頃に父の携帯に掛けてみたら、「父が友達に会えた」と元気そうに携帯に出たと言うのだ。
あぁー良かった!!

何よりも妹の嬉しそうなメールに私も感動!
妹の旦那さんが、父の携帯に判りやすいようにシールを貼って何度も練習してくれたそうです。でも、良かった!これで楽しく旅を満喫できるでしょう~!^o^

ヘルパーさんの話はいつしか棚上げになっているが、たぶん妹はやれる所までは自分達でやって行こう、と夫婦で考えたようだ。私はもう何も言うまい。出る幕なし。
最近、父が少しづつしっかりして来たのは、何よりも妹の気遣いがあるからだろう。やっぱり家族が一番なのかもしれない。本当にうれしい。ますます妹を尊敬する姉である。

男の子の謎を解く

2005-05-08 | 息子keke
朝早くから練習試合があると言う事でkekeさんが仕方なく起きようとしていた丁度その時、洗濯機が洗い終えたので、ハンガーを取りにkekeさんの部屋に入って、「今日はお昼は家で食べるんだよね?」と話し掛けてみた。

「いいや、(お昼は)いらない。」
「え!!今日の部活は弁当持ちだったの?」
「そう。」
「そんな事言ってないじゃない!何も作ってないよ。」
「いいんだよ!別に!無くても!」

これが旦那の言葉であれば、この後夫婦喧嘩間違いナシなのであるが、息子だと、そそくさ台所に行き、パカッと炊飯器を開けて昨日のご飯があるのを確かめるや、冷凍食品のシャケをチンして、鮭のおにぎりを二個即効作る。ペットボトルのお茶をドボドボ水筒に入れて、氷を入れて、ハイよ、とkekeさんの部屋に持って行く。

「朝、パンでも焼こうか?」
「もう要らない!」

しかし、今日はまだ食べる時間がありそうなので、冷凍庫からパンを取り出し(ちょっと甘い生地のパンだ)オーブンで温めて、いつもなら食卓に置く所を試しに今日はkekeさんの着替えている目の前の勉強机にプーンと匂いをさせたまま置いてみた。

そのまま黙って洗濯物を干したりしているうちに、玄関でゴトゴト音がするので、「いってらっしゃ~い」と送り出して(子供の方は無言)、その後でチロリとkekeさんの部屋を覗くと、おにぎりも水筒も無く、あの焼いたパンも全て平らげてあった。

これが男の子なんだなぁ、と今日は朝から新しい発見をして(宇野さんの本風に言うと)愉しくなった。
私には男兄弟が居なかったので、また一つ男の謎を解いた気分になった。

昔、元旦那の実家に帰省してビックリした事に、せっかくお義母さんが夕飯を作っているのに、元旦那が作っている傍から、「これから友達と夜食べてくる」と行って出て行ってしまう事があった。そして義母さんが「そうかい」と言って暢気に送り出している光景だった。

私の実家だったら、あり得ない光景だった。まず「今、せっかく夕飯を作ってるのにお前は何を考えているんだ!」と母が半狂乱になるので、友人関係がどんな状況であろうと、「これこれこう言う理由なので、どうすればいいんでしょうか」と母にお伺いを立てないとならないのである。それでも、夕飯作り最中に遊びに出るなんて、たぶん私の母では不可だったと思う。それなら夕飯を作る前に「今日はこれこれこうなので、夕飯は家では食べません」と許可を得るべきだったのだ。

そう言えば、妹も(私の元旦那と)同じ光景を旦那さんの実家で見て、唖然としたそうだ。二人で何かの時にこの話題になって「やっぱり~???」と笑った事があった。妹の旦那さんも男3人兄弟なので、お義母さんがこの現象に手馴れていたのだろう。

でも、今こうして息子を育てていると、これはアリなんだなと感じる。例え、夕飯を作っている最中に遊びに出てしまっても、そのうち戻ってくれば、一番上手いのは(たぶん)母の手料理なのだ。それがもう解っているから「そうかい、いっといで」と言えるのだろう。そこに居るのは、どんなに遊びに行っても、結局糸をたぐれば、自分の予想通りここに戻ってくる我が息子なのだ。

