失われた植生を元通りに、いや違うその土地の生態系あるままに復元することに生涯を費やしている宮脇昭博士の物語。似たような話では鳥取大学の故遠山正瑛教授もいたっけ。
物語を読むだけで疲れる人である。確固たる信念を持ち、誹謗中傷・悪口雑言は馬耳東風。沢田マンションと言い、やはり非凡な業績を残す人は非凡な行動をするものなのか。真似しようとも思わないし、近くで薫陶を受けたいとも思わない。仮に自分が若かったとしても共感しなかったろうなぁ。そこが自分の凡才ぶり。
こういうセンセイが居るから守られた緑が数多くあるし、それに比べ世間一般の学者センセイたちは何をやっているのか、植木屋や林業家も所詮は生活のためで心底緑を愛しているわけでは無さそうに見えてくるのが残念だがそれが現実か。
この手の本の欠点は、主人公の人格的欠点を(控えめに)描くことはあっても主たる功績の負の側面を追及しない点だと思う。完全無欠の人間はロックンローラー以外いないのは当然として、その行動だって省みれば批評されてしかるべきことがあってもおかしくないのだが。そういう部分も知りたいと思うのは凡才の僻みだろうか?
2015年9月1日 自宅にて読了
物語を読むだけで疲れる人である。確固たる信念を持ち、誹謗中傷・悪口雑言は馬耳東風。沢田マンションと言い、やはり非凡な業績を残す人は非凡な行動をするものなのか。真似しようとも思わないし、近くで薫陶を受けたいとも思わない。仮に自分が若かったとしても共感しなかったろうなぁ。そこが自分の凡才ぶり。
こういうセンセイが居るから守られた緑が数多くあるし、それに比べ世間一般の学者センセイたちは何をやっているのか、植木屋や林業家も所詮は生活のためで心底緑を愛しているわけでは無さそうに見えてくるのが残念だがそれが現実か。
この手の本の欠点は、主人公の人格的欠点を(控えめに)描くことはあっても主たる功績の負の側面を追及しない点だと思う。完全無欠の人間はロックンローラー以外いないのは当然として、その行動だって省みれば批評されてしかるべきことがあってもおかしくないのだが。そういう部分も知りたいと思うのは凡才の僻みだろうか?
2015年9月1日 自宅にて読了