一週間近い東九州離島めぐりをしながら、今回も思ったこと。過疎化・高齢化が進む日本各地の離島は今後、どうなってゆくのだろう?
家々は残っていても多くが空き家で、島の人口は数十人、平均年齢は70代と言う島は珍しくない。元気でなければ、島には住めない。子供はまずいないし、居ても大学生辺りからは島を離れ、戻ってくる可能性は低い。移住者は、まずいない。いずれ島への船は減便され、1日2本が1本に、さらには毎日運航でなくなるかもしれない。
島に限ったことではないが、過疎化・高齢化に歯止めをかけようと「島おこし」なんて施策が採られたりもする。だがそれって、本当に島の人たちは望んでいるだろうか?
・島の人々の多くは高齢で、事業にかける情熱も体力気力も多くない。
・ウレシイのは、プランナーやイベント事業者、広告代理店だけではないのか。
・今さら新しい商品開発をしてお金が入ってきても、島では使う先はない。
・インフルエンサーが動画で宣伝し多くの人が来るようになれば、静かな生活は乱される。
・子や孫も、島の狭く古い家には寄り付かない。寄り付かないのであれば「子孫に残したい美しい風景」など無意味だ。
・自治体やインフラ事業者としては、いっそ全員離島してくれた方が有難いと思っているだろう(絶対に口には出せまいが)。
島々を巡っていて、こんな思いが強くなった。住んでる方々は、島への愛着はもちろんあるけれど、子や孫が末代まで住んで島を維持して欲しいと思われているだろうか?思っているけれども、諦めの境地なのだろうか?事情も希望も人それぞれ、正解はないだろうけれど。