今まで不思議だったものの一つが、今またスルスル解決しようとしている。何だか男の子って面白いな。

自慢はカラオケが好きなこと~♪

2005-05-07 | 歌謡曲・カラオケ

さてこの数日、宇野千代さんの本を少しづつ読んでいる私であるが、読んで行くうちに宇野さんは、離婚を4回乗り越えて来た方である事を知った。60歳で離婚と書かれているが、これは果たして何度目の離婚だったのだろうか。

離婚を4回乗り越えて来た方が95歳になって、これからもやりたい事がたくさんあるからこんなに元気で幸せですよ、と書かれている事は、何て心強い事だろう。これはすなわち、私にはまだ希望があると言う事だ。たかだか2度の離婚で40歳。幸い息子も一人おり、これが勉強も運動も目立つ事も得意な子ではないのだが、何より健康で虫歯も無い。

離婚と母子家庭と低収入で「自分にはこの後は死ぬ以外に何があるだろうか」と思っていたが、それは子育てと、ほどほど贅沢に暮らす事と、誰かに愛される事しか頭になかったからだ。そう言うモノサシで常日頃周りと比較、競い合って暮らしていたのだ。思えば、物心ついてから、ずっとそうやって常に上ばかり見て暮らしてきたような気がするよ。

じゃ、私には何の自慢ができるかな?

宇野さんの本風に言うと、歌が好きなこと。カラオケが好きなこと。

これは父譲りで、妹も大のカラオケ好きである。これは遺伝子レベルの血の流れがあると思われる。(しかし、何故だかkekeさんはカラオケが嫌い、でも、やがては血が騒ぎ出すと思っている)

自慢は(父妹私の)三人は年の割りにカラオケが好きで達者な事だ。
カラオケは、今の35~36歳辺りをラインに区切れると思う。これより若い人は男女おおかた誰でもカラオケが好きで上手い。しかし、40歳以上になると、カラオケ慣れしている人と慣れてない人が居るのだ。なぜなら、当時はカラオケボックスが無かったからである。

その中で、今の若い人には及ばないけれど、この年の割には歌える方ではないかと思う(決して上手い訳ではないのだが)。これは父はカラオケが好きで、よくカラオケスナックに家族(母も入れて4人)で年中連れて行ってくれたお陰。それでカラオケボックスでノドを鳴らしている世代の人達と同じ位に歌い慣れて来ているのだ。

若い人に負けない自慢は、古い歌でも知ってるって事かな?^^
なんせ、父が家で年中歌っていたから、加山雄三、石原裕次郎も知ってるし、周りの年代に合わせて唄う歌が選べること。私もバラツキがあるので、リクエストされても唄えない事もたくさんあるのだけど、いきなり「アレ唄って」と言われて、唄えて喜んでもらえると、とても嬉しいのです。

これからもっと歌をたくさん覚えて、「人間ジュークボックス」を目指したいと思います。

それが何であれ、自分が大好きな事を心から愉しんで生きる事が、宇野さん流の「長生きの秘訣」のようだ。そして、他の他人が、それについてとやかく言うものではないと言う事。

自分の大好きな事を誇れることは、やがて自分自身を大好きになれると言う事なのだろう。そして、それが何より一番大切でシアワセな事なんですよね!

