日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
お気軽にコメント下さい。

【本】川端裕人著 「クジラを捕って、考えた」(徳間文庫)

2010-04-21 06:52:16 | 本・映画・展覧会
 先日も調査捕鯨船にシ・シェパードの連中がちょっかい出す事件があって、それに関連して「エコ・テロリズム」って本を読んだけど、本書はその少し前に偶然入手していたもの。刊行順であればこちらを先に読んでおくべきだったのだが、まぁ良い。

 調査捕鯨って何だ?これだけ叩かれていながらまだ必要なのか?と言う素朴な疑問に対しこの本は見事に答えてくれる。「調査」ってどんなことをやってるのか?どうやってるのか?どんな人たちがやってるのか?そんな所からスタートする本書はとてもとっつき易い。それは著者自身が「シロート」だから書けるのかもしれない。

 そして著者みずから乗り込んだ調査捕鯨母船「日進丸」はいよいよ調査捕鯨を開始する。ここでも調査捕鯨のやり方、捕鯨の仕方、捕った後のことが解説され有難い。

 さて問題の「捕鯨は是か非か」について、著者自身答を出していない。どちらの言い分にも理があると言い困惑する様子は「ハッキリせい!」と言う気を削ぐ(笑)。まぁ自分もそうなんだけどさぁ。

 新しい本ではない。この当時、積極的な妨害活動をしていた(そして日本で一躍有名になった)グリーン・ピースの立場を今はシー・シェパードが代わっている。団体は代わろうが連中の立ち位置は変わってないだろうし、世界的な流れから言えば取材&刊行当時より日本の置かれている立場は悪くなっている気がする。

 捕鯨の良し悪しはさておき、無駄なエネルギー(資源)を使いまくり大量の食材をムダにしてついでに戦争しまくってる連中に環境問題で非難されたくはない、どのツラ下げて言ってんだと言うのが私のスタンスです。日本を非難する以前に自分の国をどうにかしろよってーの全く!

 2010年4月17日 自宅にて読了
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする