熊本県内においては熊本市の稲荷山古墳やあさぎり町免田の才園古墳などから、杏葉などを含む見事な馬具類が出土しており、これが熊本博物館に収蔵されている。私は家紋の「杏葉紋」と馬具である「杏葉」にどのようなつながりが有るのか、いささかの興味を持っていた。
そのことをこのブログに書き込んだところだが、図書館でもなかなか資料に出会えずにいたところ、ブログをご覧頂いた熊本博物館の学芸員・美濃口紀子さまから思いがけず、この冊子や「才園古墳」出土の遺物研究の論考が掲載された「人類史研究・第11号」をご恵贈いただいた。
たかだか歴史好きの市井の爺にこのようなご好意をたまわり、大なる感謝を申し上げたい。
実は少々時間が経過しているのだが、スキンが出来ない状態が1週間ほどつづき、ご紹介が遅れてしまった。お詫び申し上げここにご紹介申し上げる。
細川家では松井(長岡)・米田(長岡)・有吉の世襲三家老家を三卿と呼んでいる。その御三卿の家紋である。
■筆頭家老松井家
「竹の節丸に九枚笹紋」と私は勝手に呼んでいるが正式な名称は判らない。
■二番家老米田家
ご存知「釘抜き紋」紋である。
■三番家老有吉家
残念ながら表示できない。「四つ目紋」である。
有吉家は佐々木流であり、佐々木流は「四つ目結い紋」だが、有吉家は「田の字」を隅立てした様な形で、ご当主によると
「四つ目紋」と呼んでおられるという。WEB上で簡単に見つかるかと思ったがどうしても見つからず大変以外であった。
所蔵している「家紋の辞典」でも見受けない。有吉家系図に書かれているものを後日スキャンしてご紹介したい。