日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
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2010年4月4日 有難きご近所づきあい

2010-04-10 06:33:43 | ノンジャンル
 今の所にかれこれ20年棲んでいるが、ご近所づきあいは無いに等しい。そりゃそうだろう、アパート暮らしで平日は仕事で不在、休日は旅行で不在(笑)。

 ただ、何でだか近所の小さな工場のご主人は数少ない知り合い。アパートの前でクルマ磨いてて話しかけられたのがきっかけだったように思うけど。

 最近そのご主人が、親戚が家庭菜園を始めただかで、休みの日に車庫で野菜を並べるようになった。滅多に居ないんで買う機会もないのだけど今回はたまたまお世話になって…おばぁちゃんも出てたんだけど着物を着てらっしゃる。ふと思い出して、ウチの古びた「どてら」の補修(って言わないか、着物の場合なんて言うの?)が出来るお店を知らないかと訊ねたら何と、ご自身で毎年着物を仕立て直してらっしゃるそうで「持っておいで!」と。有難いことです。ちゃんとした着物じゃないんで儲からないのか、やってくれるトコなくて困ってたのだ。

 おばぁちゃん、御歳80歳は越えてらっしゃると思われるが、ハイハイとお持ちしたウチのバァチャンの形見の布(大島紬らしいんだが)で仕立てた「どてら」を見て色々と案を練り、秋までにはきちんと直して下さるとお預かり頂いた。約20年ほど着てるものなんだけど、「ここでキチンとすればまた20年は着られるよ」って。息子さん(工場のご主人)も同じような「どてら」を着ていて(こちらは江戸小紋だ)、それは直しては直しては、約40年着られているんだって!
 
 日本の着物って元々そういうサイクルで回っていたんだよね。3Rなんて何を今さら言ってんだって感じで。秋の仕上がりが楽しみです。これでまだ当分、僕を可愛がってくれたバァチャンを忘れずにすみそうだ(でも夏の間は忘れてる…)。

 あ、ちなみに「どてら」は「褞袍」と書くそうで、一般的には「丹前」の方が通りが良いのだけど、なぜか我が家では「どてら」なのです。
コメント (2)
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