父のシャツ

2005-05-06 | 父の記録と母の思い出

楽しみだったGW終わってしまったな~。

昨日は父と大型スーパーで服を見に行った。
「今日?いいよ。何しに行くんだ?」
「うーん、kekeのTシャツでも買おうと思って。」
「そうか。。お金出してほしいのか。(笑)」
「別にそう言う訳じゃないよ。」←多少そう言うつもり

今年は変わったTシャツが売られている。
デザインが日本ハイカラ風で酒の銘柄や香取線香が大きく入っていたり、Tシャツの柄が日本語の文章になっていたりする柄もあるのだ。ちょっとレトロで涼しげ。主に白地や紺地。
(あら~面白い、これが今年の流行なのね~)と思ったが、また変わった柄のシャツを買うと、kekeさんに「こんなの着ない」と言われかねないので、やめた。

やっぱりピコやタンカンが無難かなぁ。

と、横を見ると、父がそこらの売り場でシャツを見ていて、「これ派手かなぁ」と言うのだ。え?ここって10代20代の若者向きの売り場では??
「うーん・・ちょっと派手かも・・・」
「そうかぁ?これなんていいと思ったんだけど。」
父は違う服も見てみたが、やはり又、この服の前に戻って来た。
「これじゃ変か?薄くて涼しそうだ。」
「うーん、変ではないけど・・試着してみる?」

試着したらやっぱり止めようって事になるかなぁ、と思ったのだが、買う事にしたようだ。うーん、やっぱりここのコーナーはもっと若向きだと思うのだが。まぁ、いいか。

そう言えば、思い出した。
私の祖母(母の母)もオシャレな人でブティックで毛糸のセーターを買ったのだが、偶然家の前で同じセーターを着ていた二十歳くらいの人とすれ違ったそうだ。それから祖母はショックで「もうこのセーター、sakeにあげる」と言って、貰った事があったっけ。私は高校生だから、祖母は70くらいだったかな。
「本当にショックなのは、おばあちゃんとすれ違った若い女の子の方だよねえ」と母は笑って言っていたっけ。

あぁ、父がこのシャツを着て、たまたま同じ服を着た高校生くらいの男の子とすれ違ったら、どうなってしまうのだろう?そんな心配までグルグル回った。まぁ、父は目が悪いから、すれ違った相手と自分のシャツが同じ柄だとは気づかないからいいか。

最近、父の話がブログで登場して来ないのは、kekeさんが塾に通いだして実家に足を運ぶ機会が減ったのである。塾に行った後に実家に寄ると、大抵夕飯時だったりして、妹も丁度慌しい時間に当たってしまうのだ。
父はこの数ヶ月は様子は変わってないようだ。一時期(暮れ~3月)のドドドと認知症が進んだ頃は、これからどうなるかと思ったが、ここは落ち着いたように思う。それだけ妹が気を遣っているんだろう。

家に帰ってもう一度父がシャツを着てみた。
案外似合ってるような気もする。
でも、kekeさんがこの年のお爺さんとすれ違って自分と同じシャツを着ていたらショックだろうな。。。やっぱり不安になってしまうのだった。

井の中の蛙に気付く

2005-05-05 | 読んだ本
たまたま宇野千代さんと言う方の書いた本を図書館で借りた。(この方の書いた本を読むのは初めてなのだ)

95歳の宇野千代さんの本には「馬鹿な事をしても、しなければ宜しかったとは思わない、後悔するよりもたちまちその事を忘れていく。いや、忘れると言うよりも、その次にしたい事が次から次へとあって、そっちの方に進んで行くから前の事は去ってしまう。」と言う内容が書かれてある。

今まで「sakeさんは物忘れがひどいね~大丈夫かい?」と会社で言われまくっていた私には何よりもの励みになった。ほら、ごらん。
物忘れがあまりに酷くて、仕事上多大な迷惑を掛けているなら改善の余地があるだろうが、大した用事でもない用事なら一言声掛ければ済む事ではないか。大丈夫かいとは大きなお世話なこと。

そんな宇野さんも60の頃の(30年前の)自分の文章を読んで、あまりの傲慢さに恥ずかしくなったと書いてあった。10年も経てば人は変わる。「物忘れがひどいね」と私に言う人達もあと5年10年経ったら、同じように物忘れが酷くなって、嫌なことも忘れられるこの特殊能力を誇りに思うのだろう。そして10歳若いkekeさんくらいの若者に「物忘れ酷いですね」と今度は言われるのだ。

それと同時に、あと10年経ったら、私もこのブログを読むと恥ずかしくなるんだろうな。だって愚痴と怒りとイヤミばかりなんだもの(既に恐ろしくなってたりする、たまに)。だけど、それが今生きている自分の言葉なんだ。訳合って、こんな荒んだ心を今は持って生きてます。

そんな風に思ったのも、カメ子さんから「(YKさんは)朴訥で真面目な人ですね。ありがとうございました。」と言う内容のメールを頂いたのだ。(カメ子さんとYKさんのここまでに至る話は4/30、5/1、5/3に書いてあります)
紹介されてけなす訳にもいかず、社交辞令でこう言ってくれたのかもしれないと思いながらも、このカメ子さんの返事に私は感激してしまった。

今まで会社で「彼女もできない」とコバカにされていた姿ばかり見ていたので、いつしか私もYKさんを見下していたのだなぁ。まさにこれこそ「井の中の蛙」、見る人が見れば、彼は真面目でステキな人だったのか。。。

改めて、集団(会社、学校)と言う性格を思う。年中上司(或いは先生)から叱られている人を見ると、その集団に居る人は自然にその人をバカにするようになってしまうのだ。こう言うのも何だけど、今の会社はまさしく毎日その繰り返し、責任の擦り付け合い。これも上の立場にある人こそ「自分は偉くて誰々がこうするからこうなっちまった」と言う事ばかり毎日言っているから、そう言う会社集団になってしまったのだなぁ。

もちろん、うちの会社も明るくて良い所もたくさんあるのだけど、こう文字にしてみると何と説得力のある事よ。

YKさんの事は、私もこれからは接し方を考えようと思う。YKさんだけじゃなくて、他の社員の人に対しても、もっといい所をたくさん見つけて行こう。そうすると会社も毎日ももっと楽しくなるに違いない。明日から率先してみよう。

それから、私もよく母子家庭侮辱発言を真に受けて凹んだり怒ったりするけれど、考えてみれば私の身近な周りに居る人がたまたまこう言う発言をするだけで、もっと世間の人は母子家庭に暖かいのかもしれないような気がして来た。
60歳の宇野さんでさえ、30年後には恥ずかしくなるような事を書いてしまうのである。どうして40歳の私が30前後の彼らがマトモで完璧な言葉を発する事ができようか。

私は昨日のカメ子さんのお返事と、宇野さんの本をよんで、腫れ物が一つ取れたようにスッキリした気分になった。
とは言っても、また明日になったら、このブログは人の悪態でいっぱいになるのかもしれないが・・・それも40歳の今の自分の通過点なのだろう。
お付合いしてくださる皆さんには感謝、感謝です。

1万5000円のジャケットとひき肉半額

2005-05-03 | 日記

今日になって気が付いたけど、服が似合わない。
着慣れない服を急に着ても、何か変なのだ。やっぱGパンでいいか。
うーん、これは体型が崩れてるって事なのかな?
これからは服も考えて買わないとなぁ。

カメ子さんと待ち合わせの前に、近くのデパートで服を見るだけ見る。

「あ~このジャケットほしいな~」と値札を見ると、1万5000円?!(+_+)
(それだけあったら、何日の食費になるんだろう?)と思ってしまう。

「このジャケット、今の時期にいいですよね。」店員さんが話し掛けてくる。(え?私をこのジャケットの客だとみなして頂いてるのだろうか?)申し訳ないような嬉しいような気分になる。今の服装を見ると、どっから見ても「この店の客層じゃないだろう」と言う格好なのだが。

「こちらは今半額セールになってますよ。」
半額でも4000円のニット。肩が大きく開いている。
「これって、例えばどんな重ね着するんでしょう?」
「そうですねぇ・・タンクトップとか肩紐をちょっと出して・・」

