日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
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2019年6月29日 【仕事】第二海堡上陸ツアー

2019-07-16 20:20:08 | 仕事
 東京湾の浦賀航路近くにある(と言うか、ここのせいで浦賀航路が曲がっている)第二海堡(かいほう)は国が管理し、許可者以外は上陸禁止となっていた。それが昨秋、試験的に見学ツアーが催行され、今シーズンから本格的なツアーが始まった。催行会社によりコースと費用の違いはあるが、土曜日開催のコースに申し込むことができ、会社の鉄道愛好会のメンバーなど計4名で参加した。

 横須賀の三笠公園に集合。駅から向う時点でで雨が降り始め、レインウェアを着込む。上陸して歩き回るのと、島で風が懸念されるのとで傘の利用は禁止されている。

 チャーター船でまずは猿島へ、ガイドに引率されて島内を見学。渡ったのは久し振りだったが、島内の道は歩き易く整備され、レストハウスもしっかりしたものが建てられており見違えた。この夏は、対岸のスーパーからドローンで食材が運ばれBBQができる由。

 猿島を出て30分弱、浦賀航路を横断すると第二海堡は目の前。周囲は富津港からの釣り船でいっぱい。この辺りは手付かずの自然環境なので良い漁場らしい。江戸時代だか明治時代だかに組まれた石垣を見ながら上陸。すぐ上のコンクリ防波堤が崩れているのに石垣は健在なのが皮肉。

 第二海堡でもガイドに引率され、建設の仕組みから時代と共に変遷した防衛兵器まださまざまな情報を得る。昔のレンガ造りの施設が残ったり、砲台の形に丸いコンクリ擁壁が残ったり(写真)する一方で、FRP化された灯台やソーラーパネル、消防訓練施設など現代の施設もあることが不思議な感じだった。

 再び浦賀航路を横断して三笠公園桟橋まで戻って解散、公園近くのポートマーケットの[海鮮屋]でランチをし、ツアーについていたチケットで[記念館三笠]を見学。ここも久々に行ったが、以前より遥かに展示内容が面白く感じられた。特に旅順攻撃に関しては、今月初めに現地に行ったばかりだったので。

 最後にアニメの精緻スタンプ押印のため横須賀中央駅前の観光案内所に寄ったが、パンフ類、お土産ともに充実しており感心。猿島、第二海堡とも雨に降られることなく見学でき、満足して帰宅した。このツアー、割高ではあるがお勧め。
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【本】加村一馬著 「洞窟おじさん」(小学館文庫)

2019-07-16 06:56:27 | 本・映画・展覧会
 昭和30年代、中学生だった著者(加村氏)は今で言うDVに耐えかねて家を飛び出し、足尾銅山近くの洞穴に寝泊りしたのを手始めに40年以上も放浪生活をした…にわかには信じられない話だが、今の日本でもそんな人が居たのだ。本書は当人が語った人生をライターが纏めたものだと思うが、良くも悪くも淡々と書かれ、それがむしろ凄味を助長している。

 本書の読者が一番に気にするところは、どうやって生き延びてきたかと言う点。それに関しては本文中に色々と書かれているほか、巻末に親切なイラスト集がある。そこだけで相当のサバイバル本だ。感心するもの、できれば使う機会がないよう願いたいもの、さまざま。

 自分が気になったのは、いちおう中学途中まで通ったとは言え社会のことを全く知らずに大人になった著者が、どうして現代社会に溶け込むことができたかと言う点。本文中に出てくる何人もの人が相当に根気良く親切にサポートし教育したのではないか。もちろん当人も努力したろうが、それ以上に周囲の人々に敬服した次第。本作はリリー・フランキー主演で全4回のドラマ化もされている。

 2019年6月28日 通勤電車にて読了
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