過激なイメージのある著者だが、本作を読むとだいぶん印象が変わった。本作はいろいろ童話15作をベースに現代社会を風刺した作品。
見事なオチと喝采した作品もあれば、イマイチ切れ味悪くこじつけ感のある作品もある。とは言え、よく童話のストーリーに乗せて現代社会の問題を斬ったものだと、その構成手法に感心する。たぶん斬ったと言うのは大仰で、著者自身もそう評されることを好まない気がする。自分が気になったことを呟いただけなんだよ、と。
声高にアンチテーゼを掲げるのでなく、じわじわと効いてくる静かな批評は恐ろしいものだ。
2015年8月18日 通勤電車車中にて読了
見事なオチと喝采した作品もあれば、イマイチ切れ味悪くこじつけ感のある作品もある。とは言え、よく童話のストーリーに乗せて現代社会の問題を斬ったものだと、その構成手法に感心する。たぶん斬ったと言うのは大仰で、著者自身もそう評されることを好まない気がする。自分が気になったことを呟いただけなんだよ、と。
声高にアンチテーゼを掲げるのでなく、じわじわと効いてくる静かな批評は恐ろしいものだ。
2015年8月18日 通勤電車車中にて読了