ユニバーサル・サービスと言う用語があまり広く知れ渡っているとは思わないが、その概念は広く共有されているのではないかと思う。都会だろうが田舎だろうが等しくサービスを受けられること、費用に格差のないこと。例えば交通機関などは、提供範囲にも費用(運賃)にも地域差がある。大して本書が取り上げる通信にはない。
本書は電電公社の民営化前後に書かれたものであり、その後のインターネット(データ通信時代)や移動体通信の著しい伸長は完璧に反映されていない。が、そうした社会の到来については言及されている。
途中むずかしい費用計算理論など出てきて総ての内容を理解するのは骨だが、サービス提供のベースとなる概念部分だけでも読む価値がある。同時に、電話および電信(今ならデータか)事業に目をつけ発展させてきた先人たちの野心が伺えるのも興味深い。
普段の生活に関わるアイテムにこんなバックグラウンドがあったと知って生活が変わるわけではないが、この分野の仕事をしてきた自分にとっては記憶を呼び戻されるような部分があった。
2018年10月7日 自宅にて読了
本書は電電公社の民営化前後に書かれたものであり、その後のインターネット(データ通信時代)や移動体通信の著しい伸長は完璧に反映されていない。が、そうした社会の到来については言及されている。
途中むずかしい費用計算理論など出てきて総ての内容を理解するのは骨だが、サービス提供のベースとなる概念部分だけでも読む価値がある。同時に、電話および電信(今ならデータか)事業に目をつけ発展させてきた先人たちの野心が伺えるのも興味深い。
普段の生活に関わるアイテムにこんなバックグラウンドがあったと知って生活が変わるわけではないが、この分野の仕事をしてきた自分にとっては記憶を呼び戻されるような部分があった。
2018年10月7日 自宅にて読了