少し前に道路関連の本を読んだが、その著者による廃道探索の本。
著者のスタイルは基本的にマウンテンバイク、そして藪が出てきたりした場合は途中から歩く。藪漕ぎだけでなく土砂崩れの法(のり)面にトラバースとかもする羽目になる。そうした現地探訪記だけでも面白いのだが、明治あたりの古地図まで遡り、現在の地形図との道路照合を行ったり、その地で刊行されたローカルな文書をあたって由来を調べたり、相当の手間を掛けていることが素晴らしい。単に旧道を走ってみましたなんてレベルではなくい。
単に走るだけでなく、道路の開設の由緒を辿り、当時の交易ルートや産業といった背景を知った上での探索は、民俗学のフィールドワークの一種と言えるのではないか。著者はもはや、研究者と読んで差し支えないだろう。
2018年9月25日 通勤電車にて読了
著者のスタイルは基本的にマウンテンバイク、そして藪が出てきたりした場合は途中から歩く。藪漕ぎだけでなく土砂崩れの法(のり)面にトラバースとかもする羽目になる。そうした現地探訪記だけでも面白いのだが、明治あたりの古地図まで遡り、現在の地形図との道路照合を行ったり、その地で刊行されたローカルな文書をあたって由来を調べたり、相当の手間を掛けていることが素晴らしい。単に旧道を走ってみましたなんてレベルではなくい。
単に走るだけでなく、道路の開設の由緒を辿り、当時の交易ルートや産業といった背景を知った上での探索は、民俗学のフィールドワークの一種と言えるのではないか。著者はもはや、研究者と読んで差し支えないだろう。
2018年9月25日 通勤電車にて読了