アダム・レーン『Oh Freedom』(CIMP、2009年)を聴く。
Adam Lane (b)
Avram Fefer (ts)
Roy Campbell (tp, flh)
Vijay Anderson (ds)
テナーのアヴラム・フィーファーは同じアダム・レーンの『Full Throttle Orchestra』でも吹いていたが、何しろ大編成なのでその音を意識していなかった。あらためて小コンボで聴いてみると、乾いた音色でテナーの臭みもあって、好みである。かれとロイ・キャンベルとが熱気を前面に押し出してくる感じで、「Go Down Moses」や「Cotton Eyed Joe」などのトラディッショナルをひたすらに吹いている。
アダム・レーンのベースが聴きたくて入手した盤なのだが、半分は、カンフーのようにトリッキーに弾きこなしているサウンドを想像していた。実際には、昔からのアメリカの曲をそのように演奏することはしないのだろう。それでもあらゆるところでベースをぶんぶん弾いていて、音楽をかなり力強くドライヴしている。いや、「Oh Freedom」なんて十二分にアクロバティックか・・・。ベースに耳を貼り付けて聴けば気分は列車、馬、大陸。
●参照
アダム・レーン『Full Throttle Orchestra』(2012年)
アダム・レーン『Absolute Horizon』(2010年)
4 Corners『Alive in Lisbon』(2007年)(アダム・レーン参加)