日々のつれづれ(5代目)

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【写真展】西宮大策「hi mi tsu ki chi」

2011-02-02 06:44:43 | 本・映画・展覧会
 「ひみつきち」~最近ごく一部では「きみつひち」とも言うらしい(^^)~という言葉の響きはイイ。やはり思い出すのは学校帰りに、帰宅してから遊んでいた小学生の頃。

 本展では、色々なタイプの「ひみつきち」の写真が掲げられている。1カ所あたり3点ほど、遠景からアプローチ、そしてクローズアップ。あと、その「きち」の製作者である子供たちのひとこと。意外にもクスリとさせられてしまう無邪気なものはなくて、なんか大人びてると言うか可愛げがないと言うか…これが今時の子供なのかと考えてしまうセリフが並ぶ。

 その一方で、写真は「昔も今も大して変わらないナ」と思わせる。解説原稿にもあったが、ただダンボールを乗せただけの屋根とか、もう少し周囲を設えたらどうだと言いたくなるような空間とか、「たからもの」と言うのはチャチいおもちゃとか。創造力はあまり変わっていないように窺えるのは、喜ぶべきことか悲しむべきことか。

 造成中の住宅地の段差を利用し、ドラム缶を柱にベニヤ板を渡した「基地」は造りこそしっかりしてたけど目立っちゃって(そりゃ造成地だもの)「ひみつ感」は無かったよなぁ。竹林の中の「基地」は隠れ家感こそ満点だったけどじめじめしてて陰気だったなぁ。それにあそこで事故にでもあったら、当分発見されなかったんじゃないか?なんて幾つかの「基地」のことを思い出しながら会場を出た。

 2011年1月30日 新宿・ペンタックススクエアにて鑑賞
コメント
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