![]() |
豊臣秀頼 (歴史文化ライブラリー) |
福田千鶴 | |
吉川弘文館 |
この本の所在は前々から承知していた。今般吉川弘文社の「本郷」の記事「豊臣秀頼の実像」からを読み、没後400年の節目の年にこのような本が出るのも時の要請であろうか、読まずばなるまいと思ったことである。
あわせて大坂の陣にかかわるいろいろな本が登場するのを楽しみにしている。
![]() |
豊臣秀頼 (歴史文化ライブラリー) |
福田千鶴 | |
吉川弘文館 |
この本の所在は前々から承知していた。今般吉川弘文社の「本郷」の記事「豊臣秀頼の実像」からを読み、没後400年の節目の年にこのような本が出るのも時の要請であろうか、読まずばなるまいと思ったことである。
あわせて大坂の陣にかかわるいろいろな本が登場するのを楽しみにしている。
私は現在、吉村昭の「史実を歩く」を読んでいる。氏の作品、『破獄』『長英逃亡』『海の祭礼』『桜田門外ノ変』『ニコライ遭難』『生麦事件』『遠い日の戦争』『天狗争乱』などについて、綿密な取材や折々のエピソード・裏話など興味が尽きない。
『桜田門外ノ変』についてはただひたすらに水戸側からの視点を崩さず、脱藩士関鉄之助を主人公として追い続けている。
深く重苦しい思いを以て読了したことを覚えている。
氏は事件の日の現場の模様を、杵築藩の資料から引用されている。
杵築藩は現在の警視庁のあたりにあり、藩士は長屋の窓から事件の顛末を目撃して記録した。
此の書状の原本は失われたとされるが、その写しとするものが上記写真の書状である。
わたしはその写しを頂戴したが、改めてこの一文に触れると事件の凄惨さに身が振るう思いである。