いわゆる「登山の心得」と逆行するような、「なるべくモノを持たず自給自足、自分の力で登る」ことをモットーとする著者の山行記およびそうした行動のアイテム紹介。マジメな登山家が読んだら眉をひそめること間違いなしだし、自己責任と言っても遭難すれば人に迷惑かけないワケがないと言ってしまえばそれまで。以下、文中より。
「自分が生き物として持っている力だけで山に登れるのか」
「持っていくと決めた装備は、躊躇なく手に入る最高のものを携行する」
「サバイバル登山とは過去への回帰ではなく、自分の力で山に登る最新登山なのである(中略)サバイバル登山が否定するのは、現代文明の中でも人の能力を否定するものであり、人の能力を発揮させる部分に関しては、敬意を持って受け入れている」
著者は装備ゼロとか、昔のものは使わないとか「原理主義者」ではなく合理的な面を持ち合わせている。山に入るときは公共交通機関のみでアプローチすると言うルールも持っている。何をどこまで使うか、世の中の決まりごとなどなく、本人が厳格に自己のモットーに従うのならそれで良いだろう。
勇気や信念だけで登れるほど山は優しくない。ルートを見つけたり、野営をしたり、食物を採取し調理する技術が伴ってこそ行動が成立する。簡単に批判できるものでは決してないと思う。
2018年10月4日 通勤電車にて読了
「自分が生き物として持っている力だけで山に登れるのか」
「持っていくと決めた装備は、躊躇なく手に入る最高のものを携行する」
「サバイバル登山とは過去への回帰ではなく、自分の力で山に登る最新登山なのである(中略)サバイバル登山が否定するのは、現代文明の中でも人の能力を否定するものであり、人の能力を発揮させる部分に関しては、敬意を持って受け入れている」
著者は装備ゼロとか、昔のものは使わないとか「原理主義者」ではなく合理的な面を持ち合わせている。山に入るときは公共交通機関のみでアプローチすると言うルールも持っている。何をどこまで使うか、世の中の決まりごとなどなく、本人が厳格に自己のモットーに従うのならそれで良いだろう。
勇気や信念だけで登れるほど山は優しくない。ルートを見つけたり、野営をしたり、食物を採取し調理する技術が伴ってこそ行動が成立する。簡単に批判できるものでは決してないと思う。
2018年10月4日 通勤電車にて読了