なかなか興味深い本だった、と書くと不謹慎か。フィリピンのバナナ産業の興亡は日本の植民地化と共にあり、消費拡大と共にあった。それを操り地元農民を搾取していたのは主に米国の果物メジャーであった。興味深いのは、生産が日本までの輸送に適し、日本人の口に合う品種になっていったこと。
日本の植民地時代の抑圧、米国メジャーの巧妙な契約や囲い込みで労働力ばかりか土地を搾取されるフィリピン人地主と小作人たちの様子は、バナナでなく他のことでも既視感がある。アメ公ってば本当に狡猾だ。
フィリピンは広い。マニラしか行ったことないので、本書の舞台となった(バナナ農園の多い)ミンダナオ島(ダバオ)にも一度は行ってみたい。
2020年6月24日 自宅にて読了
日本の植民地時代の抑圧、米国メジャーの巧妙な契約や囲い込みで労働力ばかりか土地を搾取されるフィリピン人地主と小作人たちの様子は、バナナでなく他のことでも既視感がある。アメ公ってば本当に狡猾だ。
フィリピンは広い。マニラしか行ったことないので、本書の舞台となった(バナナ農園の多い)ミンダナオ島(ダバオ)にも一度は行ってみたい。
2020年6月24日 自宅にて読了