日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
お気軽にコメント下さい。

【本】馬場錬成著 「中国ニセモノ商品」(中公新書ラクレ)

2023-02-13 20:00:00 | 本・映画・展覧会
 中国がありとあらゆる海外製品をコピーしている例とその実態について述べた本。現地製造側の調査は危険なためされていないのは容易に理解できる。多くのニセモノ工場は地方政府と結びついており、闇勢力とのつながりもあって不思議はない。

もう20年近く前の本であり、状況は相当変わっていると思う。中国が世界1,2の経済大国になり、ニセモノで稼がなくても良くなったこと、政治体制が変わり多少は法秩序への意識向上が図られたことは喜ばしいが、一方でデジタル化の進展によりコピーが容易になり、そちら方面では事態は悪化しているのではとも思う。

 日本もかつては欧米製品の模倣を行っていた。だが日本はそれを独自発展させ、本家を凌駕するレベルの製品に仕上げてしまった。中国製ってそれがないんだよね、マネするだけで終わってしまっている。そこが国民性の違いでイラつく要因なのだと思う。きっとこの傾向は、今後も変わらないのではないか。公正とかフェアとか、あの国には無さそうだものなあ。

 ニセモノと言う言葉は最近、パチモノと言うことの方が多い気がする。そんな言葉が滅多に聞かれなくなる世の中になれば良いのだが。消費者である我々にできることは、オリジナルの設計者&製造販売車をリスペクトし、パチモノには手を出さないことなのだろう。

 2023年1月29日 自宅にて読了
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【映画】すずめの戸締まり(2回目)

2023-02-13 06:00:00 | 本・映画・展覧会
 昨年11月に観た本作、さすがのロングラン。もう一度見ようと思ったのは、この時期になって新たな公式画が公開されたため。

 公開時の公式画では、本作のヒロインである「すずめ」(岩戸鈴芽)がこちらを振り返り「行ってきます。」とのコピーが添えられている。それが今回の画では、エンドシーンの続きが描かれている。親子連れにのようにも見え、3人であり、発送を逞しくするならば本作から10年近く経った後の、すずめと「(宗像)草太」と、二人が結婚して生まれた女の子の姿のようでもある。震災や災厄で家族が引き裂かれても、時は巡り、新たな人と出会い、新しい命を育んで新しい家族が誕生する、みたいな感じなのか。このビジュアルからは、災害を忘れ油断することへの警鐘より、めぐる世代への希望のメッセージが感じられた。物語さいごの「おかえりなさい。」のセリフと、新ビジュアルのコピーからもそう感じたのだった。

 改めて見て、改めて背景画像の美しさに感心した。「死後の世界」を表す宇宙空間の奥深さの色合い、日本中あちこちの街や村の景色の描き込み。キャラクターのビジュアル以上に見ごたえがある。その素晴らしい描写による、東日本大震災被災地の地獄絵よ。

 ちなみにエンディングには2つの曲が続いて流れるのだが、後の「すずめ feat. 十明」は、歴代の新海作品曲の中でも2番目に好きになったかも。この曲もRADWIMPSの野田洋次郎の作だ。自分の1番は「雲のむこう、約束の場所」のエンディング曲だった「きみのこえ」なのだ。

 2023年1月28日 川崎・チネチッタにて
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする