日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
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【本】世界一周NAVI編集部編 「世界一周ビジネスクラスBOOK (旅人の声から生まれた世界一周&航空券ガイド)」(イカロス出版)

2023-02-03 20:00:00 | 本・映画・展覧会
 「30万円台でぐるり夢の世界一周」読了から2週間、もう1冊世界一周航空券の本を読んでみた。今度はビジネスクラスに的を絞っている。

 通常この手の本は、まず世界一周航空券とは何かというレクチュアから始めると思う。それがこの本では、編集部にて取材した10数組の旅人(2,30歳代が多い)のコメントが延々と続く。予備知識を持っている人間としては、いきなり核心に触れたようで面白かった。もちろん、ルールや買い方についての説明も抜かりなく、後の方で出てくる。

 本書で自分の役に立ったのは、航空券の解説が世界地図入りで纏まった部分と、旅人たちによる持ち物のヒント。逆に、訪問都市に関するアドバイスはあまり気を惹かなかった。と言うのも自分の目的地はほぼ決まっているのと、マイルを稼ぐためあえて遠回りするルーティングを行うのと、乗りたいエアライン/機材/シートに強い拘りがあるのが一般的な旅人たちと全く異なること。特に後者については、たぶん一般的な書物でからはノウハウを得られず、ネット上のブログや掲示板から情報を得るしかないのだと思う。

 ともあれ、本書を読むことで、自分の旅のイメージがよりはっきりしたこと。為替レートや燃油代が悩ましいが、引き続き計画を進めようと思う。画像は自分が検討中の世界一周ルートで、まだ変わる可能性がある。

 2023年1月22日 自宅にて読了
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【本】山田 順著 「地方創生の罠」(イースト新書)

2023-02-03 06:00:00 | 本・映画・展覧会
 「そもそも人がいないのに地域おこしなんてできっこないじゃん、都会のコンサルタントに丸投げして儲けさせてるだけだよ。寂れた田舎ジョートー、どこが悪いの?」と居直るようなスタンスの本で面白いし、内容は地域おこしに頑張ってる都会からの移住者などには申し訳ないけど賛同したくなってしまう。

 米国オレゴン州だったか、市街地から一定距離が離れた地点から先はユニバーサルサービス、即ち電気ガス水道と言ったインフラ整備を保証しないシステムがあると聞いた。無秩序なスプロール化を防ぐ手立てとして有効だと思う。「境界点」はスモールタウンと言うほど市街地に近接してはいなかったと思うけど考え方としてはアリだと思う。とは言え狭い日本でどれだけ効果があるか疑問だが。

 地方創生や地域おこしといった取り組みは、過疎化する→税収が減る→自治体(サービス)を維持できない、と言うロジックから来ているのだろう。だから限界集落どころか限界自治体まで言われ始めた。不思議なのは、ゴミゴミして空気の悪い都会暮らしに不満を述べると「好きで出てきたんだから我慢しろ」と言う論調で返されそうなのに、過疎について「好きでしがみついてるんだから我慢しろ」とはならないこと。先祖代々からの山畑田んぼ大事な土地信仰、地縁主義の根深さを感じる。

 都会化が加速するのが時の流れなら、過疎化が進行するのも時の流れ。自治体が維持できなくなったら、さらなる合併をするとか、いっそ道府県(支庁)直轄にするとか、今の枠組みにとらわれない所轄体制を検討しようと誰も言わないのはなぜか。代々生きてきた地域暮らしをしたことない自分には、解らない。

 2023年1月21日 自宅にて読了
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