高速1,000円キャンペーンなんて馬鹿な政策のおかげで、日本のフェリーは激減してしまった。一方でモーダルシフト、人手不足の問題があり若干持ち直しているように見えるが、それはトラック輸送での話。旅客+乗用車(二輪車)のフェリーの復権の日は見えない。
本書は日本各地に残るフェリーのうち、午前0時を過ぎて出航する航路のみをターゲットとし、その総ての乗船記をまとめたもの。深夜便のレポートが目的であるから、乗っても直ぐに寝るのでなく船内やデッキをくまなく観察して、それでも時間に余裕があれば寝る徹底ぶり。
本書に掲載された航路のうち、自分の乗ったルートは多くない。フェリーに関しては移動手段として乗るのであり、その船もしくは航路に乗るのが目的で乗船したことは数えるほどしかない。なんで、ルートの案内や船内の様子、乗客模様などどれも興味深かった。
しかし、「午前0時過ぎの出航便に限る」と言う縛りは(どんな縛りを付けようが勝手なのだが)不自然に映る。著者も書いている通り、22時台に出航する長距離夜行フェリーもある。むしろ「午前0時から4時の間に航行している航路」とかの方が適当ではなかったか。
フェリー利用は、関西居住者に分がある。大阪、神戸から出ている便数が多く、時間帯も所要時間も良い。首都圏はダメ、利用できるのは100km離れた大洗か300km離れた仙台、新潟からで、それらの船の所要時間は長いため「覚悟」が要る。本書を読んだせいではないが、この夏は数年ぶりにその「覚悟」を持ってフェリーに乗ろうと思う。
2020年7月8日 自宅にて読了
本書は日本各地に残るフェリーのうち、午前0時を過ぎて出航する航路のみをターゲットとし、その総ての乗船記をまとめたもの。深夜便のレポートが目的であるから、乗っても直ぐに寝るのでなく船内やデッキをくまなく観察して、それでも時間に余裕があれば寝る徹底ぶり。
本書に掲載された航路のうち、自分の乗ったルートは多くない。フェリーに関しては移動手段として乗るのであり、その船もしくは航路に乗るのが目的で乗船したことは数えるほどしかない。なんで、ルートの案内や船内の様子、乗客模様などどれも興味深かった。
しかし、「午前0時過ぎの出航便に限る」と言う縛りは(どんな縛りを付けようが勝手なのだが)不自然に映る。著者も書いている通り、22時台に出航する長距離夜行フェリーもある。むしろ「午前0時から4時の間に航行している航路」とかの方が適当ではなかったか。
フェリー利用は、関西居住者に分がある。大阪、神戸から出ている便数が多く、時間帯も所要時間も良い。首都圏はダメ、利用できるのは100km離れた大洗か300km離れた仙台、新潟からで、それらの船の所要時間は長いため「覚悟」が要る。本書を読んだせいではないが、この夏は数年ぶりにその「覚悟」を持ってフェリーに乗ろうと思う。
2020年7月8日 自宅にて読了