日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
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2010年4月14日 僕はここにいる

2010-04-18 19:12:30 | ノンジャンル
 日曜から具合が悪くなった喉のため、ずっと声を出さずにいること3日。少し前に「1日も話さないことなんて…」と書きましたが、正にそれ。スーパーで食材を買い込んで自炊すれば他人と話すことはない。
この3日間で話したのは僅か4、5フレーズか?

 さすがに3日も休めず会社に行ったのは良いが…口が利けなくなってしまった!口を動かそうとすると「うーうー」ってオイ!まじかよ!しばらくモゴモゴやってて辛うじて、囁くようなカスレ声が出たけど。口がうまく動かないです。退化しちゃった?

 こんな様子だと休んだのを咎める人もなく(少なくとも表面的にはネ)やはり会話が「一方通行」になっちゃうのはイヤなのか話しかけて来る人もなく、実に静かに1日が過ぎて行った…さて、こんなプチ失語症状態はいつまで続くのでしょうか?たぶん喉の痛みが引くまで。今週一杯はムリかな。


 おもしろかったのは、口から言葉が出てこないと分かった時の自分の反応。もちろん「ええっ!?」とは思ったんだけど、次の瞬間に社内で転属先あるかな、いやこれを機会に聾唖関係の新しい世界に飛び込んでみようか、まずは手話を覚えて…と環境が変わる(かも知れない)ことに期待しちゃったよ。我ながら不謹慎だなぁ。ま、転んでもタダでは起きないと言うか…

 しかし喋れないと緊急時脱出の手助けができないと見做され、Exit Rowは割当てて貰えなくなるのかなぁとか、そんな余計なコト考えるオレって人生ナメきってるとしか思えない。
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【本】フロイト著・中山元訳 「人はなぜ戦争をするのか ~エロスとタナトス」(光文社古典新訳文庫)

2010-04-18 08:23:18 | 本・映画・展覧会
 JALに乗ると機内誌で毎号、何冊かの本を紹介している。その全てではないが、短評を読んで引っ掛かったものは読んでみようとしている。殆どが図書館にある、今まで何十年もこんな便利な公共サービスを素通りしてきたなんて…

 あのフロイトである。夢判断しか知らないよね?(自分だけ?)そのフロイトがアインシュタインと書簡交換なんてやっていたとは!文庫本で30ページ弱のこの文章から、夢判断のヒトと認めるのは難しいかもしれない。

 が、その後に収録されている原稿(必ずしも発表年次順ではない点に注目)を読めば、巻頭の書簡に続く著者の一連の考察が理解できる(気がする)。一番古いものと新しいものとでは実に20年ほども差があり、本書を読みながら読者はフロイトの20年をダイジェストで追うことができる。

 それにしても、彼の考察の何と陳腐化していないことか。某帝国を始めとする好戦国の、経済以外での「人々を戦争に駆り立てるもの」については、きっと現代の新聞に発表してもさしたる違和感なく受け容れられるのではないか(と思えるのは自分が心理学・精神医学の門外漢だからかもしれない)。

 そしてもう1つ、本書で特に興味深い章は「喪とメランコリー」。ここでフロイトが触れる「喪と鬱病の違い」は考えたこともなかった比較であり、読めば何だか納得。これも現代の学問からすれば一概には肯定できないのだろうが、1つの見識には成り得ると思えた。

 講義の原稿をまとめた後2節は難解。本編を理解してこそのフロイトかもしれないが、今回は顔合わせ程度で勘弁していただくことにした。

 2010年4月12日 自宅にて読了
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