津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

好物の食べ過ぎは・・×

2013-02-14 19:54:25 | 史料

 寛永七年二月の三齋宛て忠利の書状案(356 抜粋)に、忠利の食養生の話がある。

                        我等食物之事被仰下候、すきにて給申候物をハ、事之外給申候由被聞召旨、
                        如 御諚にて御座候、左様に候へハ、後は毒ニ罷成物之由被仰下候、奉忝存
                        候、随分我等もひかへ申候様ニ仕候へ共、何と仕候而も、食物之養生難成御
                        座候而、迷惑仕候、爰元にてハ、心安儀ニ御座候間、此比ハ随分給物過不申
                        候様ニ仕候、彌如 御諚食事之養生可仕と奉存候事、此等之趣、可然様可有
                        披露候、恐々謹言

三齋の側近貴田権内(政時)に宛てられた書状であるが、権内もニッコリと笑みをもって読んだことであろう。
いつの時代も飽食はよろしくない。肥満のために城中で杖を突くことをお許しいただいた殿様もある。(お名前は伏せておく) 

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Q&A 兄鷹

2013-02-14 19:29:41 | 徒然

 ある方から「兄鷹」とはどんな鷹なのかというクエッションをいただいた。
わたしも綿考輯録とか、大日本近世史料・細川家史料を読む中で最初は意味が判らず、首をかしげたものである。

答えは「雄の鷹」である。ものの本によると「しょう」と読ませるのだともある。
兄があるから弟もあって、「弟鷹」は「雌の鷹」で「だい」と読ませるという。
「だい」「しょう」は「大」「小」であり、雌の方が雄より大きいから「だい」なのだそうな。

「兄鷹」を頂戴したとか、足を痛めたとか、随所に見られる言葉である。
鷹狩は徳川将軍家がこれを好んだため(綱吉は×)、各大名家においても好んで行われた。鷹の贈答や売買の記録も多い。
細川家の花畑邸においては、藩主の常の間の側近くに、「鷹小屋」が設けられている。 

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江戸幕府と国防

2013-02-14 17:04:52 | 書籍・読書
       江戸幕府と国防 (講談社選書メチエ)
 
                      講談社内容紹介
禁制キリシタンの密入国、傍若無人の密貿易船、そして黒船──打ち払っても打ち払ってもやってくる外国船。
「天下太平」の常識を覆し、幕府開設当初からつねに異国船への対応に悩まされていた江戸時代の実状を、綿密な実地史料を基に活写する。
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