日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
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2023年2月9日 【バイク】添え木取れた

2023-02-28 20:00:00 | バイク・自転車
 手術から一か月経った先週にギプスを外し添え木に変わったが、一週間経った今週は添え木も外し、いちおう包帯で保護しましょうとなった。折れた骨も、ようやくくっつき始めた傾向がレントゲン写真で見て取れた。今後はリハビリがメインとなる。
 
 利き手はほとんど自由になったが、自由に動かせるわけではない。固まった関節をほぐす1日3回のリハビリを、地道に続けなければならない。リハビリ科には関節の可動域を確認するための可動式分度器があり、測ってみると左右で可動範囲が10度以上も違っている関節がある。まだまだ、完治には遠い。
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【本】小川さやか著 「チョンキンマンションのボスは知っている-アングラ経済の人類学-」(春秋社)

2023-02-28 06:00:00 | 本・映画・展覧会
 少し香港に詳しい人なら知っているチョンキンマンション(重慶大厦)。そこを根城とする有象無象の中に、タンザニア人が多くいる。タンザニアでフィールドワークを行ってきた著者が場所を香港に移し、彼らの実態を見聞きし、その行動理論を考察した本。期待通り面白かったのは、自分が現場を少しは知っていることもあるだろう。

 著者によれば、一言でタンザニア人がたむろすると言っても、全ての人間が同じ行動パターンを取っているわけではない。本当にそこをベースとしている者、タンザニアと目的地である中国本土(ほとんどは広東省)の中継地として香港を経由する際の拠点としている者、など。男も女もおり、その職業の実態。男の殆どは個人商(ブローカー)であり、女の殆どは風俗か。このように、スワヒリ語を話せる能力を活かして彼(女)に溶け込み、詳細な事例をリサーチしている。ちなみにタイトルでも実際にも「ボス」と呼ばれている「主役」は、確かに重要な存在ではあるけれど現地の纏め役とか大御所として他を従えていると言うわけでなく、ほぼフラットな繋がりの中で少しだけ重きを置かれる存在と言うのが特徴的だ。

 彼(女)らの仕事の内容や方法も十分に興味深いのだが、一番はメンタリティについてだと思った。ライバルでもある同郷者になぜ親切か、親切だけど「誰も信じない」のはなぜか。貸し借りという意識のない相互扶助的関係は、相互と言うよりタンザニア人(もしくは東アフリカ人)コミュニティと言う範囲での「情けは人のためならず」と感じる。全く理解と言うか、共感できない。それは彼らの文化を既に知悉していると思われる著者でも同じようなのが意外だった。

 今年は数年ぶりに香港へ行くことを予定している。どうせチョンキンマンションの前は通るだろうから、本書を思い出しながらちょっと寄ってみようかな。

 2023年2月8日 自宅にて読了
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