4作シリーズの3作目。けっこう勢い良く読める本なので、義務感で読むことにならず良かった。
前作でせっかく幻の試作機「ネオ・ゼロ(FSX-90)」が登場したと思ったら万事ハッピーエンドにはならず最後には空中戦で被弾+燃料切れで墜落してしまった。あまり主人公が取っ替え引っ換え色々な機体に搭乗するゲーム的作品には付き合いたくないなと思いつつ本書のページを繰る。登場した機体は「ネオ・ゼロ」を発展させたV/STOL機、XFV-14「スーパー・ゼロ」。ハリアーより一回り大きく数段強い戦闘機。離発着機能とステルス性能を盛り込んだ辺り、機体に対する時代の要求を作中で反映させたと言える。実際の期待で言うとF-22が近いのかね(執筆された時代F-35は登場していない筈)。
主人公以外の登場人物も2/3くらいはお馴染みの顔ぶれ。本作でもう一つ目新しいのは人の脳の信号化と機械との融合をストーリーに持ち込んだ点。実用化寸前のこのシステムを作戦に有効に使いたい軍の指導者と、倫理面から軍事利用には反対する開発者たる科学者。戦闘以外にも善悪の葛藤が本作では強く表現されている。そして結果は、本作の根本である「戦闘機パイロットとは」という話に収斂するのだが。
主人公のスーパーヒーロー的活躍は勝手に頑張って貰うとして(笑)、相変わらずの様々な思惑、謀略、それと対照的な愛情が興味深い作品だった。
2017年8月21日 通勤電車車中にて読了
前作でせっかく幻の試作機「ネオ・ゼロ(FSX-90)」が登場したと思ったら万事ハッピーエンドにはならず最後には空中戦で被弾+燃料切れで墜落してしまった。あまり主人公が取っ替え引っ換え色々な機体に搭乗するゲーム的作品には付き合いたくないなと思いつつ本書のページを繰る。登場した機体は「ネオ・ゼロ」を発展させたV/STOL機、XFV-14「スーパー・ゼロ」。ハリアーより一回り大きく数段強い戦闘機。離発着機能とステルス性能を盛り込んだ辺り、機体に対する時代の要求を作中で反映させたと言える。実際の期待で言うとF-22が近いのかね(執筆された時代F-35は登場していない筈)。
主人公以外の登場人物も2/3くらいはお馴染みの顔ぶれ。本作でもう一つ目新しいのは人の脳の信号化と機械との融合をストーリーに持ち込んだ点。実用化寸前のこのシステムを作戦に有効に使いたい軍の指導者と、倫理面から軍事利用には反対する開発者たる科学者。戦闘以外にも善悪の葛藤が本作では強く表現されている。そして結果は、本作の根本である「戦闘機パイロットとは」という話に収斂するのだが。
主人公のスーパーヒーロー的活躍は勝手に頑張って貰うとして(笑)、相変わらずの様々な思惑、謀略、それと対照的な愛情が興味深い作品だった。
2017年8月21日 通勤電車車中にて読了