単なる写真撮影に留まらず、カメラ以外のパーツを用いてカメラの原理による「像の表現」も再現した展覧会。全般的に、写真としてはこれといってピンと来るもの無し。
その、レンズとピントグラスの組合せによる像の表現をした「Camera Lucida」だが、何でこのような「再現実験」をするのか、それが原点だと主張することに意味があるのか、首を傾げてしまう。
同じ実験でも、ナイフエッジ45°直角プリズム(って解説にあるんですけど、何のことだか分りますか?)を利用した「mirror type K2」は、技術的に興味深かった。が、それが作者の功績なのかと考えると違う気もする。
「frost frame/Europe 1987」は写真そのものより曇りガラス状の額装に重きを置いているように感じられた。作品の質とは全く関係がないが、ここに納められた写真のうち地下駐車場で撮られたものに、OPEL KADETT-C(ウチのジェミニの原型車)の2ドアセダンとハッチバック(City)の2台が写っていて嬉しかった。どちらも日本では見られない形状なのだ。
「Topograph」はラインスキャンカメラってのを使って撮影したそうだが、遠近感が崩れた作品となり見ていて収まりの悪いのが気になって落ち着かない。ちょっと昔の日本画のよう。
…と言うわけで、意欲的に活動した人なのだろうけど自分には合わないなと思ったのでした。どれだけ見ても、こういうのを受け容れられるようにはならないものだなぁ。
2014年1月9日 恵比寿・東京都写真美術館にて
その、レンズとピントグラスの組合せによる像の表現をした「Camera Lucida」だが、何でこのような「再現実験」をするのか、それが原点だと主張することに意味があるのか、首を傾げてしまう。
同じ実験でも、ナイフエッジ45°直角プリズム(って解説にあるんですけど、何のことだか分りますか?)を利用した「mirror type K2」は、技術的に興味深かった。が、それが作者の功績なのかと考えると違う気もする。
「frost frame/Europe 1987」は写真そのものより曇りガラス状の額装に重きを置いているように感じられた。作品の質とは全く関係がないが、ここに納められた写真のうち地下駐車場で撮られたものに、OPEL KADETT-C(ウチのジェミニの原型車)の2ドアセダンとハッチバック(City)の2台が写っていて嬉しかった。どちらも日本では見られない形状なのだ。
「Topograph」はラインスキャンカメラってのを使って撮影したそうだが、遠近感が崩れた作品となり見ていて収まりの悪いのが気になって落ち着かない。ちょっと昔の日本画のよう。
…と言うわけで、意欲的に活動した人なのだろうけど自分には合わないなと思ったのでした。どれだけ見ても、こういうのを受け容れられるようにはならないものだなぁ。
2014年1月9日 恵比寿・東京都写真美術館にて