タンクトップに肩紐出してか~やっぱ、私はおよびじゃない。><

昔はここらで服をよく見てたんだよ、これでも。
もうそれは遥か遠い昔の話。
ニット買ったら、スカートほしくなるし、似合うバッグもほしくなるし、靴はズックじゃ合わないし・・・そうなるとキリが無いと言うか何かと面倒になる。でも、「服ほしいなぁ」とまだ思えている自分を発見できて、少しだけ安心したのだった。

久しぶりに会ったカメ子さんは、ワンピースで一段と女らしく(そっか~カメ子さんは、まだまだこれから恋をする女性なんだな~)とちょっぴり羨ましく、ちょっぴり淋しくも思えたのでした。
YKさんは、カメ子さんと出会えて嬉しかったのか緊張してたのか、例のオヤジギャグは一度も出ず、「カメ子さんは頭がいい人なんだね」と(カメ子さんがトイレに立っている間に)つぶやくのでした。

お茶を飲んで私は別れたのだけど、あれからどうなったのかな??

家に帰ると、kekeさんは寝ており、また例のごとく服を脱ぎ捨て、いつものエプロンとGパン姿でスーパーで見切り品を狙うオバサンに早変わり。まるで水を得た魚のように半額ひき肉をゲット、そして牛乳はここらでは底値の別のスーパーへ繰り出すために走り出す。

やっぱり今はこんな感じ、こんなのでホッとする感じ。
どうやら1万5000円のジャケットを覗くあっちの世界と、こっちの世界は自分の中で共存する事はできないようだ。
私は徹底的に一つの世界で生きていきたい人間なのだろう。例えば浮気ができる人は、あっちの世界とこっちの世界を自由に行き来ができるんだ。私はそう言う事ができない。一つの世界でずっと同じように暮らしていきたい人間なんだ。そう言う気質と言うのか、それでずっと安心したいのだ。

でも、たまには服を見るのも楽しいものね。
明日はkekeさんのTシャツだけじゃなくて、自分の服も覗いてみようかな。

養育費を払うのがそんなに偉いのか?

2005-05-02 | 母子家庭だから思うこと

いつもの事ですが、こんな事でいちいち怒っててもしょうがないなぁ~と思うんだけど、銀行の待ち時間に読んでいた女性週刊誌の話。
「旦那が前に別れた子供に月に7万養育費を払っています。元奥さんが養育費を払えとうるさいんですが、こちらも家のローンやらで生活が苦しいのでどうにかなりませんか。(ちなみに旦那の年収は800万)」みたいな悩み相談。

それに対する(某TV番組で御馴染みの)弁護士さんの解答が、「うるさい元奥さんもアナタもどっちもどっちだね。養育費は相手の奥さんじゃなく子供に払うものでしょう。旦那さんがちゃんと払っているのは偉い!ちゃんと払っている旦那さんを誇りに思いなさい。」みたいな解答で愕然としちまいました。

養育費を催促する事って、世間様の感覚だとそんなにオ下品な事なんでしょうかね?生活が大変なら、早く再婚でもすりゃいいって事なのでしょうか?

私は離婚した当初から(kekeさんは他の男の人にはなつかないだろう)と思ってました。小学2,3年生も神経質な年頃(これから何が起こるか判らないと言うやたら不安が大きい)年頃。その時期に引越し、転校、離婚して、更に再婚って言うのは考えられなかったです。うちの子供は人見知りをする方だから、どんどん殻に閉じこもるような形になって(例えそれが離婚や再婚が原因ではなくても)行くのも怖かったり、そんな不安を打ち消すような強いきっかけも無かったのでしょう。

それから自分自身の問題。
この数日盛んに言われる「フラッシュバック」(「電車を見ると又思い出す」と言う類の)問題。誰かと信頼関係を築いて行こうとする際に、必ず節々で昔の嫌な記憶が蘇ると思うんです。最初は許されても、だんだん「又かよ」と言う状態になって行くのが予想され、その「又かよ」に脅えて堂々巡りになって行く自分が想像できると言うか・・・・ふぅ。若ければ美しい涙も、この年になるとあまり綺麗なものではないですし。

