「ひとり旅」にはメリットもあればデメリットもある、と言う認識は間違っていないと思う。だが何がメリットで何をデメリットとするか、については人それぞれで意見を異にすると思う。本書は、ひとり旅を楽しむ上での心掛けと具体的な幾つかの手法、それに著者自身の旅の例を挙げ、ひとり旅の愉しさを説いている。
当然、共感できる部分とそうでない部分がある。もちろんそれは本書に限らず、「旅のテクニック」を説く本すべてに対して言えることで、たとえ自分が気に入らない部分があるからと言ってその本が駄本だと言うことにはならない。
本書でちょっと気になったのは著者が50代だからだろうか、ポーズをつけたがってる点。例えば年齢相応にみっともなくない恰好をしようとかなら分かるが、職業詐称とも言える「なりきり」で入った店での会話を楽しもうとか、それはちょっと違うんじゃないかと言いたくなる。
とは言え街歩きや旨い物めぐりを旅の目的とする著者のスタイルはごくごく一般的であり、列車や飛行機やユースホステルに拘ってプランを作る誰かさんのアプローチより遥かに理解し易いし参考になる点も多いと思われる。旅のスタイルについて考えてみたいと思う人は一読しても良い、そのうえで「自分は自分」であれば良いのだから。
2011年2月10日 通勤電車車中にて読了
当然、共感できる部分とそうでない部分がある。もちろんそれは本書に限らず、「旅のテクニック」を説く本すべてに対して言えることで、たとえ自分が気に入らない部分があるからと言ってその本が駄本だと言うことにはならない。
本書でちょっと気になったのは著者が50代だからだろうか、ポーズをつけたがってる点。例えば年齢相応にみっともなくない恰好をしようとかなら分かるが、職業詐称とも言える「なりきり」で入った店での会話を楽しもうとか、それはちょっと違うんじゃないかと言いたくなる。
とは言え街歩きや旨い物めぐりを旅の目的とする著者のスタイルはごくごく一般的であり、列車や飛行機やユースホステルに拘ってプランを作る誰かさんのアプローチより遥かに理解し易いし参考になる点も多いと思われる。旅のスタイルについて考えてみたいと思う人は一読しても良い、そのうえで「自分は自分」であれば良いのだから。
2011年2月10日 通勤電車車中にて読了