なんか、予想していた内容と全く違っていて戸惑った。勝手に予想する方が悪い。予想していたのは若い世代への教育とか、世の中ステレオタイプ(=ふつう)なものの見方で、「ふつうって何?」とか、同調圧力社会とか、そんな感じ。
実際には様々な雑誌等に載せられたエッセイ集で、雑誌が異なるため同じような内容が何ヶ所にも現れ、ちょっとがっかりする。阪大総長であると同時に哲学者でもある著者ならではの、教育者としての目、哲学者としての思想が交錯して面白いといえば面白い。身体は誰のものか、とか食生活は、とか、携帯電話文化とか。もっとも携帯分野の普及について、年配である著者の反感は解らないでもないが事実世界はそうなっており、幾ら著者が不満を表し生活への影響を憂いたところで何も起こるまい。そういう意味で、やはり哲学者は思想に生きるのみで現実との折り合いを付けられないのかと思ったりもした。
やはりこういう本は、著者はこう言っているが己はどう思うのだと自らに問い掛けながら読むのがいい。
2020年7月4日 自宅にて読了
実際には様々な雑誌等に載せられたエッセイ集で、雑誌が異なるため同じような内容が何ヶ所にも現れ、ちょっとがっかりする。阪大総長であると同時に哲学者でもある著者ならではの、教育者としての目、哲学者としての思想が交錯して面白いといえば面白い。身体は誰のものか、とか食生活は、とか、携帯電話文化とか。もっとも携帯分野の普及について、年配である著者の反感は解らないでもないが事実世界はそうなっており、幾ら著者が不満を表し生活への影響を憂いたところで何も起こるまい。そういう意味で、やはり哲学者は思想に生きるのみで現実との折り合いを付けられないのかと思ったりもした。
やはりこういう本は、著者はこう言っているが己はどう思うのだと自らに問い掛けながら読むのがいい。
2020年7月4日 自宅にて読了