南極探検に出かけて消息を絶ったイギリスの船と、その乗組員の2年におよぶ闘いぶりを描いた大作。フィクションではなくドキュメントだが、事実は小説より奇なり。
何より凄く素晴らしいのは、乗組員全員が生還したこと。一人ひとりの体力や気力という資質が大きいとは言え、数十人のチームを励まし、叱咤し、率いてきた船長のリーダーシップとはどのようなものか、注目してしまうのは自然だろう?カリスマなのか、協調型なのか。こういう極限状態ではどういうリーダー(の振舞い)が効果的なのか。若いうちなら壮大な冒険小説として読めばそれで済むかもしれないが、ある程度歳をとった読者であればその点にも着目すべき。
蛇足になってしまうのかもしれないが、これほど過酷な2年間を過ごした乗組員たちのその後も知りたいと思ってはいけないだろうか?船長シャクルトンはその後も南極探検を続け、現地で没した。そもそも本書を読んだのは、南極旅行について調べていて南極に彼の墓碑があることから足跡を辿っていて知ったのだ。それほどまでに魅力的な土地なのか、行ってみたいものだ。
2015年8月20日 JL614便(長崎→東京)機中にて読了
何より凄く素晴らしいのは、乗組員全員が生還したこと。一人ひとりの体力や気力という資質が大きいとは言え、数十人のチームを励まし、叱咤し、率いてきた船長のリーダーシップとはどのようなものか、注目してしまうのは自然だろう?カリスマなのか、協調型なのか。こういう極限状態ではどういうリーダー(の振舞い)が効果的なのか。若いうちなら壮大な冒険小説として読めばそれで済むかもしれないが、ある程度歳をとった読者であればその点にも着目すべき。
蛇足になってしまうのかもしれないが、これほど過酷な2年間を過ごした乗組員たちのその後も知りたいと思ってはいけないだろうか?船長シャクルトンはその後も南極探検を続け、現地で没した。そもそも本書を読んだのは、南極旅行について調べていて南極に彼の墓碑があることから足跡を辿っていて知ったのだ。それほどまでに魅力的な土地なのか、行ってみたいものだ。
2015年8月20日 JL614便(長崎→東京)機中にて読了