ヘディンの西域探検記の流れから、本書を読み直してみた…と書くのは誤り、そう言えば中学時代に読み始めて挫折したことを思いだした。厚い本だが短編集なので読みにくいことはない。たぶん、地名とか登場人物とかが慣れない漢名であること、現在より世界の地理の疎く舞台をイメージできなかったことが原因ではないか。約40年ぶりに雪辱戦だ。
題作「楼蘭」はまさにヘデインの探検記がベースとなっているよう。そして「さまよえる湖」は本書でもさまよう、と言うか逃げてゆく。同様に西域の探検記、それに人生を賭けた男の物語とシリーズのように続く。舞台が日本の作品は場違いな印象を受け、西域系のダイナミックな物語と比べると凡庸に見えてしまう(が、勿論そうではない)。
例えば同じ砂漠でもサハラやナミブ、或いはサウジアラビアのと比べて。或いは現在でも人のあまり入らないアマゾン奥地と比べて。何故だか西域=シルクロード辺りは行ってみたい感が強い。距離的に近いからというだけではない不思議な磁力を持っているように思える。
2018年9月27日 通勤電車にて読了
題作「楼蘭」はまさにヘデインの探検記がベースとなっているよう。そして「さまよえる湖」は本書でもさまよう、と言うか逃げてゆく。同様に西域の探検記、それに人生を賭けた男の物語とシリーズのように続く。舞台が日本の作品は場違いな印象を受け、西域系のダイナミックな物語と比べると凡庸に見えてしまう(が、勿論そうではない)。
例えば同じ砂漠でもサハラやナミブ、或いはサウジアラビアのと比べて。或いは現在でも人のあまり入らないアマゾン奥地と比べて。何故だか西域=シルクロード辺りは行ってみたい感が強い。距離的に近いからというだけではない不思議な磁力を持っているように思える。
2018年9月27日 通勤電車にて読了