日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
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【本】石川教張著 「人間日蓮」(人物文庫)

2015-09-05 07:24:35 | 本・映画・展覧会
 知り合いから頂いた本の山の中にあったが、分厚い上下巻で仏教用語も多く、また法問の問答など考えながら読み進めたため、少々手間取った。

 「どの教えを信じるか」と言う問いに答えられる人は、全ての教えに通暁していなければならないはずだ。痛烈に他の宗派を否定した日蓮に果たしてその資格があったのか、読みながらずっと考えていた。確かにその生涯は孤高の輝きを持ち、かなり胡散臭いエピソードはあるにせよ相当の高僧であったことは疑いないのだけれど。

 その歯に衣着せぬ峻烈なる舌鋒、マゾヒストではないかと思える暮らしぶりは、感銘を通り越して面倒なヒトだなぁと思ってしまうのだった。

 ところで日蓮は空海(弘法大師)をも痛烈に批判していたのであるから、法華宗信者とくに創価学会信者は「四国八十八箇所巡礼」などしないんでしょうね?SGI憲章第7項には「7.SGIは仏法の寛容の精神を根本に、他の宗教を尊重して、人類の基本的問題について対話し、その解決のために協力していく。」とありますが、尊重はしても巡礼って帰依することな気がするのでダメなんだろうな~。でも恐らくは仏教徒以外の海外からの巡礼者も居ますよね?ま、私は信者ではないので気にしませんが。

 2015年8月26日 出張帰りの新幹線車中にて読了
コメント
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