日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
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(Live) 大橋勇武Acoustic Session

2018-10-22 20:34:33 | 音楽、ギター、カラオケ
大橋勇武(Ag)、Miya(Fl)、進藤陽悟(P)、吉岡大典(B)

 9日に行った月例セッションでの告知を聞いて参戦、だってエレキギターバリバリの大橋さんがアコギ弾くって、どんな異常気象だろうと。会場がココって聞いて「えっ?」と思った。だって下山亮平さんや泉谷しげるさんがやったりするアコースティックなハコだから、いつもとは全く違う大橋さんが聞けるだろうと楽しみで。他のメンバーはMiyaさんが初めて、進藤さんは「いわし」その他で一番よくお会いしてるか?、吉岡さんは「Ino-Shu」メインでお久しぶり。

(1st stage)
・恋の予感
・Sketch
・クリスマスツリーの憂鬱
・In the mist of time
(2nd stage)
・ミトコンドリアイブ(w/Miya)
・美しい星(w/Miya)
・水面の月
・鏡花水月
(Encore)
・(取り損ね)

 大橋さんのアコギはフルスケールではなく一回り小さく、胴も薄い。大きなセンターホールはなく、オベーションのように小さな穴が数個。厳密にはエレアコなのだろう。弦はいろいろ試した挙句エリクサーのコーティング弦、カスタムライトとのことだったが、1,2弦でもしっかりした音が出ているのが信じられない。エレキではチョーキングを多用するが今日はビブラートをしっかり。早弾きでも指弾きではなくピックを使って弾くので大いに参考になった。

 やはり普段とは違う選曲(ほぼ全てオリジナル)、他のプレイヤーとのアンサンブルもアコースティックらしいスタイルと展開で、期待を裏切らない「全く違う」大橋さんを聴くことができた。えっもう何回もやってたの?全然知らなかった…また聴きに来よう。

 2018年10月11日 大岡山・グッドストックトーキョーにて
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【本】海棠 尊著 「極北クレイマー」(朝日文庫)

2018-10-22 06:57:31 | 本・映画・展覧会
 僻地のどうしようもない市民病院に派遣されてきた医師が周囲に翻弄されるさまを描いた作品。読んだ瞬間「あ、これ夕張?」と思うのは失礼でしょうか。著者によると特定の自治体や病院をモデルにしたわけではなく、見聞きした地方医療の現状や問題点をもとに創造で作り上げたということらしいですが。

 登場人物に1人としてごく普通の人間がいないように思える。病院も、そして市役所もクセ者ばかり。でも世の中すべて、実在人物の特徴をほんの少しデフォルメするだけで本作の人物のようになってしまうのかもしれない。

 本作で、潰れるのは時間の問題とも思われた市民病院の唯一の良心的存在だった医師が表舞台から消えることとなり、病院は一気に閉院へと傾き、その救世主が現れるところで物語は終わる。現れたのは本当に救世主か、実は野心を抱えた腹黒なのか。

 本作がわがことのように思える人はどれだけいるか。病院や役所だけでなく市民にも責任があることに思い至る人はどれだけいるか。決して夕張だけの話ではない。

 2018年10月10日 通勤電車にて読了
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