日々のつれづれ(5代目)

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【映画】利休に尋ねよ

2014-01-06 20:50:58 | 本・映画・展覧会
 お茶を嗜む方ならもちろん、そうでなくとも一般に千利休と言えば「茶の湯界を統一し型として世間に知らしめた立役者」と言う印象をお持ちなのではないだろうか。だが自分の場合、どこでどんな情報がインプットされたのか「(豊臣)秀吉に取り入り己の権威化を成し遂げた人」と言う印象。もちろん、実際に「茶聖」としての功績は大層なものだし、最後には秀吉に切腹を命じられると言う不幸な最期を遂げたのであるが…。

 映画は市川海老蔵の主演。若き日のやんちゃぶりと、ある出来事のあとの抑えた振舞いを好対照に演じている。しかし、何かしっくり来なかったのは、本作を見るとまだまだこれからと言う歳で不本意な切腹をさせられたかに思えるが、調べてみると実際に亡くなったのは70歳代。もちろん海老蔵のせいではなく演出のせい。全てが史実通りである必要はないが、判明している史実とあまりに異なるのもねぇ。

 それにしても「私が美しいと認めたものが美しいのでございます」みたいな台詞、やはり鼻持ちならない。このエピソードもどこかで読んだことがあり、そういうこともあって利休と言う人物、或いは千家と言う流れ、はては茶道と言うものが好きになれないのかもしれないな。どこかのお寺などで「お茶、菓子つき500円」なんてのを味わうくらいなら良いのだけどな~。

 2013年12月18日 川崎チネチッタにて
コメント (2)
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