日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
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【本】服部文祥著 「サバイバル!―人はズルなしで生きられるのか」(ちくま新書) 

2018-10-15 20:19:03 | 本・映画・展覧会
 いわゆる「登山の心得」と逆行するような、「なるべくモノを持たず自給自足、自分の力で登る」ことをモットーとする著者の山行記およびそうした行動のアイテム紹介。マジメな登山家が読んだら眉をひそめること間違いなしだし、自己責任と言っても遭難すれば人に迷惑かけないワケがないと言ってしまえばそれまで。以下、文中より。

「自分が生き物として持っている力だけで山に登れるのか」
「持っていくと決めた装備は、躊躇なく手に入る最高のものを携行する」
「サバイバル登山とは過去への回帰ではなく、自分の力で山に登る最新登山なのである(中略)サバイバル登山が否定するのは、現代文明の中でも人の能力を否定するものであり、人の能力を発揮させる部分に関しては、敬意を持って受け入れている」

 著者は装備ゼロとか、昔のものは使わないとか「原理主義者」ではなく合理的な面を持ち合わせている。山に入るときは公共交通機関のみでアプローチすると言うルールも持っている。何をどこまで使うか、世の中の決まりごとなどなく、本人が厳格に自己のモットーに従うのならそれで良いだろう。

 勇気や信念だけで登れるほど山は優しくない。ルートを見つけたり、野営をしたり、食物を採取し調理する技術が伴ってこそ行動が成立する。簡単に批判できるものでは決してないと思う。

 2018年10月4日 通勤電車にて読了
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(コンサート) 小椋 佳

2018-10-15 06:34:50 | 音楽、ギター、カラオケ
 川崎のクラブチッタ30周年記念イベント、なんだかあの場所には似つかわしくない人選な気がするのだけど(^^;)…この人を知ったのはまだ第一勧銀の行員と二足のワラジでいらっしゃった頃。調べてみると40年以上前のこと。マジかーっ!

 そんな小椋佳(おぐら けい)さんは拓郎や陽水より更にチョイ年上、あと数ヶ月で後期高齢者(本人談)。ご健在なうちに一度は聞いておきたいと思い行きました。予想通り会場はジジババが殆ど。

・しおさいの詩(小椋佳)
・りんご追分(美空ひばり)
・りんご村から(三橋美智也)
・The Rose Tatoo/バラの刺青(Perry Como)
・Tennessee Waltz/テネシーワルツ(Patti Page)
・南国土佐を後にして( ペギー葉山)
・黒い花びら(水原弘)
・あなたのすべてを(佐々木勉)
・空に星があるように(荒木一郎)
・青春時代(森田公一とトップギャラン)
・さらば青春(小椋佳)
・いっそセレナーデ(井上陽水)
・白い一日(小椋佳)
・俺たちの旅(小椋佳)
・シクラメンのかほり(小椋佳)
・遠くで汽笛を聞きながら(アリス)
(ゲスト・堀内孝雄と交替)
・愛しき日々(堀内孝雄)
(再び交替)
・夢芝居(梅沢富美男)
・愛燦々(美空ひばり)
・山河(小椋佳)
(Encore)
・顧みれば(小椋佳)
・サヨナラ(小椋佳)

 途中休憩なしの一気通貫、すごいです。さすがに最後はちょっと声がヘロっていたけど。それより驚いたのは「今日はクラブチッタ30周年記念ですから僕も過去を振り返りながら自分の歌でない曲を歌います」ってちょっと!これは超レアシーンだったのではないか。しかし戦後、高度成長期、ニューミュージックブームと昭和音楽史を駆け足で辿るような選曲は会場のジジババを大満足させたに違いない。MCで紹介する当時の状況や曲のエピソードに深く頷くジジババがそこら中に。

 アルバム「遠ざかる風景」で聞いたのと声質は変わらず、歌い方も変わらず。音域は狭まって伸びはなくなっているかもしれないが、ビブラートや味わいは今の方が豊かかも?どちらかと言えば曲の「作り手」であり「出し手」ではないと思う人なのだが、どうしてどうして歌ウマいじゃん!?と失礼ながら感心してしまった。

 ゲストの「ベーヤン」は本当にたった一曲。お疲れ様です。ところで開演前の会場で他のお客さん同士が話していたのだけど、アリス、メンバーの古希祝い(?)で来年再結成、60ヶ所を回るツアーやるってよ!

 懐メロと言ってしまうには惜しい、味わい深いコンサートでした。

 2018年10月4日 川崎・クラブチッタにて
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