要するに、子供を抱えて再婚と言うのは、そんなに外部が想像するほど簡単な話ではないのです。
自分の伴侶を捨てて(諦めて?)子供を守ろうと思っている者から見ると(ただそこにあるのは責任感)、決まった金だけ払って、後は再婚しようが子供を作り直すそうが自由の輩なんて、ちゃんちゃら楽勝にしか見えません。そもそも新しい家族に精を出せば疚しさも吹っ飛ぶし、別れた子供は見なくて済むから悪い方には考える事も無い、過去の子供がどんな悪さをしても責任が無い。母子家庭だからと言われる事はあっても旦那が出て行ったからと言われる事は無い、世間から後ろ指も刺されない。今のまっさらな家族をきっちり養ってさえいれば、周りから自然に認められる。

しかも、「しつこい元奥さんから、あんなに養育費をせがまれても会えない子供にちゃんと払っている」と言う特権付きだとは。弁護士の先生もそう思うのか。
これがホントに一番ムカツクって言うか、養育費払うだけで、そんなに偉いのかと思うと、これ以上自分は生きているのが虚しくなります。早くこの世からサッと消えて無くなってしまいたい。お前が新しい家庭とやらでこの後育ててみるか!そんな気持になりますね、アハハハ。

それでも今月は入りました。
ありがたく感謝いたします。

YKさんとの秘密の会話

2005-05-01 | その前の会社

YKさんは心なしか、事務所に来る時間が増えたような気がする。会社に他の誰かが居る時は私達は極めて普通を装っているのだが、二人きりになると、たちまちカメ子さんの話になるのだった。(昨日の話の続きです)

ジャジャーン!
「YKさん、デジカメを持ってきたんですよ。^o^これでYKさんの写真を撮って、カメ子さんに送ろうかと思って。」
「ええ~~~!」
「会う前に写真を送っておいた方が、会った時のショックが和らぐと言うか・・・いや、何て言うんでしょうね~まぁ・・」
「sakeさん!それはいいんだよ!会った時で!失礼だなぁ、そんなに俺はヒドイ顔か?これでも自分では中の下ぐらいだと思ってるんだよ。後ろから見ればイイ男だって友達にも言われるんだぞ。喋られなければイイとか。」
「あ・・そうですよね。」

と、言いながらも(「後ろから見たらイイ男」だから、前からの写真を送っておいた方がいいのではないか)とも思ったりするのだった。

「それより、カメ子さんってどんな感じの人?」
「そうですね~、小さめで華奢で清楚な感じの人ですよ~」
「こんな俺でいいのかなぁ?」
「私もそれが一番心配なんですよ~」
「ところで、どこに行くのがいいのかなぁ~あ、本当は俺が考える事なんだけどね・・でも、カメ子さんの事を何も知らないからなぁ~居酒屋に行って・・」
「ちょっと待ってくださいよ。私は子供が帰って来るから、私が付き合えるのは昼間です。それでYKさんとカメ子さんを紹介して、夕方からはお二人でデートするなり、その場で解散するなりしてください。」
「そうか・・それじゃ、酒も飲まないしカメ子さんを車で送って、良かったら食事でも・・」
「まさかと思いますけど、送りオオカミにはくれぐれもならないように。」
「フ・・ふざけんなよ~!初対面の人にそ・・そんな事する訳ないだろう!だいたい高校からずっと男子校で、女の人に免疫が無いんだよ。」
「そうですよね。^^;どうも失礼。」

YKさんは仕事も一段落して、(この2ヶ月土日も休めなかったので)社長からしばらく代休を取るように言われている。つまり、次に私と会うのは、カメ子さんとの約束の当日なのだ。

YKさんは「○日の○時だよね」ともう一度念を押した。そして、「俺ったら再確認しちゃったりして・・アハハ」と言った。そして結婚相談所からのダイレクトメールをポイッとゴミ箱に捨てていた。
この一言で、YKさんがこの出会いをなにげに重要視しているのを感じ、プレッシャーを感じるsakeであった。